清教徒革命6-ネースビー決戦に勝利
2020.10.20 11:23
クロムウェルが副司令官就任4日後、1645年5月14日議会軍と国王軍との総力をあげた最後の決戦ネースビーの戦いが行われた。国王軍7千対する議会軍は1万4千だが、新兵が多い。国王軍はレスターを制圧し、この軍が一人前の軍になる前に叩こうと考えたのである。
クロムウェルの鉄騎兵団だけは優勢に戦い、国王本軍に迫ろうとしたので、チャールズは親衛隊を進めようとした。ところがこの伝令が誤って後退させてしまった。この機を逃がすクロムウェルではない。本隊に突入して、混乱を巻き起こし、国王軍は戦死1千捕虜5千という大敗を喫した。
この勝利で、国王軍は戦意喪失、46年4月にはチャールズ1世はスコットランドに亡命、6月20日国王軍は議会軍に降伏し、第一次内乱は終わった。クロムウェルは、この勝利にますます神の導きを確信するようになった。そして彼の信望者にもまたそう思われたのである。
しかし内戦に勝利するや、クロムウェルを恐れた議会長老派は、議会軍を縮小しようとした。またクロムウェルも副司令官が更新されず、ただの議員に戻ってしまった。しかしロンドンで勢力を伸ばしてきた平等派が軍に広がり、議会は鎮圧にクロムウェルを派遣、彼は軍に戻った。
下は映画「クロムウェル」よりネースビーの戦い