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被害者の幸福を考える

2020.10.18 10:25


 鏡玥 玖璃子さんはラジオで10月15日に被害者団体に属するときの注意点を語っていた。被害者というものは二次被害、三次被害に遭いやすいと語る鏡月さん。それは人間は人を見下すような人間や自慢話ばかりする人よりも「人の不幸」というのを不快に思う傾向があることらしい。よく被害者で多いのが友人や家族、各宗教・教会等で味方になってもらえなかったというケースが多い。

だからこそ、被害者団体、同じ共通の被害者だと居心地がよくなります。しかし、臨床心理士や精神医学ではカウンセラーは患者と同じ「体験」を語ってはならないとあります。例えばアルコール中毒の患者が来て、医者が「私もそうだったの」と言えば信頼感は高まりますが、同時に依存性も高くなります。占い師等も共感、共存を持ち掛けて相手を取り込んでいきます。海外の宗教の被害者団体を例に、一緒に共存することを重視する傾向が高い団体はグループが喜ぶ情報収集、自分を理解してくれる支援者が次第に集まって力を得ます。一体、いつ暗闇から抜け出すのか、相手が加害者という場合は、憎い相手を倒すまでとなります。


何を幸福とし、何を人生の指針とするのかまでは他人は決められません。我が子が被害者の場合は、親まで罵声を浴びてしまい、トラウマのケアが必要になっていきます。それを無視して団体というものは憎悪に膨れ上がっていきます。私は彼女達や彼等が幸福だと言っている姿を見たことがありません。年数が経てば経つほど抜け出せなくなります。

皆、口そろえて「私で最後にしなくちゃ」と言いますが、人間には確かにその人に与えられた使命があります。今までの活動は無駄だったと言うつもりはありません。寧ろ、エールを送ることなんです。ただし悪は尽きることがありません。自身の限界や、幸福も考えて引き際も考えて抜け出すことも考えなければならない。ここまで頑張ったと心の中で自分を褒めることも重要です。

QOLを考えられるカウンセリングや対処が出来るように社会が変わっていくことを望んでいる。ただし、幸福とは自身が決めることだからその人が選んだことは否定できないとも語った。

鏡玥 玖璃子:高知能団体メンサ会員、オックスフォード大学出身。2008年に司法試験習得後、製薬会社の法務部に勤務して投資家となる。イギリスのBPS取得。文学とジャーナリストと活躍中。


奥が深いなぁ。