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YUI JAPAN

うるしのはなし

2016.08.07 23:02


漆とは、ウルシの木からにじみ出る樹液


ウルシの木は、枝が折れたり

動物などに傷つけられたときに

傷を守ろうとして

漆という樹液を出すのですが

それはまさに人間にとっての血。

漆は、ウルシの木の命なのです。



十数年かけて育てられたウルシの木から

漆掻き職人さんが鎌で幹に傷をつけ

にじみ出る漆液を集めるのですが

一本の木から採れる漆は

1シーズンでわずか200グラムほど。


これは輪島塗ですと

お椀8個ほどをやっと作れる量で

漆の一滴がどれほど希少で

貴重なものなのかが計り知れます。



漆は強い接着力と

艶やかな光沢をもっていますが

 うるしの語源は「うるわし(麗し)」とも

「うるむ(潤む)」ともいわれており

水に濡れたようなみずみずしい

漆の艶やかさを表しています。





写真は、祖父の形見の中次

うるしの麗しさがあふれていて

見る度にうるうるしてしまう私です。



うるしは木のいのち

漆は自然からの偉大なるギフトなのです。