バランスの鬼、石橋!WHITE DIVISION 第6節 2回戦A卓レポート
8/6(土)19:56よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDマンスリーリーグWHITE DIVISION 第6節 2回戦A卓の様子をお届けします。
対局者は、起家から順に
石橋 伸洋(最高位戦日本プロ麻雀協会)
井出 康平(日本プロ麻雀連盟)
佐々木 寿人(日本プロ麻雀連盟)
瀬戸熊 直樹(日本プロ麻雀連盟)
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
開始前の成績はこちら↓
前半戦では150ほどプラスしていた石橋だが、現在マイナス160の7位。
残すところたったの7戦とあらば、ここからはかなりトップ取りに寄った戦い方とならざるを得ない。
具体的には、7戦中3~4トップはほしいところだろう。
その石橋、開局4巡目でダブ東が重なって何を切るか。
オヤだけに真っ直ぐドラの1s打ちもあるが、石橋はここから8sを切っていく。
これは、仕掛けた場合に5800以上にするという意思と、仕掛けた場合に2900に見られて押し返されないようにするという攻守両方の意味合いがある、非常にバランスの良い1打。
すると、カン2sテンパイから3面張に手替わりして、ここでようやくドラ切りリーチ。
テンパイの瀬戸熊から直後に5sがツモ切られ、石橋が先制した。
東2局1本場では、オヤで下家の井出が9mをポンしてマンズの一色手模様。
そこへ石橋にテンパイが入った。
しかし、石橋はこのテンパイを拒否。
打西でイーシャンテンに戻した。
これも、バランスの良い1打。
「仕掛けてかわし手への移行」という、石橋の最も得意とする手順で、井出の手をかわしにいく。
直後、井出にこの2m5m8mのチンイツテンパイが入るが、石橋が瀬戸熊から6mで1000点をアガり、井出の大物手をつぶしていった。
しかし、ここからうまく逃げ切らせてもらえないのがここ数節の石橋。
あっという間に佐々木が一撃でまくっていく。
これに対して再逆転を狙う石橋。
このトイトイのリャンシャンテンから1枚目の2sをポンせず。
4pか4sからなら後の鳴きやすさからポンしたのだろうが、残るトイツに4の2組含みでは厳しいと判断。
この判断がズバリ適合し、發を引いてテンパイを果たすと、1枚切れ9p単騎で即リーチ。
一発ツモでマンガンとし、トップを決めた。
石橋が、石橋らしいバランスの良い手順でトップを取り、これで準決勝ボーダーまで60に迫った。
実に11戦ぶりのトップで、石橋が復活の狼煙を上げている。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)