弱みを見せた瞬間から人は輝く
Facebook・ごとう 孝二さん投稿記事 「弱みを見せた瞬間から人は輝く」
挫折、そんなとき、ぼくは初めて人に弱みを見せた。 どうしようもない姿を見せた。
絶対に人には見せたくない姿を見せた。自分じゃもうどうしようもなかったんだ。
悔しいけど、もうホントにダメだった。でね、そんな自分を見せることがめちゃめちゃ怖かった。
相手からどんな反応が来るのかもわからないし、もしかしたら「弱いなぁお前」って言われちゃうかもしれない。
人に弱みを見せたことがないから、分からないから怖かったんだ。
でもそこで割り切って全部さらけ出した。僕は弱い人間です。
もう自分一人じゃどうにもならないので助けてください。って。それくらい追い込まれていたんだ。そのとき、変わりたいという気持ちを初めて行動に移した。
弱みを全部さらけ出してみてわかったことがある。すごく普通のことなんだけど「人は優しい」ってこと。
僕が弱みを見せたとき、みんなが助けてくれた。
親身になって話を聞いてくれて、変わろうとしている僕を受け入れてくれた。
罵る人なんてひとりもいなかった。朝になるまで泣いた。
今までずっと一人で戦っていた。辛い日々も苦しい夜も耐えて耐えて弱音も吐けずに自分の成長のためだと踏ん張っていた。
ネガティヴな自分を出したら嫌われると思っていたし、楽しくて幸せそうで明るい僕をみんなは好きなんだと思っていた。そんなことはなかった。
僕は全然一人なんかじゃなかった。「嫌われる」とおもっていたのは僕だけで、友人はみんな弱い僕を受け入れてくれた。
むしろ弱みを話してほしいと言われた。
オレらを信頼してないのかよ、失礼だな〜って笑いながら。勘違いしていたのは僕のほうだったんだ。
なんで今まで一人で頑張ってたんだろう。
その日から僕は自分の弱みをさらけ出していくことに決めた。
人にとことん頼ることに決めた。助けを求めることにした。
弱みを見せたら嫌われると思い込んでいたのは、弱みを見せたことがなかったからなんだ。
知らないから怖かっただけ。見せたらね、そこには幸せがあった。生きるのがラクになった。弱さをさらけ出せた人は強いなあと思う。
もちろんプライドをガチガチに保って弱みを見せずに自分に厳しくやっている人もすごいなあと思うけど、
そこには肩肘張ったような、偽りの自分で頑張っているような違和感がある。
弱みを見せた人の魅力がなにかって、自然体なところだ。
ぼくの経験上、弱みをさらけ出せる人は柔らかな雰囲気をもった自然体な人が多い。
考えてみれば当然だ。自分の一番弱い部分をさらけ出しているのだ。
もうなにも守るプライドなんてない。人の目を気にする仮面なんてつけている必要もない。
そんな柔らかな人は、人を頼って、人に頼られ、人を助け、人に助けられ、そうやって生きているようにおもう。
今の僕がそうだ。周りの人がいて、僕が成り立っている。
プライドなんてものは2年前に捨てた。これって、本当の強さだとおもうんだ。
自分の弱さから目を背けずに、自分の弱さを知ることでたくさんのことが見えてくる。
光があるから影があるように、モノゴトは表裏一体で、自分の弱さを理解しているからこそ本当の意味での強さがわかる。
【受け入れるだけ】
つまり結局なにが言いたいのかというと、変わる必要はなくって、受け入れるだけなんだ。
弱い自分も、情けない自分も、プライドの高い自分も全部ひっくるめて、受け入れてあげる。認めてあげる。
その受け入れられるようになる過程で弱さをさらけ出すという作業がある。
人に弱みをさらけ出した時点で、自分の弱さを受け入れられるようになる。
だってもうさらけ出しちゃったから。自分で発信しちゃったから。
受け入れるほかないのだ。
そして自分を知って、人の優しさを知ったとき本当の意味での強さというものが分かってきてなんとなく人に優しくなれる。
頼り、頼られ、助け、助けられ、そうゆう人間臭い生き方ができるようになってくる。
だんだんと人が好きになってくる。人が好きな自分も好きになってくる。
人と生きることの幸せを知る。
そんなあなたの姿を周りから見たときに「あの子、変わったね」ってなる。
これは本人の根幹の部分が変わったわけではなくて、自分を受け入れるということをできた証なのだ。
弱みをさらけ出すことによっていま変わろうとしている人、もがいて苦しんで悩んでいる人、強がってがんばってパンクしそうな人、そんな人たちが救われたりする。
ああ、弱みを見せてもいいんだ。って。自分だけじゃないんだ。って。僕にもそんな経験があった。抵抗なく人に弱みを見せる友人に救われたんだ。
人はみんな弱い。弱いくせに変わりたいと思っている。
ほんとうは変わるための勇気なんて誰も持ち合わせちゃいないんだ。
だからね、受け入れて、助け合って、支え合って、笑い飛ばして、愛に生きる。
弱いのはあなただけじゃあないんだ。