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Yutanの森 

『うっとりと花のベッドにねころんで』

2020.10.19 10:05

【制作秘話】

とても不思議な出会いから

その方に「読んだ方がいい」と1冊の本を頂きました。

その本を読むと、私と同じ想いで生きるお爺さんの姿が書かれてありました。

その本から

「花のベッドにひるねをするように生きる」

そんな女性を制作しようと思っていた翌日、

今回の学園前アートフェスタに入選しました。

さっそく、そのために制作しようと

木のパネルに水を撒くと、龍が浮かび上がりました。

「木が龍を作れ!って言ってるなぁ」と

女性をつくりたかったけれど、水の描くまま

龍をそのまま造形していきました。  

わたしは下書きなど、一切しません。

水と木が教えてくれるものをたどります。

翌朝それを見た子供が、「女性だね」と私に伝え、驚きました。

昇龍だと思って作っていた作品が

龍と女性が一体化したものでした。

祈りを、、願いを、、

捧げ続けている女性。


4月8日。仏陀となるお釈迦様の誕生をお祝いする花祭があります。

お釈迦様が誕生された時

誕生地であるルンビニー園に花が咲き乱れていて、

またお釈迦様の誕生を祝った龍王が天から飛来して、香油や「甘露の雨」を降らせたという話があることを後から知りました。

作品で使っている

お寺の廃棄蝋が、その「甘露の雨」のように見えます。

自分の内から溢れる声のままに、

穏やかに、優しく、ゆうったりと安心して

生きたらいい!

それを伝えている私の姿とも重なった

愛してやまない作品です。

「うっとりと花のベッドにねころぶように

生きたいと思うのです」


ゆうたん


 作品情報

作品名: うっとりと花のベッドにねころんで

制作年: 2020

素材 : ミクストメディア

(廃棄蝋・樹脂・岩絵具・雲母・石粉粘土・アクリル/木)

縦730mm×横610mm×奥行33mm


よくみると、木の焦げた部分が自然と

女の子の目と口にみえるのです。ふしぎ。