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Be ambitious, dear friends.

いつか得意になりたいこと

2020.10.17 08:05


私は自己紹介が苦手である。


この世は自己紹介に満ちていると思う。新年度のクラス替えの直後、サークルやクラブ活動に入部した日、バイトや仕事の面接、セミナーやワークショップに参加した時、…どこに行っても必ず自己紹介の時間が設けられる。また「いや、私は遠慮しておきます。」と断っている人を見たことがない。自己紹介には深淵なる抗えないパワーがあると言えよう。


常日頃不思議なのだが、なぜ(自分以外の)人はあんなに自己紹介が上手いのだろうか。例えば、少し前、国際交流協会が主催の語学サークルに参加した時のこと。いつも15人ほどが集うのだけど、メンバーは毎回異なる。だから主催者の方はその日も「まずはアイスブレイクも兼ねて、順番に自己紹介をしましょう。」と言った。やはりか。サークルには高校生から60代まで、様々な年代の方が集っていたけれど、皆さん、とてもスマートに自己紹介なさる。上級者ともなればほんの2分の間に聴衆の笑いをしっかりとることも。すごい。一体どこで習ったのと聞きたい。怪しまれるだろうし、聞かないけど。



私が自己紹介を苦手なのには二つ理由がある。ひとつはどこまで自分を語るべきかが分からないということ。「Yです。仕事は〇〇で、家族構成は××で、趣味は△△、特技は☆☆、最近□□を始めました。行ってみたい場所は◆◆、その理由は…。」見知らぬ人の情報をいったい誰がどれほど聞きたいのだろう。自分らしさを出しつつ、自慢にも自虐にもならない、ほど良い紹介にとどめることはまことに難しい。もうひとつは、時間のプレッシャー。短すぎず、長すぎず、周りとバランスの取れた長さで終えるのは毎回至難の業であると感じる。じゃあ、周りを気にせず誰よりも先に自分から自己紹介すればいいのでは?とんでもない。最初の人がその後の自己紹介の(長さや何を話せばいいかの)基準を作るのだ。恐ろしくてできるわけがなかろう。などと考えるとやはり自己紹介は難しいと思うのである。


だから私は、自分がサークルでリーダーを担ったりセミナーでMCになったりする機会には、必ずこんな風に言うようにしている。「皆さんで自己紹介をいたしましょう。お名前と出身地、お好きな食べ物となぜそれが好きなのか理由を教えてください。」食べ物でなくてもいい。場所や相手の年代によって変化させる。好きなスポーツ、好きな教科、好きな観光地、好きな動物、など。急に自分を紹介せよと言われても、好きなものなら、大抵の人はあまり困らずに話すことが出来るからだ(だから自分がたまにこういうファシリテーターさんに出会うとものすごく嬉しい)。


私と同じ、自己紹介が不得意な人の負担を少しでと軽くする方法を実践できるのはいいことだと思うのだけど…。


それでも、いつか、どんなに急に振られても、焦らず慌てず、シャキッとカッコいい自己紹介を出来るようになりたいなぁ、という夢を持つ私なのである。


Be ambitious, boys and girls!


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