出流原弁天池
https://www.tochigiji.or.jp/spot/6189/ 【出流原弁天池・磯山弁財天(磯山公園) いずるはらべんてんいけ・いそやまべんざいてん(いそやまこうえん)】 より
出流原弁天池は、環境省認定の名水です。
栃木県指定の天然記念物であり、出流川の源でもあります。
その池の水の清らかさは、ほとりに立って覗き込めば一目瞭然。
水中で優雅に泳ぐ鯉の姿、そのうろこの輝きまで、そして水底でゆらめく緑の植物までもが目に映ります。
湧水を持ち帰られる際は、隣のホテル一乃館の脇へお立ち寄り下さい。
鎌倉時代に再建されたといわれる現在の本殿は、「釘を使わない」という昔日の力学工法の建築美を今に伝える、珍しい文化財です。
出流原弁財天(弁財天)は佐野七福神に数えられています。(愛敬富財)
技芸学問の守護神として948年に建立されました。
地域住民の「水車講」の厚い信仰により、現在地に安置されました。
http://chrono2016.blog.fc2.com/blog-entry-673.html 【磯山弁財天 [出流原弁財天] (栃木県佐野市)】 より
歴史・沿革
磯山弁財天(いそやまべんざいてん)は、栃木県佐野市出流原町にある神社で、昭和六十年(1985年)に日本名水百選に選定された「出流原弁天池(いずるはらべんてんいけ)」に隣接する山の山腹に鎮座しております。
磯山弁財天は、今を去る千年の昔、唐沢山城主藤原秀郷公の勧請により弘法大師が相州江ノ島弁財天にて護摩修行の際、その護摩の灰にて造られしものといわれ、その当時は一帯に七宝伽藍が林立して頗る隆盛を極めたと云います。
その後幾度かの火災に遭い寺宝等悉く焼失し、現在の本殿は鎌倉時代に再建されたものと云われております。また、釘を使わぬ昔日の力学工法の建築美を今に伝える当地方唯一の文化財として大切に現代まで継承されてきたものであります。
なお、御本尊は梵名を薩羅薩伐底(サラスヴァティ)と云い、インドの神話より生じたる神にて、薩羅薩伐底河を神格化したるものにして故に弁財天は水に縁深く水神として池や河のそばに祀り蛇に因む神話が多いとされています。
因みに、「サラス」は水を意味し、「ヴァティ」は富むの意味で、川や池や湖な ど水を神格化したものとされています。
当磯山弁財天も以前は弁天池の中の小島に祀ってあったものを霊泉の不変の恩恵に浴した出流川沿岸の住民、特に水車講農民等の信仰が厚く感謝の総意により現在地に奉安したと云われ、日本広しといえど弁天様を山腹に安置するのは磯山弁財天のみとされます。
また一説には、歴史の一ページをかざる山城禁止令(江戸から二十里(80㎞)四方は山城を禁止するという令。)の発端を造った時の唐沢山城主が江戸の大火を発見し早馬にて馳せ参じ一番乗りで殿への御見舞いを言上の際、この火事が眼下に見えていたという一事により殿より「江戸を見下ろせる所に城を構えるは何たることか」との不信を受け山城廃城の憂き目を見たという。
その際領民は一丸となり城主の胸中を慰め、また殿への忠誠と不信を取り戻すために弁天堂を江戸城鎮護の守り神として山腹に江戸城向きに安置したものとも云われ御本殿は今日も東京都の方位を向いています。
なお御本尊は、羽衣風の衣装をまとった八本の手を有する天女風の弁財天で頭上に宇賀神像を拝しています。外に右側に大黒天、左側に毘沙門天の二福神。その他に印錀童子、官帯童子、筆硯童子、金財童子、稲籾童子、計升童子、飯櫃童子、衣裳童子、蚕養童子、酒泉童子、愛敬童子、生命童子、従者童子、牛馬童子、船車童子、大黒天善財童子(以上を弁財十六童子といいます)が弁財天にお仕えするかのような姿で安置され、五穀豊穣・家内安全・商売繁昌の他あらゆる信仰の対象の神として今日に至ります。
磯山弁財天のは、十二年に一度の巳年に御開帳の年となります。昭和五十二年(1977年)丁巳には御開帳を記念して社殿拝殿の大改修及び復元がなされました。最近では平成二十五年(2013年)の巳年に御開帳され、祭典では稚児行列が行われました。
https://kitakan-snap.net/80 【「出流原弁天池(磯山弁財天)」名水百選の湧水を訪ねて】より
名水の里「出流原弁天池(磯山弁財天)」とは
出流原弁天池栃木県佐野市にある「磯山公園」には、県指定の天然記念物で日本名水百選にも選定される湧水池があります。
清らかに澄んだ池には大きな鯉が優雅に泳ぎ、豊かな緑と清涼感を感じる地元の憩いの場として親しまれています。
佐野七福神の「磯山弁財天」や「赤見温泉」「フィッシングフラワーパーク」といった周辺スポットがあり週末は多くの行楽客で賑わいます。
「磯山三峰神社登山道」でお手軽ハイキング
磯山三峰神社登山道「出流原弁天池」の裏山にはハイキングコースが整備されており、20〜30分の程良いハイキングを楽しめます。
この山のどこかに「朝日長者」の財宝が眠っているんですかね?
