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吾であり宇宙である

2020.10.23 02:18

Facebook・ごとう 孝二さん投稿記事 「すべてはひとつ」

言葉の意味は読んで字のごとく、「すべてのものは『ひとつ』である」という、ほんとそのままの意味です。

僕は宇宙で、宇宙は僕。つまり「ひとつ」です。

人間も動物も植物も、生きとし生けるものみな「ひとつ」です。月や石や風や太陽みたいな無生物もみな「ひとつ」です。敵も味方もないんです。

「すべてはひとつ」だから。善も悪もないんです。「すべてはひとつ」だから。成功も失敗もないんです。「すべてはひとつ」だから。大人も子どももありません。「すべてはひとつ」だから。善良な市民も凶悪な犯罪者もありません。「すべてはひとつ」だから。

生も死もひとつ。栄光も挫折もひとつ。強さと弱さもひとつ。光と闇もひとつ。「すべてはひとつ」とはつまり、そういう意味です。

「アルケミスト」と「すべてはひとつ」僕はこの言葉を「アルケミスト」という小説で知りました。

世界的なベストセラーであり、僕の座右の書です。

自分の運命を生きるということ-羊飼いの少年がピラミッドを目指す旅の中で、人生に必要なすべてを学ぶというストーリーで、小説の形をとりながら、自己啓発書的な読まれ方をしています。

「すべてはひとつ」も本書の重要キーワードになっていて、表現を変えながら何度も出てきます。

おまえが誰であろうと、何をしていようと、おまえが何かを本当にやりたいと思う時は、

その望みは宇宙の魂から生まれたからなのだ。それが地球におけるおまえの使命なんだよ。

自分の運命を実現することは、人間の唯一の責任なのだ。

すべてのものは一つなんだよ。

おまえが何かを望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれるのだよ。

きっと言葉によらないことばというものがあるのに違いない、と少年は思った。

もし、僕がこのことばを、言葉を用いずに理解できるようになったら、

僕は世界を理解することができるだろう、と少年は思った。

「すべては一つ」と老人は言っていた。

この世には、誰もが理解する一つのことばがあるということだった。

それは熱中するということばであり、愛と目的をもってものごとを達成するということばであり、

信じていることや、望んでいることを追及するということばでもあった。

「人生に起こるすべてが前兆なんだ」

少年は、直感とは、魂が急に宇宙の生命の流れに侵入することだと理解し始めた。

そこでは、すべての人の歴史がつながっていて、すべてのことがわかってしまう。

そこにすべてが書かれているからだ。

私たちは持っているもの、それが命であれ、所有物であれ、土地であれ、それを失うことを恐れています。

しかし、自分の人生の物語と世界の歴史が、

同じ者の手によって書かれていると知った時、そんな恐れは消えてしまうのです。

すべての本を通してくり返されている一つの考えがあった。

それは、すべてのものはただ一つのものがさまざまに現れたものにすぎないということだった。

地球上のすべてのことは、すべてのものの歴史を表すことができると、彼は知っていた。

本のページのどこを開けても、人の手のひらを見ても、一枚のカードをあけても、鳥の飛ぶのを見ても・・・

そこで観察されたものが何であろうと、人はその瞬間、自分の体験しているものとの関連を見つけることができる。

「僕は自分の中に、風も砂漠も、海も星も、宇宙にあるすべてのものを持っています。

僕たちはみな、同じ手によって作られ、同じ魂を持っています」

「アルケミスト」によれば、「すべてはひとつ」なのは、

すべては人知を超えた大きな意志がもともと1つのものとして作ったからであり、

いま目に見えるすべてのものはその1つのものがいろいろな形をとって現われたからだ、としています。

また、人の心の中というミクロな世界と、宇宙のルールみたいなマクロな世界が繋がっていて、ある人が本当にやりたいこと(夢)を追及することは、

同時にこの地球や宇宙におけるその人が果たすべき使命でもあるからだ、とも書いてあります。

「すべてはひとつ」をシンプルに説明するたった1つの言葉

その考え方が「すべてはひとつ」なんだと思います。

こうして考えるとなんだか壮大な気持ちになり、日ごろあくせくしていることや悩んでいることが小さなことだなと思えてきます。

何かの本で読みましたが、宇宙飛行士が宇宙空間から見た地球に国境って存在しないんですよね。

そこにはただ青い美しい星、地球があるだけで。

それなのに、地上では世界に多くの「国」があって「国境」があり、

その間で「友好」や「紛争」があり、「戦争」や「平和」があります。

人間が便宜上決めただけのことで、実際には「国」も「国境」も自然界としては存在せず、

「戦争」も「平和」もなく、「すべてはひとつ」なわけです。

ジョンレノン的ですが。

誰かと同じ花を見て美しいと思うとき、その人との間で「気持ちが1つになってつながった感覚」を持つと思います。

好きな本の一行、好きな歌の歌詞、好きな映画のセリフ、好きな人から言われたこと、そういったことが「1つに繋がってるな」と感じられることもあります。

そんな誰もが心の中に感じたことがある「何か広いものに触れたときの気持ち」。

「すべてはひとつ」という言葉を一番シンプルに表現するとそれは「愛」なのかもしれません。

みんなで、ひとつ。すべてが、ひとつ。命は、ひとつ。すべての命は、ひとつ。

もともと、ひとつ。植物も、木々も、海も、空も、風も、動物も、人間も、同じひとつの命を与えられている。

「すべてはひとつ」アルケミストー夢を旅した少年より。