〝ペルソナ〟の正しい設定の仕方と現在のマーケティング
『ペルソナ』って知ってますか?
言葉と大体の意味を聞いたことある人は多いと思うのですが、比較的有名なマーケティング用語の一つで、簡単に説明すると〝サービスや商品を買ってくれるお客様像〟のことです。
この『ペルソナ』を設定することで、いまお店(もしくは自分)がどんな発信や販促をしていくか?の指針になり、より効果を高くするための助けになります。
要は自分のサービスや商品を買ってくれる人を具体的に細かく設定することなのですが、そう考えると『ターゲット』と混同してしまう方も多いのではないでしょうか。
ターゲットと言うのは、主に年齢や性別、職業、住んでる地域や趣味嗜好など大きな分類を指す事が多いです。
例えば、
・女性
・10代後半〜20代前半
・大学生
・カラーをしてる人
みたいな感じですね。
それに比べてペルソナ設定というのは、更に深掘りして実際にいるような人物像をイメージするものになります。
例えば、
・34歳
・共働きの主婦
・子供は小学一年生の息子
・大阪市内の賃貸住み
・世帯年収500万
・車なし
・スマホは2世代前のiPhone
・旦那は鉄道会社勤務
と、こんな感じになります。
このように、より人物像を具体的にする事によって商品開発や販促、広告などに反映させる手法を『ペルソナマーケティング』と言うんですね。
このペルソナを設定しておけば、いま自分たちがマーケティングをしていく中で『どんなお客様に向けて動いていくのか?』が明確になり、共通のものさしができるので便利です。
より具体的にイメージする事で、架空であってもその人のニーズやウォンツにしっかりと合わせた発信ができると言う事ですね!
ですが、ここで殆どの人が陥る〝間違ったペルソナ設定〟というのがあります。
ペルソナ設定で多くの人が間違う〝理想と現実〟
ペルソナを具体的にイメージして、リストアップしてみましょう!と言うと殆どの人が陥りやすいのが〝理想の人物像〟に偏りすぎて
実際には全く存在しない人をペルソナに設定してしまう事があります。
結婚して子供もいて〜
でも自分の美容には妥協しなくて〜
月の美容代は〇万円で〜
読んでる雑誌は〇〇で〜
SNSではこんなモノを見てて〜
フォロワー〇〇人で〜
みたいに店側の都合のイイ勝手な〝理想の人物像〟が出来上がってしまう。
『いや、一定数必ずこんな人がいるから、私はこのペルソナ通りの人をターゲットにしていく!!』と意気込んでいても、
一般の主婦層の価値観を知らないよつな若い美容師が想像しただけの人物像なんてほぼ存在しない事がほとんど。
だったらどうするか?
答えはまず世間の現実を知ること...
と言いたい所ですが、実際簡単な方法は、
今お店に来てくださっている上顧客層(つまりお店のファン)を数名リサーチして、その方達のライフスタイルを細かくプロファイルするのが『1番の近道』です。
新たな顧客層を開拓するには、そこから少しずつ詳細をズラシて考えたり、その人達とタイプが似たような新たなペルソナを設定するのをお勧めします。
しかし近年のマーケティングでは逆に、『ペルソナは作らない』という考えも提言されていたりします。
多様なライフスタイルや情報を選択できる時代に、一種類の人物像に絞ってマーケティングの戦略を考えるのは不適当...とも言われてるんですね。
でもそれは『万人ウケする打ち出しをする』『多種多様な顧客層にむけて発信する』という意味ではなくて、あくまで自社のウリをハッキリさせる事は大前提の話ですが。
とにかくどちらの考え方にせよ、
お店がターゲットにしたい『顧客層を深掘りして明確にする』という作業はマーケティング戦略を考えるのには大事なことなので、みなさんも上手くペルソナを利用して考えて見てください!