磯山三峰神社跡距離は短いですが普通に山道となっており、しっかりした靴で登ることをお勧めします。
また、水辺に近いからか蚊などの虫が多く「虫除けスプレー」も忘れずに!
地元に伝わる「朝日長者の伝説」
その昔、出流原に朝日長者が何不自由なく暮らしていましたが、ただ子宝には恵まれず長者夫婦が出流原弁天に子授けの願をかけると、美しい女の子が生まれ「鶴姫」と名付け大切に育てられました。
「鶴姫」が18歳の時、山に遊びに入ったまま行方不明となり、大切な娘を亡くした長者夫婦に「姫は弁天池の鯉となり、龍神となって昇天するためには莫大な財宝が必要になる」との神様からのお告げがありました。
そこで長者は娘のためにと後山に財宝を埋め「朝日さす夕日輝く木の下に、うるし千ばい黄金億々」という宝の在り処を示した歌が残されています。
栃木県指定天然記念物「出流原弁天池」
ふるさと佐野100選 出流原弁天池豊かな樹木に覆われた周囲138mの丸い池には鯉が泳ぎ、池底が見えるほど水は透き通っており利根川水系「出流川」の水源でもあります。
日本名水百選「出流原弁天池湧水」について
秩父古生層と呼ばれる石灰岩質の地層を通った湧水は炭酸水素カルシウムを多く含み、硬度は平均76.5mg〜92.5mg/Lの飲みやすい軟水です。
水温は年間を通して16℃を保ち、水量は約2,400t/日と豊富で飲用のほか、鯉やマスなどの養殖や農業用水にも使用されています。
「出流原の名水」を持ち帰れます!
出流原弁天池湧水の水汲み場湧水の持ち帰りについては「ホテル一乃館」もしくは「福寿荘売店」へお尋ねください。
そこで専用ボトルが販売されていますので、お土産に名水を持ち帰ることができます。
【施設概要】
●施設名:出流原弁天池
●所在地:栃木県佐野市出流原町1117
水の神様を祀る「涌釜神社」
涌釜神社の鳥居1913年(大正2年)に現在地に造営遷宮され、「出流原弁天池」の隣に鎮座しています。
「水の神様」と並んで「子守りの神様」として子連れの参拝者が多く訪れます。
涌釜神社の本殿また、「人丸様」という神様が持っていた杖で岩を突いたところ、水が湧いて出たという伝説が残っており、「涌釜神社」には「人丸神社」も合わせて祀られています。
涌釜神社の境内にある松尾芭蕉の碑「涌釜神社」の境内には、松尾芭蕉の句碑があり「このあたり目に見ゆるものみな涼し」と詠まれています。
【施設概要】
●施設名:涌釜神社(わっかまじんじゃ)
●所在地:佐野市出流原町2123
佐野七福神のひとつ「磯山弁財天」
磯山弁財天の山門948年(天歴2年)に唐沢山城主の藤原秀郷が創建したと伝えられています。
かつては「磯山弁財天」も「出流原弁天池」の小島に祀られていましたが、地元「水車講」の厚い信仰により現在位置に安置されました。
国内でも山腹に安置されている弁天堂はこの「磯山弁財天」のみだそうです。
磯山弁財天の本殿鎌倉時代に再建されたといわれる本殿は、「釘を使わない」という当時の建築美を今に伝える、貴重な文化財です。
本殿には、五穀豊穣・家内安全・商売繁盛の神様として知られる「白蛇」が祀られています。
磯山弁財天からの眺望朱塗りの本殿からは、佐野市内を一望する絶景を楽しめます。長い階段を登ってきた人だけが見れるご褒美ですね。
磯山弁財天の風穴洞弁天像の奥にある「風穴洞」からは、ひんやり清涼な風が吹き出てきます。