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ミューリーグラス Muley Glass

2020.10.23 01:54

https://shop.teftef.biz/shopdetail/000000014196/  【【オーナメンタルグラス】 ミューレンベルギア 『レバコニー』】 より

秋に赤い穂をつけるオーナメントグラスです^^

赤みを帯びた穂は 非常に細くてしっかりとして、スモーク状になって大変美しい♪

日本国内はもとより世界的にもまだ流通が少ないレア品種です!

穂の美しさだけでも観賞価値が高いですが、

細く硬めの葉も気温が低い時期にはグレーへと変化し、

常緑性なので ウィンターガーデンとしてもおススメです^^

草丈80〜90cm程度に育つカピラリス種によく似ていますが、

こちらは 草丈50cm程度でより コンパクトでドーム状の草姿に仕上がるので、日本のお庭にぴったり♪

性質が強健で育てやすい植物です^


https://gardenstory.jp/gardens-shops/37445  【カメラマンが訪ねた感動の花の庭。神奈川・愛甲郡「服部牧場」】 より

これまで長年、素敵な庭があると聞けばカメラを抱えて、北へ南へ出向いてきたカメラマンの今井秀治さん。カメラを向ける対象は、公共の庭から個人の庭、珍しい植物まで、全国各地でさまざまな感動の一瞬を捉えてきました。そんな今井カメラマンがお届けするガーデン訪問記。第26回は、神奈川にある、秋のグラスも一際美しい「服部牧場」をご案内します。

写真右のピンクの穂は、ミューレンベルギア・カピラリス、その奥には、ルドベキア・マキシマのシードヘッドが点々とアクセントに。紫の、清澄白山菊の花の塊をミスカンサス‘パープルフォール’やミューレンベルギア・リンドヘイメリなどのグラスが囲み、リズミカルな印象をプラスしています。

前回は、北海道のグラスが素晴らしい「大森ガーデン」を2回に渡ってご紹介しましたが、2020年最初のストーリーも、またまたグラスと草花のガーデンです。

ここは、グラスが大好きなガーデナー、平栗智子さんが丹精込めてつくり上げた「服部牧場」。

左にダイナミックに広がるグラスは、ペニセタム・マクロウルム。群れ咲く清澄白山菊を背景に、斑入りの植物、フロックス‘ノーラレイ’が輝いて。

僕がこのガーデンを初めて知ったのは、知人のガーデナー、Sさんの「いざ 服部牧場へ」と書かれたフェイスブックの投稿でした。2019年11月8日の彼女の投稿写真には、大小さまざまなグラスがピンクや白の穂を出し、株元には青や紫の草花が咲き乱れる美しいボーダーが写っていました。それを見て、今すぐにでも飛んで行って撮影したい! くらいの気持ちになるほど、それは美しいものでした。

左手前、霞のようなエラグロスティスがピンクの花、センニチコウ‘ファイヤーワークス’を引き立て、右手には、カレックス・エヴァリロの黄色いグラスがアクセントに。まっすぐ伸びる枕木の小道は秋の風を受けて落ち着いた雰囲気。

昨年くらいから僕の一番の撮影のテーマは「美しいグラスガーデン」でしたので、いつも頭の片隅には「何処かで秋のステキなグラスガーデンが撮れないものか」という思いがありました。ですから、車ですぐに行けるほどの距離に、こんな素晴らしいグラスガーデンがあったとは! Sさんには教えていただき本当に感謝しています。幸いにも数日は天気も安定しているようです。投稿を見た2日後はスケジュールも空いていたので、11月10日に撮影に伺うことにしました。

晩秋の庭へ初の訪問

右手前、カレックス・エヴァリロの黄色いグラスが明るく、奥に向かってアガベやピンクの穂、ミューレンベルギア・カピラリス、丈高くソルガストラム‘インディアンスティール’が穂を立ち上げて、変化に富んだ植栽のエリア。

撮影当日は爽やかに晴れ渡り、気温は暑いくらいの秋の終わりとは思えないほどの行楽日和でしたから、高速道路も結構混んでいました。高速を降りて「服部牧場」が近づいてくると、のどかな風景の中、道路脇の木々の紅葉も黄色く輝いていました。その風景もすぐに車を停めて撮影したくなるほどでしたが、寄り道などしている心の余裕はありません。まだ撮影にベストな時間には早すぎるとは分かっていても、アクセルは緩めず、まっすぐに「服部牧場」へ向かいました。

牧場の駐車場に着いたのは2時半くらいでしたが、天気もいいし家族連れで駐車場は満車。子どもたちが元気に走り回っています。秋から冬の撮影は、午後4時頃の光がきれいですので、まだ大分早く着いてしまったのです。でも、車の中にいても仕方ないので、ロケハンを兼ねて、カメラも持たずにぶらっとガーデンに向かいました。

手前に、ストケシア、奥に黄金色に輝く細葉のアムソニア・フブリヒティ、ミューレンベルギア・カピラリスやミューレンベルギア・ピンクフラミンゴの穂がふわふわと軽やかな風景。

ガーデン入り口の看板を見ながら石の階段を上ると、お目当てのガーデンが現れました。牧場というのだし、きっと広いガーデンなんだろうと勝手に思っていたので、意外と小さいガーデンにちょっと驚きました。しかし、その小さなガーデンにはびっしりといろいろな植物が植えられていて本当にきれいでした。Sさんの写真で見た、赤い穂のミューゲンベルギアも風に揺れていました。

