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音の色と音魂

2020.10.26 02:08

こんにちは

魂のメンター 多紀理久美子です。



昔、子どもがピアノを習っていたころのことです

小学一年生の子に先生が熱心に指導してくださいました


楽譜を開くと、

音符という「音楽語」が並んでいます


ひとつひとつ音楽語を読んで

音楽語のとおりに鍵盤を弾くことを習います


この音をつなげていくと、メロディという名の

物語ができていきます

とても面白いしくみです


音楽語の本、つまり楽譜を目で見て

その通り鍵盤を弾くという作業を訓練します

最終的にそらで弾けるようにします

暗譜です

ハノンで御指の運動を毎日します



ピアノは自分で音を出すことができません

だれかが実際に鍵盤を弾いてくれて初めて美しい音が出せます。

物語を奏でることができます



ポロン..ポロン♪と引いた音色は

弾いているひとそのもの


一粒一粒磨くように音を出してねと

先生がおっしゃいます



いい曲を奏でる方が、ピアノの前にいくと

ピアノと一体化するようにわたしにはみえます


同じピアノなのに

弾くひとによって音が違うから不思議です

いろんな音=声があります

弾いているひとの感性が現れます



ここはもっとつよくフォルテで

ここはだんだん弱くデクレッシェンドで

ここは中くらいの速さモデラートで

ここは早く!アレグロ!



なんて、音楽語でお話をつくった人が

ここはこんな風に表現してほしい

と様々な思いを演奏記号に込めています



習い始めの小さな演奏家には

なかなか先生がおっしゃる意味が通じません

ここはもっと強くね

ここはゆっくりと優しく

言われるがままにポロンポロンと

小さな手を動かします


あるとき、ふと思いついて

楽譜をコピーして

ここからここまでは、やさしいピンク色だよとか

このあたりは黄色みたいに明るくねとか

ここは紫色みたいに落ち着いたしずかな感じで

とか、、

色をぬってもらいました


ママはいったい何をさせるんだろう

と不思議そうな顔をしていました


実際効果があったかどうかはわからないけれど

音には色があると昔から信じている私は

子ども達にそんな風なことをさせてみたのです


あるいは、

この音楽にあう絵本や童話はないかなとか

この曲は

あの絵本のお話のこの場面みたいな感じよ

とか

わたしのほうが夢中になっていましたね

きっとふたりとも覚えていないだろうけれど



わたしはピアノを習ったこともなかったけれど

なにか力になりたかったのかな、と思います



最初は小さなお手々が奏でる優しい音色が

心地よかったし、一緒に楽しんでいたはずなのに

つい「この曲が弾けるようになること」が目標になってしまって

だいぶ厳しくしてしまったなぁ。。

お恥ずかしや。。



それでも

疲れているときなどは

子ども達が弾くピアノの音にやっぱり癒されていました

ただその音に身をゆだねて

ピアノを弾く子の小さな背中が

ただ愛しかった



音にはエネルギーがあります

音魂(オトタマ)です


いい音楽は

その場の魔をはじいてくれることがあります


場を清めるために祝うために慰めるために

ひとは音楽を奏でてきました



さて今日は、

歌詞のない音楽

クラッシックを流しておこう♪

Thank you for reading my blog.


Sofie KT.