棟上げってなに

棟上げをするばい

上棟式というが、くまもとでは「むねあげ」と呼んでいたので

なじみの言葉をつかいます

棟上げと言えばもち投げです

小さい頃、ひとつも拾えなかったボ～っとしてた子は

太宰府天満宮の節分で少しは知恵をつけました

ワンピースの裾をばっと広げて突っ立っとけば

自然にお餅が飛んできます

そうなんです

ひらう側の経験しかないから

そこだけを思ってしまいました

あおちゃんの餅ふみでみつけた

お餅屋さんに電話して

「餅何個まけばいいんですか～」から始まりました

そこで上棟式のために「四隅もちと飾りもち」という言葉を知ります

大垣に１６年暮らしていたので

有名な名古屋の嫁入り圏内で「菓子まき」の体験も生かし

お菓子もまきます！！

「じゃあ４００個でよかね」と餅屋のおかみさん

「当日３時にとりにくる？」「はい」

何で３時なんだろう～

祝い事は午前中じゃないのか

屋根が出来てもちをまくから

夕方なんだって知らないでいました

ところが予定の２２日は全国的に９０％の雨予報です

「大丈夫です　もちも刈り入れでいそがしい時期に無理言って頼み込んだし、

雨なら夕方手配りします」

そんな簡単な問題ではなく

営業さんも監督さんもこの　のみ込めていないであろうあたしに

どう言ったらわかるのかと首をひねられたことでしょう

自分で気づくまでにかなり時間がかかります

「そうですよね。雨がしっかり降る日の１７時、

現場には誰もいませんよね。いないんですよね

日も暮れて真っ暗な土砂降りの中、もちと菓子をもらいに来る人が何人いるだろう

やっと

「日にち変更できますか」

さあ、そこからだ

棟梁にいつがいいか連絡します！

あたしは餅屋のおかみさんに！

どちらも快く引き受けてくれて

なんと、もしも事故があった場合の病院関係が休みの日はダメ！でタブーだった日曜日に棟上げが決定する運びとなりました

ず～っとお天気なのにそこだけが雨。

そのおかげで

上棟式への感謝を知ることになりました。

ハウスメーカーさんがすべて準備する予定だったもののうち

「お弁当と１０時と３時のおやつをご用意できますか」

あわてて　「上棟式って何をするの」をググってみることになります

頂いた上棟当日の流れと必要なものをみます

７時３０分には現地に到着し　現場の管理説明

８時前に　たぶんに地鎮祭したときの篠笛がうますぎた神主さんがあらわれ

祭壇の前で祝詞？をあげるのか、儀式の

安全祈願をし、乾杯です

８時から作業開始

日頃も我が家は

二棟梁！！

兄弟の棟梁ふたりで家を建てていただくのですが

この日は８人の大工さん

クレーン士１人

現場監督が４人

１３人で建て始めます

ググったところ、

最近では　上棟の時間もすぐ終わるホームが多く

略式又は、上棟式をせずにことが進むようです。

上棟式のルーツを辿れば

クレーンがなかった時代にさかのぼり、

１日かけて一大事と、汗だく大人数で棟を上げたことから

労をねぎらうために

施工主がせめてものお茶やお菓子でもてなすとのことです。

つまり、この日一日もさることながら、始まりから家が建つまでの半年分を感謝するんです。きっと。

そしてそして

我が家はクレーンが来ても、棟に貼るのは板ではなく床材と同じ厚さ３センチの細長い木材です

これだけの人数がいても、夕方まで貼り終えるかどうかの

大屋根です。

そうか！！

今頃知るのも情けないですが、

乳飲み子のいる子連れですが、じぶんたちで出来ることのおもてなし、いいえ、応援隊になろうの決意を

先ほど表明致した次第です

もちまきになにをまくのかばかりを考えていましたが、

２００個もちを追加して、お菓子や、施主のＧＩがなりきったアンパンマンのボールや、風船、紅白リボンの５円玉で

ご近所や子どもたちの記憶に残るもちまきもさることながら、

朝から１７時の餅まきまでの間をじっくり考えることにしました。

まずＧＩが　説明してもらったときに興奮してあたし達に言った

「いいや！この日はしっかりみとけよ。いまどきはぜんぶ機械でボルトば絞めていくとぜ、

トンテンカントンテンカンてやるとこなんてそぎゃんなかけん。」

りおんも「カンナで削るとよね」

削るわけないやん～とあたしが言った口をふさぐように

営業さんが「はい。します。」ＧＩが「おまえ、プレキャストばもってくるておもっとたつや～」と大笑いされます。

そこら辺はどこまでがどうかは　当日現場でしっかりスケッチしながら穴が開くほど見たいと思います。

写真を撮ったり、絵に描いたり、それぞれ心に刻む家造り。

キラキラしたまなざしをエールにかえて邪魔にならないように飛ばします。

「ねえねえ、おやつってなにがでたらうれしい？」

カイト、「そうですねえ」

そうですね～って、おやつでたことアルの？

「はい。１０時は飲み物と甘い系で、３時は軽くパンみたいなのが多いですかね」

ええ～～～！！どこでも？

いや、だまって！！

パンって、あたしがさっき散歩しながら思いついたとよ～。

だめやて～。パンがでる？？どこも？

「はい。だいたいそうですねえ」

うちのダンナはマンションが多いから　休憩で差し入れはほぼないが、

そっか、カイトは一般塗ってるもんね～

「自分が嬉しかったのは、農家さんとかはミカンとか果物を出してくれるのがうれしいです」

ほお～～

お父さんは～

「そうね～、出されたもんは残したらいかんけん

オレは喰わんけん、やるけど、残っても持って帰れそうなもんとか。

いや、びっくりしたとがラーメン出てきたときのあったねえ～」

ええ～～ラーメン！！

そうぜ。

あと、寿司とか。出前で。

それって金持ちだろうもん～

そうね。

これまたいろんな話が飛び出しましたよ～。

パンはね、クリーブラッツにしようと思ったとよ。

だって、甘い系からおかず系、ハード系、いろいろ選べるし。

「飲み物も、お父さんの会社のおじいさんがコーヒーダメで炭酸ってヒトおるばい」とりおん

そうよね。

炭酸からコーヒー水まで選べるようにクーラーボックスに持って行こう。屋台みたいに。

それで　邪魔にならん隅っこに、ハイキングテーブル出して

おやつのときは並べて

そうそう、温かいお湯もポットで置いて

コーヒー紅茶、いろいろ飲めるように青空カフェにする。

そうた～い

そのあと、歩きながらの早朝風地蔵電話会議であたしが叫ぶ

ラーメンでもよかやんね～

あたしこっちきて３年弁当屋にいったとやったやん。

現場売りの時、

弁当とカップめんセットで買いよらしたよ。

みそ汁変わりね～って。

カップラーメンも買う～

そうですよ、ラーメンじゃなくてうどんの方がいい人もいますよ～

赤いきつねとか

店長まで巻き込んで話が大きくふくらみます

うんうん。

そうしよ。

気持ちよく働いてもらって

記憶に残る家だったなって

思ってくれるようやろう。

子どもたちのお昼寝とか、

チョロチョロせんように公園だとか、

思ったようにいかず

モタモタするかもしれんけど

うちのいえにできることを精一杯しよう

あ～たのしみになってきた

お弁当は頼んだし、

まず、ビール買いにいこう