◇ボクを育ててくれた里が…
今から6年前、自信をつけるために、全国47都道府県の「一人旅」をしました。
最初の頃は怖くて緊張していましたが、最後が近づくと旅にも慣れ、まるで近くのコンビニに行くような気軽さで出掛けたことを覚えています。
そして旅も終え、しばらくしてのある日の朝のことです。
その日の朝は体調を崩し、出勤前に病院に行きました。
病院が終わり、そのあとの会社への行き方で悩みました。…
「昔、目が見えていた時に通っていた地上のルートは近いけど、点字ブロックがないし、信号を三つ渡らなければならないので心配だなぁ。
一方、会社とは逆方向にに進み地下に降りれば大部遠回りにはなるが点字ブロックが敷いてあるし、途中からはいつもの通勤経路に入れるので安心だ。
さて、どっちにしたものか…。
しばらく考えていて、ふと頭に浮かんだのが
「何を怖がっているの? 47都道府県の知らないところを回ったんでしょ。 もし迷ったら聞けばいいじゃんっ! そりゃそうだ」
と一人でクスッと笑い地上ルートで行くことにしました。
さて先日のことです。
大阪の梅田のあるところに出掛ける用事が出来、ちょっと悩みました。
「距離はそんなに無いが、20年くらい通ったことがない道なので心配だなぁ。 ガイドヘルパーさんを頼もうかなぁ?」と。
その時、ふと前述の「何を怖がっているの?」の時のことを思い出し、思い切ってミッケルと行くことにしました。
「確かこの道だったかな…」と、不安になった時、ミッケルとの合同訓練の時の先生の言葉を思い出しました。
「西亀さんが自信なく不安な行動をしたら、ミッケルは不安になりますよ」の言葉です。
それでちょっとだけ無理をして堂々と歩き、ミッケルと無事に行って来ることが出来ました。
前にこのブログで「可能性を秘めた大切な一歩」と書きましたが、今回また一つ大きな一歩をミッケルと一緒に踏み出せ、改めて盲導犬の能力の高さを確信しました。
私達盲人にとって盲導犬の果たしてくれる役割は、想像をはるかに超えるものだと強く思いました。
そんな時、ミッケルの里「関西盲導犬協会」から、以下のお知らせが届きました。
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クラウドファンディングに挑戦中!
かねてより、皆様には当協会の寄付収益が減少していることをお伝えしておりましたが、今年度はコロナにより街頭募金や講演活動を自粛しているため、一段とご寄付が落ち込んでおり、とても先行きが不安な状態です。そこでこの度、ご寄付の窓口を増やす取り組みとして、クラウドファンディングに挑戦することといたしました。
READY FOR(レディーフォー)のサイトにて下記のURLをクリックして頂くと当協会のサイトへ飛びます。
10月15日(木)から12月15日(火)の2か月間、目標金額1000万円で挑戦いたします。
ぜひご協力をいただきたくご支援をどうかよろしくお願いいたします。
また、SNSでの情報のシェアと拡散や、お子様、お孫様、お友達、職場、ママ友、ご近所様、行きつけのお店などにも、当協会のクラウドファンィングのご紹介と協力依頼してくださればとてもありがたく存じます。
ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
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今回の私のように、盲導犬とペアを組むことで「道が開ける」盲人が沢山おられると思います。
ミッケルと私がもらった幸せを、より多くの人にも広げるためにミッケルと私に協力出来ることを考えています。
先ずは今回の「クラウドファンディング」のご案内をこの場で紹介させていただきます。
皆さまにご興味を持っていただけると嬉しいです。
また「こんなことしたら広がるよ」というような私に出来ること、応援出来る知恵を教えてもらえると嬉しいです。
「ボクを育ててくれた里が困っています。応援したいワンっ! ミッケル」
にこっ! 亀ちゃん