Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

「A Woggle of Witches」Adrienne Adams

2020.10.20 07:47

2017年に待望の復刊があった「魔女たちのパーティー」に続き、今年の2月には「みならいうさぎもイースターエッグ」が邦訳出版されたエイドリアン・アダムズですが、この時期になると思い出す魔女シリーズ、パーティー以外のタイトルは残念ながら今年も復刊とはなりませんでした。

そのうちの一冊「魔女たちの朝」の英語版が入荷しております。日本語版とは違い、手に馴染む紙カバーの雰囲気が好きなので、この本が入ると嬉しくなります。

「魔女たちのハロウィーン」の方ではないのですが、こちらの中にもハロウィンの描写が少し出てきます。

魔女たちの朝とは、夜のこと。月が昇ると魔女たちは次々に目を覚まし、皆で食事を取るとほうきにまたがり空の上で大はしゃぎ、月を囲んでぐるぐる回って、飽きたら再び地上へと戻ります。降り立った場所はとうもろこし畑。するとあちらから何かが向かってきます。魔女たちが慌てて畑の中へ身を隠すと、現れたのはゾロゾロと列をなしたモンスターたち…。

魔女というと、森の奥の小屋で得体の知れない薬を作っていたり、魔法の力で悪事を働いたり、怖い対象として描かれることが多いですが、ここに描かれているのはそう言った姿以外の一面で、まるで少女のように仲間たちと戯れ、はしゃぐ、お転婆で親しみやすい魔女たちの姿です。

アダムズの本を紹介するときにはいつも書いてしまうのですが、夜の描写が特に素晴らしい彼女、こちらの作品でも全編にわたって夜のシーンが楽しめます。青く、黄色く、緑にオレンジ、そして黒。どの夜も美しいです。

なんだか珍しく、季節に合った本の紹介ができました。沢山の愛らしい魔女たちの姿が楽しいこちらの本、是非オンラインストアの方でご覧になってみてください。


当店のエイドリアン・アダムスの本はこちらです。