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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』感想(4)煉獄家の光と闇

2020.10.26 00:00


なんかニュースになっていましたけれども、


劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』

10月16日(金)に公開され、週末も合わせた公開3日間で動員342万493人、興行収入は46億2311万7450円を記録。


したんですね…(・_・)


しかも、



公開日から週末を含む興行収入が、日本以外の国で封切られた映画の興行収入をすべて足したものを上回った



らしいですね????



んんんんん?




理解不能('_')



日本国内でのオープニング成績としても歴代1位


だとさ…


映画『鬼滅の刃』先週末の興行収入46.2億円が“日本以外の国の興行収入合計を上回っていた”とニューヨークタイムズが報じる - ファミ通.com https://www.famitsu.com/news/202010/22208047.html 


ほえええええええ('ω')


コロナ禍の真っ只中、各国の状況によってはあまり映画館へ足を運べる状況ではないのもあるかもしれませんが、それにしても凄いですよね。

日本の映画の中でも、「鬼滅の興行収入のみ」を比較した話でしょ?(・。・;


ファンとしては、単純に鬼滅がフィーバーしていることを祝いたいです。


映画館もかなり厳しい状況だったでしょうから、鬼滅が救世主になってくれることは本当に喜ばしい…!盛り返しましょう、コロナに負けず(´;ω;`)!!


やっぱ日本はアニメの国だな!危機的状況も、もしかしたらアニメを起爆剤に上り調子になるかもしれないぞ!


そんな期待も感じさせます。



そんなグローバルなことを言って大袈裟だな、と思うかもしれませんが、


今週は実親、そして友人から「鬼滅のDVD貸してくれ」という依頼があり、普段アニメなんか観ない人たちが沼のほとりまでやってきました(笑)



カモーン( ̄ー ̄)ニヤリ



沼の底から「おいでおいで」して皆を待っていますよ…

さて、今回も物販で手に入れた「ハンドタオル(¥800)」


これくらいなら、知っている人こそ鬼滅グッズと分かるけど、知らない人は分からない、はず!(笑)


そんな隠れヲタグッズとして買いましたがどうでしょうか。


流石に会社にアクキーをチャラチャラつけて行くことには抵抗があるのですが、これくらいなら許されるのではないのか、と…(;^ω^)


まあ、半分はバレてるっぽいんですけどねwww



そんな隠れヲタ事情はこれくらいにして、さっさと本編に移りましょう。


今回は少々重いタイトルですが、煉獄家の光と闇にスポットを当てて考えていきたいと思います。


例によって、観ていない人は注意してください!


それから、劇場版の感想と銘打ってる一連の記事、


ぶっちゃけて言うと漫画を含めた「鬼滅の刃」の全体的な感想になっていることを自分でも薄々と感じながらここまで独白してきました。



当方、


「鬼滅の刃」の感想を書いていますので!!!


あしからずご了承願います。





まず始めに。

当方、コミックス派で現在22巻まで読んでます。小説、キャラブックなどは未読なので、限られた情報源からの考察となります。


その上で、今回の劇場版での煉獄家について色々と考えてみましょう。




夢に出てきたのは、既に母が他界し、呑んだくれの父がいる家。


都合の良いロマンスとアドベンチャーの夢を見ている善逸と伊之助に対し、炭治郎と煉獄が見た夢はファミリーでした。


魘夢は「良い夢を見せてやっていた」と言ったので、夢の内容は対象にとって心地よいものか、はたまた悪夢なのかは選べる様子。


さらに、対象の見ている夢の内容も粗方分かっているらしいことも発言から伺えます。


対象の個人情報を事前に調査してるわけでもないので、本人にとって心地よいと思われる内容を対象の心の奥底から引き出していると考えられます。


それがロマンスであり、アドベンチャーであり、ファミリー。


しかし、煉獄は他の3人に比べそれほどハッピーな内容ではないのが気になりますね。



話の流れ的に呑んだくれの父を登場させたほうがよかった、とかいう作者の都合などはひとまず置いておいて(笑)



母は既に他界し、父は呑んだくれていて柱になったことも喜んでくれない、紛れもない現実。そんな現実を何故夢に見ていたのか。



そこから読み取れるのは、まず



煉獄杏寿郎は非常にリアリストである


ということです。

ロマンスやアドベンチャーなどを夢想するような人物ではない!


百年以上に渡り上弦の座で強さを追い求めている猗窩座から褒め称えられるほどの強さを誇る炎柱である彼は、物心ついた頃から煉獄家の跡取りとして己の心身を鍛え上げてきたのでしょう。


煉獄家は代々炎を司り、鬼殺を生業としているような由緒正しい名家のようなので、柱となる人物を育て上げるための鍛錬は凄まじいものがあったことも容易に想像できます。

父は途中からその志が折れてしまいましたが、母は美しくも厳しそうな面持ち…おそらく、幼少の頃から跡取りとして厳しく育てられているものと思われます。(長男だし、特に厳しく育てられそうだ…)


その中で、彼は背負うべき一族の重荷を一身に背負い、微塵も疑問に感じることなく強さに磨きをかけていったに違いありません。


そんな厳しい家の中にあって、兄として弟の修練に付き合うことは、逆に一時の心の休息だったとしたらどうでしょう。


弟、千寿郎。

映画でも少し出てきましたが、少し気弱そうであるものの心の清らかな優しい少年であると思われます。


この弟が大切な存在で、しかも「幸せ」を象徴する存在

だったのではないでしょうか。

もしくは「幸せにしたい」象徴かも。


だからこそ、両親がある意味不在になっている中、「幸せな夢」として見ているのです。


こう考えるとどこまでも他人を思いやる優しい人物ですよね(´;ω;`)自分の幸せを夢に見なさいよ、と誰か言ってやってはくれませんか。



ああ、煉獄杏寿郎が生まれついての「戦う人」であったのだなぁと改めて思います。


明治維新を生き抜いた生え抜きの武士、武人が当時まだ生きていた頃が舞台ですから、鬼殺隊でなくても「戦う」ということがどういうことなのか、肌で感じることが多かった大正時代です。


