星の庭ガーデナーズクラブの活動が始まっています
昨年11月に開講した「星の庭ボランティアガーデナー養成講座」は第1期を終えた後、第2期は新型コロナウィルスの影響で長い中断期間をはさみましたが、先月、無事に全日程を終えることができました。現在は第3期の講座を星の庭で開催中です。
そして、第1期、第2期の講座を修了された「星の庭ガーデナー」の皆さまによるボランティア活動が先月23日にスタートしました。
今年度は2週間に一度、11月半ばまでの庭での活動を実施予定で、ここまで星の庭の宿根草の花がら摘みや、十勝リハビリテーションセンター前にあるラベンダー畑の草取り等行いました。
本日は、星の庭中央にある「香りと手触りのみち」にはびこっているスギナの撤去を行いました。
上の写真が取りかかり始めたときの様子です。
この場所にはカラマツのチップを敷いて雑草が生えてこないようマルチングをしていたのですが、なぜか今年の春からスギナがはびこり、まるでスギナの海のようになっていました。
皆さまご存知の通り、スギナは春につくしを出して胞子を飛ばします。それだけでなく、地中で根を張り巡らせてどんどんと領地を広げていきます。引き抜くとすぐに根がブチッと切れて地中に残るので、簡単には撤去できません。
しかし、だからといって放っておくわけにはいきません。勇敢な星の庭ガーデナーの皆さんが移植ごてを手に根気よく根まで掘り取っていきます。今日はスタッフを含めて12名で作業を行いましたがおよそ1時間半をかけて取り切りました。
作業後の写真がこちらです。
見事にスギナが消えています。もちろん、地下の根が全くなくなってはいないので、来年も芽が出るかもしれませんが、ずいぶんと少なくなるのではないかと考えています。
途中、本当に終わるのかと心が折れかけた時間帯もありましたが、ガーデナーの力を合わせると、難しいと思うこともできることが分かりました。
あるガーデナーの方は「これほど真剣にスギナと向き合ったのは人生で初めてです」との名言を残してくださいました。
根まで掘り取るのは根気がいる作業で、皆さん没頭して取り組まれていました。根の長いものは2m近いものもあり、長いものが採れる度に歓声が上がっていました。
一人では根気が続かないものでも、周りで一緒にやってくれるひとがいると、楽しくできるものですね。
スギナ取りの後は枝が伸びてたおれてしまっていたアサギリソウの刈り取りまで行いました。
すっかり綺麗になった「香りと手触りのみち」を見ると、達成感がわき上がってきます。
皆で力を合わせる楽しさや喜びを感じる瞬間でした。
次回は11月4日(水)です。それまでには霜が何度か降りるので、宿根草を刈り取るにはよい時期です。また、夏の間に伸びた低木の剪定など、庭仕事はたくさんありそうです。
Posted by 園芸療法士