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ソバの茎はなぜ赤い

2020.10.19 02:03

http://kashiwabara.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-7a2e.html  【ソバの茎はなぜ赤い】 より

ソバの茎が赤く色づき始めた。畑は堆肥を撒くときにムラになってしまったものか、土壌の質のせいか場所によって生育状況が違っている。色づき始めたところは草丈が小さいので、堆肥があまり撒けていなかったところか、粘土質のところかどちらかだったのだろう。

ソバの茎が赤いことに関しての民話、昔話は諸説ある。いずれにせよソバが昔から人々の食料として身近だったゆえんだろう。インターネットで検索してみると、大きく分けて二つの系統がある。一つは山姥が登場する物語で少し怖いものだ。あらすじは以下の通り。「子供たちを家に残して山へ仕事に入った母親を山姥が襲って食べてしまい、子供たちを狙って母親に化けて家に入り、一人目を食べてしまった。残った二人の子は逃げて木に登ったが山姥も追いかけてきた。最後には天から降りてきた鎖につかまって逃げることができたが、山姥は落ちてしまった。落ちたところがそばの畑で、山姥の血に染まって茎が赤くなった。」これに類する民話として「瓜子姫とあまのじゃく」など地域によっていろいろあるらしい。

もう一つは教訓的な話だ。「昔、麦とそばの姉妹がいた。冬の寒い日、ある老婆が「川を背負って渡してくれ」と頼んだところ、麦は断りそばは一人で引き受けて老婆を背負い川を渡った。そばの足は冷たい水で真っ赤になり、そのため茎が赤くなった。これを見た神様はそばを夏の太陽ですくすく育つようにしてくれたが麦は寒い冬に育ち、春になって踏まれるものにしてしまった。」これに類する話として、冬の寒い時期に神様が病気になり、さっそく病気見舞いに行ったソバはご褒美として夏の暖かいとき育つが、春になって暖かくなってから行こうとしてすぐに見舞いに行かなかった麦は寒い冬を越さなければ実らないようにされてしまったなどの話がある。

さらに開田村に伝わる話として、「働き者のユキという娘が、新しい作物に挑戦して、手を血豆にするほど難儀をしてイモの種をまき、翌年麦の種をまいたがどれもうまく育たなかった。その翌年ソバを植えるとその苦労が実って実をつけた。ユキの血豆の色がソバの茎を赤くした。」という話もある。

ソバはタデ科の植物で、アントシアニンを多量に含んでいる。そのためこの種の植物は薬草としても利用されてきた。ソバが秋になり茎が赤くなるのは,紅葉の原理と同じようだ。葉が枯れてくると,葉からの蒸散が十分に行われないため,根からの吸水が不十分になる。そのためにクロロフィルの分解が進み,タンパクが分解されてアントシアニンの合成が盛んになり赤系の色が現れるわけということらしい。

実の付き方が少ないような気がして心配していたが、いくらか気温が下がり、日も短くなってきてから、実が目につくようになってきた。これから結実がどんどん進んで行くのだろう。

http://www.hita.ne.jp/~city/dowaok/muk35.htm  【蕎麦の茎の赤いわけ】 より

蕎麦(そば)の茎の赤いわけ

昔、ある山奥の一軒屋に、母親と三人の幼い子どもが暮らしておった。 ある日、母親は子ども達を呼ぶと、 「おっ母しゃんは用事ができて、今からでかけにゃならんごつなった。

今日はかえっちこられんけど、おとなしゅう留守番しよきないよ。山姥が来ると大ごつ になるき、絶対誰が来てん、戸は開けなんなよ。山姥は手がまっ黒なき、手を見りゃ、 すぐわかるけんね」と、言いきかせて、出かけて行った。 やがて夜になり、子ども達がおとなしく留守番をしていると、 トントン、トントン ..と、誰やら表の戸をたたく音がして、 「おっ母しゃんが帰ったばい。早う戸を開けちくれない」という声がする。

