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コピーライター(フリーランス)・中本タカシ/横浜・東京/コトバミッケ

『イモよ、集え!』横浜モアーズの広告は、いつだって面白い。

2020.10.25 11:10

突然ですが、ファッションビルの広告やコピーと言えば、

ルミネの尾形真理子さんの「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」とか、

「運命を狂わすほどの恋を、女は忘れられる。」といったコピーにあるような

イメージ訴求型のものが多いと思います。


それはそれで好きですが、ファッションビルの広告で僕が断然好きなのが、

「横浜岡田屋モアーズ」の広告です。イメージ訴求の中に、

どこかウィットと世の中への批判が感じられるようなコピーが含まれていて、

とっても面白いんですよね。そのコピーと共に、印象的なビジュアルが合わさっていて、

(過去には加賀美健さんの題字や中村伸介さんのイラストを起用したこともあり)、

駅中に掲示されるポスター等は唯一無二の存在感を放っており、

毎回気にせずにはいられないのです。


調べてみたら、2008年からサンアドが担当し、

CDとしてスタイリスト私物の山本康一郎さんが加わって作っているみたいです。

そうか、そりゃ面白いもの作るよなと思いました。


一言のコピーから言外のワクワクを想像

つい先日、横浜駅で見かけたのが、

小野妹子さんとサツマイモをメインビジュアルに添えた写真のポスターでした。


イモよ、集え!

あんなイモ、こんなイモ達のイモ祭 開催中!


見た瞬間に笑いました、モアーズに来るお客さんをイモと言っているのかと思ったのです。

もう少し解説するのながら、田舎っぽい人やどこか垢抜けない人、

服のセンスが微妙な人などを「イモくさい」「イモっぽい」と揶揄することがありますが、

まさに“大都市・横浜”のファッションビルに

郊外から来る人たちを揶揄しているのかと感じたのです笑

イモのお前達が垢抜けてお洒落になれる服やモノがうちにはあるぞ、と言っているような。。


ただ、調べてみたら、イモを使った料理のキャンペーンだったみたいで、

ちょっと安心しました(何が)

けど、やっぱり揶揄の意味も入っているのかなと考えてみたり。


この広告のように、コピーから言外の意味を想像させ、

どこかワクワクさせてくれるものは、やっぱりすごいな〜と思います。

イモ祭り、行ってみようかな〜笑