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オンライントラベルlog

OTA買収あいつぐ

2016.08.07 14:20

らくだ倶楽部とゆこゆこネットの買収(事業譲渡)が相次いで発表された。

買収したエボラブルアジアはもともと航空券の販売をしているOTAであり、上場により資金を調達し、国内宿泊領域にも踏み出したと考えると、らくだ倶楽部のもともとの顧客層やユーザー規模感や契約施設についてはあまり気にしなくていいだろう。

システム的な開発に要する時間を購入したと考えられる。

上場にあたって積極展開を見せているし、このまま高級路線でいくのかどうかも含めてこれからが楽しみなプレイヤーだ。

らくだ倶楽部の買収額は発表されていないが、エボラブルアジアは上場しているのでいずれ明らかになるだろう。


一方のゆこゆこは譲渡評価額が202億円だ。これには非常に驚いた。

オンライントラベル業界でゆこゆこネットが話題になることはほぼないので、ここまでの金額がつくとは思っていなかったが結構利益が出ているのだろうか。

リクルートとしてはじゃらんもあるしReluxにも投資しているし、ということであまり存在価値はなかったのではないかと推測されるからいい話だったろう。

譲渡を受けたのは以下の会社のようだが、旅行プレイヤーではなく、ここから読み取れることは少ない。

ユニゾン・キャピタル、福岡キャピタルパートナーズ、静岡キャピタルがそれぞれ運用するファンドなどのほか、電通が共同出資する予定

ゆこゆこは2500軒の契約施設があり、温泉旅館に強いイメージのため、インバウンド向けかな?と勝手に推測している。

もしインバウンド向けと考えるとこれまた現在の実力値はあまり意味がないとは思うものの、おなじみのSmilarwebで調べてみると、訪問者数は16年7月で83万人とReluxの58万人よりちょっと多いぐらいだがReluxと比べると伸び盛りではない。(参考までにらくだ倶楽部は同月14万人。)

ただし、流入元などの情報を見る限りReluxよりはCVRは高いと推測される。

このユーザー数で200億は高いなというのが最初の印象だったが、ゆこゆこネットは宿への手数料率が25.5%とOTAで一番高い。

仮にCVRが8%、単価が5万、キャンセル率が35%とした場合、年間で70億を超える手数料売上となるので利益ベースではわからないが、そう考えるとそこまで高くはないかと思い直した。


この両サイトが今後どういう展開を見せていくのか楽しみだが、特に既にOTAとしての実績があるエボラブルアジアの動向は気になっているのでウオッチしていきたい。