【管弦楽】バレエ組曲「怪僧ラスプーチン」から"ギャロップ"
2016.08.04 21:15
ウクライナの作曲家スタンコーヴィチの作品で、1990年発表と、クラシック音楽としては比較的新しく作られた曲で、その割には変に現代風に染まっておらず、軽快なテンポと金管楽器の歯切れの良さ、わかりやすいメロディと三拍子が揃っていて、5分ジャストの演奏時間も全く退屈しない。
この曲の主人公ラスプーチンは、帝政ロシア末期に現れた農民出身の祈祷僧で、政権に深く関わり過ぎ政敵を作り、最後は暗殺されてしまった実在の人物。スタンコーヴィチが何を思いこのギャロップを作曲したのかは全くわからないが、少なくとも、フルートには、合奏ではそんなに聴こえない音域でのフラッタータンギングを要求する、ホールでの演奏効果よりも自分の思いを優先して楽譜にしたためる作曲家だということは、はっきりわかる。
なお、スライドショーで頻繁に出てくる顔は、ラスプーチン本人。
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