いやー、きれいだなぁと歩き回っていると、ガーデンの西側には高い針葉樹があってその木々の影が、だんだんガーデンに迫ってきていることに気がつきました。優雅に4時まで待っていると、ガーデンは完全に影になってしまう。これは大変! と走って車に戻り、カメラと三脚を担いで、再びガーデンに戻りました。その間5分ほどですが、先ほどまでは誰もいなかったガーデンの隅で黙々と作業をしている女性を発見。Sさんのフェイスブックのコメントにあった「植物を愛してやまないガーデナー」さんだろうと思い、ご挨拶と撮影の許可をいただくため近づいていきました。

牧場らしいサイロを奥に、ノコンギクやカレックス、低木のクロバナロウバイ、ベアグラスなどが色とりどりに晩秋の色彩を放つ。

ガーデナーさんも僕に気がついて軽い会釈をしてくれました。早速撮影の許可をもらおうと話しかけると、子どもが走り回るので三脚は遠慮してほしいとのことでした。でもガーデンの撮影には三脚は必需品なので、何とかお願いしなくては思っていると、彼女の表情が突然一変して「もしかして今井さんですか?」と。以前千葉の貝殻亭というレストランで写真講座をしたことがあったのですが、その時に参加してくれたようで、一件落着。僕も子どもがそばを通ったら気をつけますと約束して撮影を開始しました。

グラスが美しく輝く瞬間を狙う

右に茂る黄葉の低木、プリペット‘レモン&ライム’に、ミスカンサス‘パープルフォール’やミスカンサス‘モーニングライト’がコントラストを見せる。

前回ご紹介した北海道の「大森ガーデン」さんのように、近くに背の高いものが何もないガーデンの場合は、夕陽が地平線に沈む瞬間くらいの光がきれいなのですが、このガーデンは西側に背の高い木々があって、割と早い時間から影がガーデンを覆ってくるので、撮影のタイミングは、撮りたい植物が影に入った瞬間を狙います。

服部牧場

光を受けてさまざまなグラスの穂が輝いて美しい時間。左手前にある、アガパンサスの花茎までグラスのよう。

ガーデンの東側はまだ強い日差しが差し込んでいて、ギラギラしています。でも、影に入ったばかりの一番西側のボーダー花壇は、明るい日陰でどの植物もきれいに見えています。カメラを三脚にセットして、じっくりとファインダーを覗いてみると、何種類ものグラスが入ったボーダー花壇は、グラスの穂の柔らかい線や直線的な茎の線、アスターのブルーや枯れた草の黄色や茶色と、いろいろな要素が混じり合っていました。春の宿根草のボーダーとは全然違う、とてもきれいな表情を見せてくれています。

あとは、逆光になるように西にレンズを向けて狙ったり、サイド光になるように南や北の方向にレンズを向けたり、ガーデンの中を歩き回って同じグラスを撮ったり…。こうして光と影をチェックしながら、少しずつ東側のボーダーまで撮影して、4時過ぎに撮影は終了しました。

左から、ミューレンベルギア・カピラリスの穂が道を隠すように茂り、右には、パニカム‘ヘビーメタル’やデスカンプシア、パニカム‘ダラスブルース’などのグラスがリズミカルに。中央は、清澄白山菊と銅葉のニューサイランがコラボ。

撮影中は、僕の邪魔にならないようにとガーデンの隅のほうにいてくれたガーデナーさんがコーヒーを入れてくださるというので、お言葉に甘えてガーデナールームへ。行ってみると、そこも天井からドライになった昨年のグラスがズラリと飾ってあり、彼女のグラス愛がハンパじゃないことを感じました。僕が「大森ガーデン」さんに行った時の話をすると、彼女も随分前から大森さんにグラスの苗を送ってもらっては、あちこちの庭に植えて経過を観察しているそうです。あたりがすっかり暗くなるまでグラス談義は続き、この日撮影した写真は「Garden Story」に載せますと約束をして、美しい月を見ながら帰路につきました。

凍った庭への期待

深い緑から明るい黄金葉までグラデーションを見せる枕木の小道に、センニチコウ‘ファイヤーワークス’の紫の花が浮かび上がる。

この日の写真は大満足。何もいうことはない仕上がりでしたが、もう一つ、冬のガーデン写真といえば「凍った庭」があります。以前はよく群馬県太田市の「アンディ&ウィリアムス・ボタニックガーデン」に行き、日が昇る前の暗いうちから撮らせていただいた経験がありますが、久しぶりにグラスガーデンが凍って、真っ白になった「服部牧場」の写真が撮りたくなりました。「凍った庭」になる条件には、「今シーズン一番の寒波」というような、放射冷却のよく晴れた寒い朝であることが必要ですが、11月29日がちょうどそんな気圧配置だったので「凍った庭」を撮影するために午前3時に出発して、6時前、まだ暗い駐車場に着きました。でも、何だか寒くない。痛いくらい寒くてスキー用の帽子に手袋でガタガタ震えるくらいの朝のはずが、それほど寒くなく……。

孔雀の羽のように放射状に広がる穂は、ミューレンベルギア・カピラリス。その背景には、パンパスグラスが風に揺れて。

残念ながら今日はダメだった、と思いながらもガーデンに行ってみましたが、案の定全く凍っていませんでした。でも、以前の撮影から2週間が経ち、さらに枯れた庭が朝日の中でとても美しく輝いていました。凍った庭の撮影は、またこの年末年始にでも行ってみようと思っています。