母と私のブルース　「大切なのは胸キュン」

何かに夢中になり、

それを楽しみに日々生活するって一番大切だとしみじみ感じています。

最近の母のお気に入りはまだ読み終わらない「中原の虹」と、

CSで再放送が始まった「冬のソナタ」です。

昼間放送しているのを録画しておき、

夜、夕食後に一緒に観るのが平日の日課となっています。

一世を風靡した冬ソナ、当時母も完全に韓流ファンとなり、

友達とロケ地を訪れる冬ソナツアーにも参加したそうです。

そのツアーでなんとチェ・ジウと飛行機が一緒だったそうで

長身の美貌の様子を毎回毎回語ってくれます。

コロナ禍、私はNetflixで「愛の不時着」や「李泰院クラス」にハマり、韓国映画もあれこれ観ていましたが

それらには全く興味を示さず、

Jcomの番組案内でヨン様とチェ・ジウの写真を見て

「これ観たい！」

と自らリクエストしてくれました。

ツッコミどころ満載の冬ソナ、私は以前なんとなく流して観ただけなので、

毎回母に付き合いあれこれ面白おかしく語り合っています。

サンヒョク可哀想、とか、ユジンは姑に嫌われるタイプだね、とか、

チュンサンそんなにいい男かなぁ、とか、歩き方がゆっくりすぎないか、とか…

母はヨン様ファンなので毎回ときめいております。

冬ソナ胸キュン効果なのか、

先日脳神経外科での久しぶりの認知症テストで

驚くほど改善しており先生にも褒めていただきました。

週の半分安定して通うようになったデイサービスでの出来事も

以前は帰宅すると何やったのか忘れたと言ってたのに

最近は今日の出来事や噂話などもチラホラ聞かせてくれます。

男性利用者さんから「あんた肌が白いねぇ〜」と言われた話とかも。

幾つになっても胸キュン、心躍ることは大切なんだなぁと実感します。

そして、私も何か胸キュンなことに出逢いたいなぁ、見つかるといいなぁと思うのでした。

また最近、渡る世間は鬼ばかりが第一シリーズから始まり、

泉ピン子の若さに驚き、子役のえなりかずきに目を細め、

「これも録画しておいてちょうだい！」

とリクエスト、楽しみが広がる母なのでした。