天井の高さで開放感
こんにちは。住まいのおせっかい家です。
天井が高い空間だと開放感を感じられますね。同じ床面積でも、天井が高くなると圧迫感がなくなります。
空間全体の天井が高いのではなく、天井が高い部分と低い部分があると余計に開放感を感じるのです。
これは住宅でも使えます。
人間の目線は少し上を見るので、上の部分が広いと同じ床面積でも広く感じるんですね。
広いリビングで天井が通常の2m40cmだと、逆に圧迫感を感じます。
天井を高くする方法
①天井全体を高くする。
②天井の一部分を高くする。
③吹き抜けを作る(1階の場合)
④勾配天井にして屋根裏部分を部屋に取り込む。(最上階の場合)
①と②を1階の部屋で採用すると、その分2階の高さが高くなるので、階段の段数が増えます。
毎日の階段の上り下りにも影響がありますし、階段スペースをそれだけ広く取らないといけなくなります。スペースが同じだと階段の勾配が急になるわけです。
材料費も増えることを忘れてはいけません。
階段の段が増えるだけでなく、それを支えてる他の材料や天井が高くなる分壁の面積が大きくなるのも影響します。
窓の上部が間延びして空いてしまう場合もあるので、窓の高さを高くすると、それもコストアップに繋がります。
よく検討する必要があります。
③の吹き抜けは、音や熱の問題も考慮する必要があります。
音は上に抜けるので、テレビの音や話し声が2階に響いたりします。吹き抜けに面している部屋の使い方も考慮した方がいいです。
暖かい空気は上に溜まるので、吹き抜けの上部の空気を循環させる仕組みが必要です。
④の勾配天井は、屋根裏部分がなくなるので屋根の断熱性能を高める必要があります。
通常は、屋根の断熱だけでなく、屋根裏部分の天井の上に当たる部分にも断熱材があります。
その間の空間がなくなるのですから、屋根の熱気が直に伝わって、広く感じるけれど暑いということになります。
天井を高くするのは、開放感を感じる空間にはなるけれど、使い方によっては暮らしにくくなる場合もあります。
どんな暮らしが理想なのか、ご自身だけでは分からないという方は、おせっかい家に一度ご相談してみてください。
建築工事をしない中立な立場で、本当にお客様のためのアドバイスが出来るのが、おせっかい家の利点です。