「宇田川源流」 日本にはたくさん存在する「論語を教えない孔子学院」の全米閉鎖
「宇田川源流」 日本にはたくさん存在する「論語を教えない孔子学院」の全米閉鎖
孔子学院というのをご存じであろうか。あの高名な古代中国の思想家孔子の名前を冠にした塾である。まあ、そうはいってもというところがあるので、あえて「孔子学院」に関してウィキペディアの記事をそのまま抜粋する。
<以下抜粋>
孔子学院とは、中華人民共和国が諸外国の大学などの教育機関と提携し、中国語や中国文化の教育及び宣伝(プロパガンダ)、中華人民共和国との友好関係醸成を目的に設立した中国政府の機関である。<中略>
儒学の始祖孔子の名を冠しているが、儒学に関する教育機関ではなく、中国語語学教育である。教育部の管轄する国家漢語国際推広領導小組弁公室(「漢弁」)が管轄し、本部は北京市にあり、国外の学院はその下部機構となる。<中略>
孔子学院は2004年に設立され、同年11月大韓民国ソウル市に初めての海外学院が設置された。
孔子学院・孔子学級には主に5つの形がある。
・ 中華人民共和国の大学と外国の大学が提携したもの
・ 中華人民共和国の中学校と外国の中学校が提携したもの
・ 中華人民共和国の大学と海外の地域機関が提携したもの
・ 中華人民共和国の大学と海外の地域機関が提携したもの
・ 中華人民共和国の大学と外国企業が提携したもの
である。孔子学院・孔子学級の目的は主に、海外で中国語と中国文化を教えることである。中国語を教えるほかに、漢方医学や中国史、文化、社会、武道、演劇、生け花、剪紙などをも教える。現代の話題を取り上げることもある。
<以上抜粋>
まあ、平たく言えば、中国共産党の宣伝機関であり、子供や婦人などに、中国共産党のすばらしさと正当性を宣伝し信じ込ませるための「洗脳機関」ということになる。
米ポンペオ国務長官、「孔子学院」閉鎖の考え
アメリカのポンペオ国務長官は、中国政府が海外での中国語普及の拠点としている「孔子学院」について、年末までにアメリカ国内にある施設すべてを閉鎖したいという考えを示しました。
ポンペオ国務長官は15日、アリゾナ州のラジオ局のインタビューで「孔子学院」について、「アリゾナの学校に入り込んで、学生や生徒たちに中国共産党の宣伝活動を押しつけている。これを止めさせなければならない」と強調しました。
さらに、ポンペオ氏は別のインタビューでも「『孔子学院』は学生や生徒たちをだましている」としたうえで、「受け入れられない。年末までに全米にある『孔子学院』を閉鎖するよう働きかけている」と明らかにしました。
AP通信によりますと、ポンペオ氏とデボス教育長官は今月9日、「孔子学院」が「中国共産党の宣伝機関だ」と警告する書簡を、全米の大学や教育当局に連名で送付しているということです。
「ポンペオ氏らアメリカの一部の政治家は、イデオロギー上の偏見と政治上の個人的な利益のため孔子学院に泥を塗り、アメリカでの正常な運営を妨害した」(中国外務省 趙立堅 報道官)
一方、中国外務省の趙立堅報道官は16日の記者会見で、強く反発。「ただちに誤りを是正し、両国の信頼と協力を損なうことをやめるべきだ」と主張したうえで、対抗措置を取る可能性を示唆しました。(16日19:41)
2020年10月16日 20時25分 TBS
https://news.nifty.com/article/world/worldall/12198-828634/
この孔子学院に関しては、当然に各国から批判が出ている。
孔子学院は設置される教育機関に対して中国政府から資金や教員、教材が提供され[18]、教育内容は「Hanban(漢弁)」という中国政府の監督機関(教育省直属の国家漢語国際推広領導小組弁公室)から認可を得ることになっており、それ故に、「設置先の大学などの教育機関の学問の自由が阻害される」、「中国共産党政府の宣伝組織だ」という意見を主張する人もいる。
2018年2月13日には、アメリカ連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官が連邦議会上院の情報委員会の公聴会にて、孔子学院がアメリカ国内にて諜報活動やプロパガンダ活動など違法行為を行っている疑いがあり、捜査対象となっていることを証言した。
2020年8月段階で、アメリカ国内にある孔子学院は75箇所、うち65箇所が大学内に設置されている。同年8月13日、マイク・ポンペオ国務長官は孔子学院を「中国共産党の世界的なプロパガンダ機関の一部だ」と主張。国務省は、ワシントンにある孔子学院の本部について、中国政府の宣伝活動を担う機関とみなし、大使館などと同様に雇用状況や所有資産などの報告を義務付けると発表した。
さて、そのポンペオ国務長官は、この孔子学院をすべて閉鎖させる方向で調整していることが明らかになった。まあ、アメリカの場合、現在大統領選挙を行っておりそのために中国も自分たちに都合のよい大統領に世論誘導をお行うために、必死なのである。
当然に「孔子学院」によって、その子供が生徒の場合その母親などにスパイ活動をするなど、様々な手法を使っているということである。しかし、そもそも「正規の学校」ではないところが、ほかの大学などの構内に入り込み、その大学の瀋陽を使って中国国家の宣伝活動やスパイ活動を行っているというのはあまりにもおかしな話である。まあ、この孔子学院に関しては、日本にもたくさんあるので、「怖いもの見たさ」で一度行ってみればよいのではないか。特に選挙の近くになるとなかなか面白い、特に「講義」ではなく「その前後」で様々な「現代政治話」などが聞くことができる。
さて、このポンペオ国務大臣の話に対し、中国はこのような反応をしている。
「ポンペオ氏らアメリカの一部の政治家は、イデオロギー上の偏見と政治上の個人的な利益のため孔子学院に泥を塗り、アメリカでの正常な運営を妨害した」(中国外務省 趙立堅 報道官)
「ただちに誤りを是正し、両国の信頼と協力を損なうことをやめるべきだ」<上記より抜粋>
中国共産党の頭の悪さというのは、共産党内部の力関係で発言が行われているので、時に矛盾をすることを平気で発言してしまうとことになる。この二つの言葉に関して感じることはないだろうか。単純に「中国の外務省はアメリカの孔子学院の行動についてすべて把握している」ということであり、「調査もせずに正常な運営」と言い切れるくらい報告が来ているということを意味している。それはそのまま、「孔子学院の講師が、逐一スパイ活動を行い北京に報告をしている」と胃ことを意味しており同時に「教育機関の報告がそのまま外務省に入って情報を共有している」ということを意味しているのである。要するに「孔子学院が情報機関であり共産党の指示で動いている機関である」ということをこの外務省の報道官はすべて認めてしまったのと同じである。
まあ、中国人とはそのようなレベルの人々なのであろう、アメリカは安心して「中国の出先機関であることを理由」に閉鎖することが可能なのである。
では、日本の孔子学院についてはどうなのであろうか。まあ、アメリカの大統領選挙が終わってからゆっくりと考えればよいのかもしれない。