祈りの燭光
秋が深まり陽が暮れる時間も早くなって、徐々に肌寒い季節になると、我が子の喪失による悲しみと寂しさがいつもより増してくるように思います。
事後から暫くはずっと『毎日が命日のよう』と仰るご遺族さんもいますし、そんな日々をやっとこさやり過ごし数年経った私でも、今のこの時期からは自身のメンタルコントロールに手こずることが多くなります。
哀愁漂う季節……などど、うっとりと情景に浸りながら、ある種の余裕を持った季節の楽しみ方は、自死遺族となってからは実に控え目です。
気を許すとコントロール不能になり悲嘆に呑まれてしまうので、晩秋から年末年始に街を賑わすイルミネーションも、実のところ斜に眺め、中途半端にシャットアウトしている感じに近いのかもしれません。
――あの子はキラキラが好きだったなぁ、イルミネーションスポットにも毎年二人で撮影散策に行ったっけ
でも、今の私には眩しすぎる光より、彼方のあの子と静寂の中で対話できそうな、穏やかな“あかり”と“温もり”が必要かもしれない。
そう感じていたある日のこと、シンプルで可憐な蝋燭が、画像でアップされているのを此処Ameba Blogで目にしました。
大切な彼方の娘さんを想いながら、一つ一つオールハンドメイドの、自死遺族の方が作っている蝋燭でした。
形や色、香り付けに試行錯誤しながら仕上げてゆく蝋燭は、画面越しに覗いているだけでも、ホットする優しさで包んでくれるようで、私は安堵感を覚えずにはいられなかったのです。
📷『祈りのろうそく』/いつかさんより。
更新毎にアップされる清らかで繊細な蝋燭。
魅せられてしまった私は図々しくも(^_^;)取り寄せ可能になるよう希望をお伝えして、先日、ついに届いた蝋燭たちです。
娘が生前好んでいた色で、美しく作られた蝋燭をお披露目したくてアップしました。
(お鈴の色味ともバッチリンコでしょう☆)
ティファニーブルーというのでしょうか?(←blue gerberaさんのコメントより)(゜.゜)そのネーミングに相応しい、美しい色に仕上がっていて感無量です(´;ω;`)……。
📷うちのニャンズによる入室検査も抜かりなく。
📷ゆうちゃんコーナーでも早速点灯式。
食いしん坊だった娘のために、お菓子みたいな甘い香りも付けてもらいました。
📷棺に入れて持たせた、お気に入りのワンピース。
ティファニーブルーが本当に好きな子でした。
お空の大切な人へ想いを込めた蝋燭。
☆いつかさんの『祈りのろうそく』☆
⇒オーダー可能リスト(2020/10/26現在)
過去ログ作品や蝋燭メイキング記事まで、お気持ちが向くようでしたら、立ち寄ってみてくださいね。
そのうち……私も作ってみたいです。
優しい光であの子を包んであげられるよう、祈りを込めた蝋燭を。
◆自死遺族の集い