子ども達が、「本当におっ母しゃんかどうか、手を見せちくれない」と言うと、戸の 破れたすき間から、まっ黒な爪の鋭い手がぬっと出た。 子ども達は驚いて、「こりゃ、おっ母しゃんの手じゃねえ。こげなくりい手は山姥(やまんば)じ ゃろう」と言うと、山姥は、すごすごとひきあげて行った。 しばらくすると又、表の戸をトントン、トントンと誰かがたたく音がする。

「おっ母しゃんが帰ったばい。戸を開けちくれない」 その声に子ども達が、 「本当におっ母しゃんかどうか、手を見せにゃ、戸は開けられん」 と言うと、山姥は、白い粉をつけてごまかした手を、戸のすき間から出して見せた。 白い手を見て、すっかり母親だと思った子ども達が、いそいで戸を開けると、母親に 姿を似せた山姥は、家の中に飛び込むようにして入ってくるなり、一番下の弟をさらう ようにして、納戸の中に引きこもってしまった。

しばらくすると納戸から、何やらカリカリ、カリカリとものをたべている音がするので、上の二人の子どもが、「おっ母しゃん、何を食べよるとかい。おてどんにもくれない」と声をかけると、納戸からポンと、何かがころがり出た。 二人がそれを拾ってみると、それは一番下の弟の指だった。

納戸の中にいるのは、母親に似せた山姥だとはじめて気がついた子ども達は、驚いて 外にとび出し、庭先の大きな木によじ登った。 二人は、夢中で木のてっぺんまで登りつめたが、山姥は恐ろしい形相で後を追って来 た。

逃げ場を失い、どうすることもできなくなった子ども達は、「神様、くさりづなを降ろして下さい」と、天の神様に向って、必死に祈った。

すると、不思議なことに、天から鉄のくさりが、カラカラと降りて来て、子ども達がそのくさりにとびつくと、くさりは天に昇って行った。

後を追って来た山姥も、「神様、くされづなを降ろして下さい」 と、神に祈ったが、あわてていたため、くさりづなを、くされづなと言ってしまった。

天から降りて来たまっ黒なくされたつなに、山姥がとびつくと、たちまちつなは切れ て、アッという間に、山姥は地面にたたきつけられ、その大木のまわり一面の蕎麦畑い ったいを、自分の血でまっ赤に染めて死んでしまった。 それから、蕎麦の茎は赤くなったという話です。

https://blog.goo.ne.jp/boochin2105/d/20051110 【そば情報④ そばの茎はなぜ赤くなるのか?】 より

昨日、どうしてそばの茎は赤くなるの?と書きました。赤いから赤いんだって思えば済む話なんでしょうが、やっぱりどうして?なんですよね。

それに、葉っぱが赤くなったりすると「紅葉」って言うけど、これは茎だから「紅茎・こうけい」って言うのかなって考えしました。

そこで、このgooが頼りになるんですね。「教えてgoo」はどんな質問・疑問にも答えてくれると評判なので、この質問をしてみると、すぐにsuiran2さんという方から回答が来ました。そのまま掲載しますね(勝手にやってごめんなさい)。

まずは呼び名の提案から…,尾瀬等の湿原の草が紅葉する様を「草紅葉(くさもみじ)」といいます。ですから,「茎紅葉(くきもみじ)」はいかがでしょう。

 ソバはタデ科の植物です。タデ科の植物は,ブルーベリーで有名になりましたアントシアニンを多量に含んでおります。ですから昔からソバも含めましてタデ科の植物は薬草として利用されてきました。また,枯れる前から茎等が赤くなるものさえあります。

 ソバが秋になり茎が赤くなるのは,ご指摘のように紅葉の原理と同じです。葉が枯れてきますと,葉からの蒸散が十分に行われないため,根からの吸水が不十分になります。そのためにクロロフィルの分解が進み,タンパクが分解されてアントシアニンの合成が盛んになり赤系の色が現れるわけです。

ホントにありがとうございます、suiran2さん。

また、一つ賢くなりました。みんな、困ったら「教えてgoo」を活用しましょうね。