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Postcards from Laima

手をかけるよろこびースウェーデンのインテリア

2016.08.03 01:05

さて。

前回に続き今回はスウェーデン。


実はこの国には長らくご縁があって春夏秋冬、いろんな季節に訪れていることもあり、かなりシンパシーを感じている国のひとつ。


とはいえ、ザ・北欧デザイン礼賛!な記事はあちらこちらで記されてるから、他に譲るとして、ここは超個人的目線でゆきます。笑


旅すると必ず書店やキオスクのインテリア雑誌のバリエーションをチェックする、というのが海外での楽しみのひとつなんだけれどスウェーデンほどあらゆるテイスト(モダン、アンティーク、ラスティックー田舎暮らし的なーetc...)が細分化され豊富に揃っている国もないのではーというくらいとにかく充実。


さらに毎週末、新聞に折り込まれる不動産の広告が、簡易な別綴じになっていて間取りだけじゃなく、外観、室内(インテリアデコレーション付)のカラー写真が満載、という見応え満点の内容でこれまたマニアにはたまらず。笑


そんなこんなで国全体が住まいへの情熱に満ちていることが旅行者でもありありとわかり、いわゆる衣食住の優先順位、不動の第1位は圧倒的に「住」だと長年スウェーデンに暮らしてる友人も断言しているところです。

とはいえその実、暮らし方は堅実そのもので、くだんのスウェーデンのご近所さんもそうだったし、友人もそうだけれど、あまり平日の夜や休日ごと外食せず、家族で、あるいは家にゲストを招いて食事を楽しんだりお茶したり。そんな自分たちなりの家時間の軸をしっかり持っている印象。


さらに。堅実ということでいうと、こちらではセカンドハンド(中古品)で家具や雑貨を揃えることもごくごく当たり前で、スウェーデンの友人の話を聞いてとても印象に残っているのが、老夫婦が住み替えで一軒家から小さなアパートに移るときの大量の不用品は特にチャンスで人気があって、それを若い世代の人たちが譲り受けて暮らす、という話。


正直税金は日本の比ではなく、消費に次ぐ消費をしていたら立ち行かないなか、お金かけずともインテリアを楽しめて、家具たちもうまく循環していくすてきな仕組みだな、って感じます。さすがエコフレンドリーな国!


譲り受けた中古の家具を我が相棒として丁寧に扱い、お金かけずともライティングやクッションで雰囲気を作ったり壁紙を鮮やかに好みに張り替えたり、自分仕様にカスタマイズする工夫と想像力が本当にあっぱれ。こうやって自分の世界を追求しながらセンスが身についてゆくんだろな。


ーというわけで、わたしなりにスウェーデンから学んだライフスタイルの根っこは、とにかく家に手をかけることを惜しまない。ましてあきらめない。古きもモダンも受け入れながら世代を超え家づくり空間づくりを楽しむ。しかも特定の人がインテリアを楽しむのでなく老若男女その精神。そこが本当に魅力的。


あと、デザインと機能と自分の好きな世界観は個々に切り離されるものじゃなくてちゃんと融合できるんだなぁって、この国に来るたびすてきなお手本だらけでハッとします。


またまた長くなりました。

ーもっと思うところはありながら、今日はこのへんで。またふいに続編を書いてみたりするかもしれません!



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トップの画像はマルメというコペンハーゲンにほど近い街の大好きなビオカフェ。

大きな窓、たっぷりしたひかり、手作り感満載なオリーブオイル缶再利用インテリアなどツボでした。もちろんごはんもおいしい。