メガミデバイス × アリス・ギア・アイギス 兼志谷シタラ【天機】Ver.カルバチョート レビュー 2020.10.29 09:47 今回のレビューは、1/1スケール メガミデバイス ✕ アリス・ギア・アイギス より、“A2.1 兼志谷シタラ【天機】Ver.カルバチョート” です。 メガミ × アリス・ギアコラボの第2弾、兼志谷シタラ ver.カルバチョートのバリエーションキットとして、シタラ本体をエーススーツに衣替え、ギアもスーツに合わせたカラーに変更、さらに新規造形のSPギアを追加した“兼志谷シタラ【天機】Ver.カルバチョート” が発売されました。 そんなわけで、月刊メガミ × アリス・ギア2020夏、最終号は低身長ボディの始祖、シタラのアナザーカラーとなりました。 それまでほぼ同規格だったメガミの素体構造に革命をもたらし、愛花ちゃんやお嬢誕生の礎となったシタラ。 しかし一方で、既存のメガミ素体以上のタイトな設計は組み立てるのに難儀し、組み立てたあとも可動の際は非常に気を遣わなければならないという、なかなかの難物でした。 とくに、頭部の素体モードから武装モードへの組み換えは非常に面倒で、僕個人は後ろ髪の付け換えのときにジョイントを破損してしまうなど、いくつか苦い思い出もあったので、機会があればリベンジしたいな・・とは思っていました。 まぁ、リベンジといっても大したことはしませんよ。 ただ破損しないように、換装しやすいように、組み立て段階からちょっと工作をするくらいです。 むしろ塗装や艶消し処理をした箇所は減ってます(笑)。 個人的嗜好として、美しさよりもいかにストレスなく組み換えやブンドドができるかに重きをおいて組むスタイルなので(笑。そしてそもそも美しく作れるスキルが足りてない・・)。 それでは、そういった点も踏まえてレビューしていきます。 キットは基本素組み。各部の処理についてはその都度書いていきます。素体モード 皆伝楓さんと同じデザインのエーススーツに身を包んだ姿。 デザインが同じとはいえ、楓さんとシタラとでは身長およびプロポーションがまったく違うので、共通パーツは(たぶん)一切なく、頭部とハンドパーツを除き完全新規となっています。 A02(以降、通常版)の時点で完全新規の専用素体となっており、プロポーションおよび衣装の再現がなされていましたが、プロポーションについてはさらにブラッシュアップされ、よりオリジナルデザインに近いバランスになったのではないかと思います。 胴体部分の構造は通常版を踏襲しつつ、若干組み易くなった印象。 通常版の衣装に較べ、エーススーツのデザインやカラーがシンプルなぶん、色分けのための細かいパーツ分割も減っています。 通常版最大の弱点(?)だった肩の接続もジョイントの形状や素材が見直され、破損の心配も減ったように思われます。 ほか、各部のギチギチ感も白シタラに較べて多少は緩和されている印象。 胸部と腹部、そして前垂れ(?)の白いラインはあらかじめ塗装済みです。 背面。 お尻と太腿のラインは塗装されていないので、マーカーで塗装しました。 あと、同じく太腿の赤い部分ですが、皆伝楓さんにはなかったカラー再現用のデカールが付属します。 僕も最初貼っていたんですが、定着乾燥のため一日放置していたところ、1箇所剥がれてデカールも行方不明になっていました・・なので結局全部剥がして、メタリックレッドのマーカーで塗りました。 皆伝楓さんでは放置していた部分なので、もうそのままでもよかったんですけどね・・ 肩の部隊章(?)のデカールは無事でした。 フェイスパーツは例によって3種類。通常顔左目線 照れ顔 唖然顔 通常顔、照れ顔は白シタラのパーツの流用でアイプリントのみ変更されたものですが、唖然顔は新規造形。 アイプリントももちろん進化。よりオリジナルデザインに近付いたと思います。 可愛い。 ただ、前髪が被るせいでせっかくの綺麗なお目々が隠れがち・・ なお、髪パーツのみ合わせ目を消し(消しきれてない・・)、艶消しトップコートを吹いています。 なぜか余剰扱いですが、ネコミミテイルもそのまま付属。もちろん取り付け可能です。 成型色の関係でミミ毛はライトグレーになっていますが、とくに違和感はありません。 テイルはメカ基部を介さずにそのまま付けることも可能。武装モード シタラ本体の換装は頭部、腕部、脚部。 とくに頭部の換装は通常版から一切変更がなく、つまりはかなり面倒です。 前髪を構成する3パーツのうちの2パーツと可動する後ろ髪、耳などが造形されているフェイスの基部パーツは素体モードと共用のため、いちいち全部バラさなければいけません。 後ろ髪はともかく、前髪とフェイス基部パーツはもう1個ずつ付けてくれれば随分楽になるんですが、ここは改善してくれなかった・・ということは、ガネーシャでも一緒かな。 