FlashQ Q20Ⅱ 買った話
新しいストロボを買った
FlashQのQ20Ⅱである
「Ⅱ」ということは1型も存在する
が、探してもⅠ型の情報は少なかった
Ⅰ型では本体色にホワイトが選べるらしい
正面
ガイドナンバーは20
少し脱線するがガイドナンバー(GN)20とはどんな意味か
これはISO100の時、1m離れた被写体に対してf20で適正露光を表す数字
ちなみに、ISO200の時、GNは√2倍になる、ISO400では√4倍でISO800で√8倍
なので
GN20は、
ISO100の時、5m先の被写体ではf4で適正露出
ISO200では、5m先の被写体でf5.6で適正露出
となる
まとめると、
GN=距離(m)x絞り(f)x√(ISO感度/100)
となる
話を戻して、
裏面には出力メーター、光量操作ボタンが並ぶ
出力は1段刻みで1/64まで絞れる
スレーブ発光も可能
裏面
発信機を取り外した状態
ストロボ本体の発光管も上を向く事ができる
また、ストロボには三脚穴が付いている
発信機は非常にコンパクトで通信距離は最大で10m
発光管の下の白い四角はLEDの発光部分
発信機では出力は1段ずつ可能
また、右矢印を長押しするとテスト発光ができる
電池は単3アルカリ電池又はエネループ等のリチウムイオン電池が使用できる
驚いた事に、エネループ等の充電式電池を入れた状態で本体をUSB給電させるとエネループが充電される仕組みになっている
これは出先等で充電が必要な場合に100VのAC充電器を必要としないので非常に便利
Q20のⅠ型では本体からのエネループ充電は不可
TTLはもちろん使えないがメーカーを問わず様々なカメラで使用可能
上を向け、壁バンで撮影も可能
LEDも使用可能
ストロボと一緒に使い、モデリングランプ代わりにも
色温度は5500kで光量は60lux
発光管は細かく角度を調整できる
ストロボの有無による違い
ここまで書いておきながら今更だが、
何故ストロボが必要か?
について書こうと思う
以下はQ20Ⅱを含めたストロボを使った写真の作例
まずこれはストロボが無い時
iPhone Xsで撮影
そしてこちらがストロボが有る時
Leica M10、Summilux 50
↑バイク正面から1灯と真横から1灯
こちらがストロボが無い時
そしてストロボが有る時
↑高い位置からストロボを1灯
以下は箱根で撮影した写真
↑ストロボを使用することで前輪のディティールやハンドル周りが強調された
こちらはバイク側面
ストロボがないと手前にある小さな街灯のみでバイクは完全に潰れている
現在は背景に露出を合わせているが、
バイクに露出を合わせるとこうなる
綺麗だった夕日が何処へやら
そこでストロボを使うと、
両立ができる訳だ
ストロボを使用した作例
↑逆光とサイド光はバイクのヘッドライトによるもの、ストロボは人物に対して使用
↑LEDを高めから1灯と下から起こしで1灯
カメラは三脚に固定して長秒露光
↑特に撮影が難しい、イタリア街にて
↑こちらは応用編
バイク一台ずつストロボを使って撮影、後に合成している
↑こちらはスローシンクロの例
シャッタースピードが速いと背景の大黒PAは暗くなってしまうが、スローシャッターにストロボをシンクロさせると背景の明るさとバイクの両立が可能
写真の場所性についてより強く言及できる
↑東京駅にて
複数枚撮影して合成している、以下はその動画(倍速)
同じようなテクニックで複数台のバイクも撮影可能
以下は、
ストロボがある時のスナップポートレート
↑渋谷センター街ですれ違ったホームレス
一緒にタバコを吸おうと声を掛け撮影、クリップオンストロボ使用
↑渋谷センター街
路上で酒を飲んでいた外国人、「髭がカッコいいから撮影させて欲しい」とお願い、快く引き受けてくれた
SSは1/2、広角レンズでかなり寄って撮影、ストロボを手持ちで斜め上からスローシンクロ
↑渋谷スクランブル交差点付近 クリップオン
画面左の二人には話かけて写真を撮らせてもらうことに、撮影する直前に右から私を直視した男性がフレームインしてきたのがレンジファインダー越しに見えたのでカメラを右に振ってシャッタ切った
↑渋谷センター街
クリップオンストロボ使用
彼はカメラを向けた途端、直立不動でこちらを見つめてきたので動揺しつつも撮影
↑クリップオンにて撮影
↑ストロボを左手で持ちスローシンクロ
↑ストロボ手持ちでフロントトップ気味にスローシンクロ
↑新宿ゴールデン街にて
Q20Ⅱには三脚穴があるので三脚や一脚、センチュリー等に付けることができる
ストロボが見えにくかったので赤丸で印をつけた
カメラはLeica M10、レンズはSummilux 50 ASPH
↑仕事終わりに駆り出されて文句を言いつつ撮影に応じる後輩
クリップオンのみで撮影しているので相当硬く写る
場合によっては傘やアートレでディフューズする必要がある
暗いスタジオ内の撮影でもLEDのモデリングライトがあったのでライトの向きや構図の確認、フォーカスは問題なく行えた
まとめ
ストロボを使うと普段の撮影が劇的に変化する
「ここにこんな光があったら綺麗だな」
「逆光だからここでは写真撮れないな」
などを解決する手段として1万円ちょっとの買い物は非常におすすめ