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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

清教徒革命5-クロムウェルの鉄騎兵

2020.10.19 12:00

こちらは内戦真っ只中のイングランド。議会派はスコットランドと同盟を結ぶ。血筋からいえば国王チャールズなのだから、まったくやらかしたものである。スコットランドの援軍を受けた議会軍は、1644年7月、2万6千で1万7千の国王軍とマーストンムーアで会戦する。

しかしやはり統一されていない議会軍は苦戦。クロムウェルは左翼で奮戦していたが、味方右翼が深く崩壊するのを見るや、追撃をやめて、「我に続け!」と味方を糾合して、国王軍の左翼を側面から襲い掛かった。これで形成は逆転し、議会軍は間一髪勝利。恐れを知らぬ彼の軍は「鉄騎兵(アイアンサイズ)」と呼ばれる。

しかし戦闘が終わるとまた議会軍はバラバラになり、国王軍に負けてしまう。議会派の中でも徹底抗戦の独立派と、国王が反省すればいい、という長老派の二派にわかれて対立が激しくなった。

12月9日、議会でクロムウェルは演説し、指揮系統の一本化を提案した。議会は承認したが、具体的にはまるで進まない。その間に国王軍は前進する。とうとう議会はクロムウェルを全軍の副司令官に任命、45年6月、クロムウェルは自らの鉄騎兵と共にやってきた。

下はクロムウェルと鉄騎兵