命を懸けた名も無き武人たち、明治以降の戦争を戦った兵士もそうですが、彼らの中には「己のすべてを家族に、故郷に、そして国に捧げていた」人も多かったのです。


笑いあった仲間がその翌日に亡くなることが平時となったとき、それでも立ち向かうのは、その先に大切な人々の幸せがあると思っているから。

今よりももっと良い彼らの未来を、自分のすべてを犠牲にしてでも切り開きたいと思っているから。


そういう「戦う人」が、昔はたくさんいました。


煉獄杏寿郎もそういった武人の一人として、己の幸せではなく、人の、そして弟の幸せを望んでいる。だからこそのあの夢…なのではないかなと。


ついでに言うと、幸せになった夢ではなく、幸せになるために努力する夢であるところがまた泣けますね。自分の力で未来を勝ち取ろうと努力を重ねる人なんだな、と。



美しく、強い亡き母


煉獄兄弟がまだ幼い頃、病の床に伏している母が、まだ幼い杏寿郎に言った言葉。


「弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です。責任を持って果たさなければならない使命なのです。決して忘れることなきように」



ていうか、幼い杏寿郎には才能があり、必ずや父の跡を継いで柱になることを見越した上での言葉ですが、病床の床にいるとは思えない威厳すらある母上…厳しい…強い…


しかし、厳しかったからこそ、愛情のこもった母の温もりを感じた杏寿郎の瞳は、ゆらゆらと緩んでいく…泣く…( TДT)



ところで今回の入場者特典『煉獄零巻』で、煉獄家のしきたりの話が出ていましたね!


なんと、煉獄家で子供が授かった妻は、お腹に赤ちゃんがいる間は7日おきに2時間ほど大篝火(おおかがりび)を見るという、観篝(かんかがり)を行うそう。それによって、煉獄家男児の髪色は焔色(ほむらいろ)に染まるんだとか。


なるほど…嫁いだ妻、大変じゃねぇかな…(;^ω^)と思うんですが、どうでしょう。


一般的には妊婦はあまり強い火を見てはならないとも言われているので、十月十日、燃え盛る炎を見続けるのもなんだかしんどそう…覚悟と強さのある女性じゃないと、煉獄家に嫁いでは来れないな、と思いました。ちゅーか煉獄家、近所の人から見たら頻繁に大篝火を轟々と焚き上げてて、「まーた燃え上がっとるでな」とか言われてそう(;´∀`)



さて、そんな強い母に感動する一方で、



おい、父…!!!!ヽ(`Д´#)ノ怒


となりますよねぇ…

さて、コミックスのネタバレを語るのでご注意ください…






父も一応炎柱として鬼殺隊の中心で意欲的に戦っていた人なのですが、あるときから己の無能に打ちのめされ、追い打ちをかけるように最愛の妻が病死。以降、酒に溺れて呑んだくれのクソ親父に成り下がってしまったようです。


何があったのかはわからないのですが、家族は皆無事なので、おそらく鬼殺隊の仲間や一般の人々を救えなかったりしたのだと思われます。


妻の瑠火さんは芯の強い女性でしたが、彼女だけが「弱き人を助けよ」という考えを持っていたというより、煉獄家の長年の使命を妻としても賛同し、支えていたと考える方が自然です。


つまり、父も「弱き者を助けたい」と己の心身を鍛え続けていたはず。しかし、努力しても努力しても、助けられない人々がいることに憂いていたのではないでしょうか。


また、父は煉獄家に伝わる「歴代炎柱の書」を熱心に読み込んでいたようなので、必死に鬼に勝つ方法、強くなる方法を模索していたと思われます。その結果、自分の使う炎の呼吸は、始まりの呼吸である「日の呼吸」には及ばず、先祖の誰も、その呼吸を使うことができなかったことに逆に心を折られてしまった…


さらに悪いことに、心の支えになっていたであろう妻に先立たれてしまったことに、父の心は完全に拠り所を失ってしまったのでしょう。


しかし父…


平たく言うと妻が大大大大好きだったんだねぇ〜(泣)

残してくれたはずの息子たちなんか、眼中に入らなくなるくらい。


まあ、男なんてそんなもんか。しょうがねぇな。


ただし、息子たちに辛く当たるのは無関心になったというよりは、もしかしたら鬼殺隊に入ったら死ぬことになるかもしれないことを憂いていた可能性もあることが、今回の「煉獄零巻」の描きおろし漫画に描かれています。



杏寿郎はそんな父にめげず、結局、己の力だけで炎柱になってしまったので、この親子の確執は余計に広がってしまったのかもしれません。


結果として、最期で打ち解けることなく逝ってしまった杏寿郎ですが、どちらも悪くないし、お互いをおもい合う良い家族だったんだろうと思います。



ところでずっと思っていたんですけど、


煉獄家の男たち、そっくりで見分けがつかないけれど(同じ年齢の頃なら尚見分けつかない)、性格が三者三様なのが面白いと思いませんか?・ω・



杏寿郎は明朗快活な元気くん。

弟は優しく穏やか。

父は、、妻大好きおじさんwww←ゴメンナサイ




と、ここまで長くながーく語ってきましたが、



言いたいことはまだある!www



次は入場者特典の『煉獄零巻』の感想を交えながら細々とした感想を加えて、この劇場版感想を締めたいと思います。


ではではでは。