しかも前髪の差し込み、後ろ髪のジョイントともにかなりキツイので、スムーズに付け外しができるよう、各部を削り込んでおくことをお薦めします。 先にも言いましたが、僕は通常版の後ろ髪のジョイントを折ってしまいましたので・・今回同じ轍は踏みませんよ。 髪飾り(シャンティ)は付属のデカールで一部のカラーを再現可能なのですが、あくまで一部なので、今回はちょっとゴールドを塗ってみました。 残る換装、腕部はまるまる付け換える方式。脚部は太腿から下を付け換えます。 最後にキット仕様のジョイントアームを介して4基のオプションを取り付けて武装モード完成です。 後ろから。 ギアはカルバチョートのままですが、カラーがエーススーツに合わせたネイビーブルー主体のものに変更されています。 皆伝楓さんでも通常仕様からけっこうイメージが変わりましたが、今回のシタラはまた劇的に印象が変わりましたね。 この色でこの武装配置、TRシリーズ(ガンダム)の新型機かと思いました(笑)。 背部のオプション類なしだとこんな感じ。 脚部がかなり大型化しているので、若干の異形感があります。 脚部先端は可動、クローも開閉するので、一応自立は可能。 ただし、オプションを付けないこの状態でなら、という感じです。 武装モードでも肩の部隊章のみ、デカールを貼っています。付属武装ショットギアヴィグネーシュヴァラ 大型のスナイパーライフル。 形状は通常版と同じでカラーリングのみ変更されています。 側面のエネルギー表示(?)はデカールですが、貼る面積に対してデカールがぴったりなので、余白を丁寧にカットしないと綺麗に貼れません。 そして前回そのことを経験し、レビューにも書いておきながら同じ過ちを犯す僕って・・ まぁ、円形パーツをあとからはめ込むので、ズレがそこまで目立たないのは救いです。 保持の際、前腕に固定するためのアタッチメントが付属しますが、これがイマイチかっちり付きません・・ 銃口パーツを付け換えることで付属のマズルフラッシュエフェクトの取り付けが可能です。 マズルフラッシュエフェクトのカラーは通常版と同じクリアパープルで2個付属。 付属スタンドのカラーは、なぜかクリアグリーンに変わってますね。 クロスギアエーカダンタ・ギー ビームランスっぽい近接武装。 こちらもカラーリングのみの変更です。 穂先パーツはもちろん取り外し可能。3㎜軸接続なので、側面の穴も含めて拡張性も確保されてます。 ガネーシャカルバチョート/T & B トップスギアに含まれる浮遊タイプオプションのクローは展開、開閉が可能。 ボトムスギアの機動装備もスタビライザーなどが少し可動します。SPギアディーパバリ 今回の天機用に新たに設定、デザインされた武装のようですね。 キットには余剰含め、手持ち用が2本、手持ちより大型の攻撃形態のものが8本付属します。 これ、手に持っているのを投げたら7本に分裂し、さらに大型化するということなんでしょうか? オフィシャルサイトの説明によると、7本の金剛杵型ビジョンが全方位からターゲットを一斉射撃する自立誘導兵器・・とあります。 ふむ。知りたいことが書いてありませんが・・要はファンネルですな。 手持ち用の保持には既存の持ち手を使用。 皆伝楓さん以降定番化した、プラ製の特定の武装専用持ち手は今回付属しません。 なお、このシタラ天機のキットには攻撃シーンを再現するためのスタンド類は付属していませんが、別売のプレイングベースAを使うことでまさしくSPスキル発動状態の再現が可能です。 プレイングベースAは、メインの支柱の左右にフレキシブルに動くジョイントアーム、さらに緩くカーブのかかったレール状のパーツを取り付け、そのレール上を自由にスライドさせられるアタッチメントパーツが付属します。 さらにサブの支柱も付属し、メインアイテム以外に7つの小物を同時にディスプレイすることが可能という、これはもう、事実上シタラ天機専用スタンドと言っても過言ではないでしょう。スラスターエフェクト 4つ付属。 脚部の可動式スラスターと機動装備にそれぞれ取り付けることができます。比較画像 通常版と。まずは素体モードで。 もっとも大きな変更点は肩幅。 肩パーツが小型になり、ジョイントの形状も変わったことで頭部と上半身のバランスが変わり、よりオリジナルイラストの雰囲気に近くなりました。 最初に通常版のシタラを見たときは、すごい! 低身長とプロポーションが見事に両立されている! と思ったものですが、時が経つにつれなんとなく違和感を覚えるようになり、しかしそれが明確になんなのかはわからなかったんですが、答えは肩幅だったんですね。なるほどなー。 頭部はまったく同じパーツなのに、この肩幅調整のおかげで頭身バランスが変わったように見えます。 側面図。 エーススーツは足下がヒールになっているのでわずかに全高が上がっていますが、それよりも注目すべきはバストおよびヒップ。 ぴっちりしたスーツを着ているということもあるのか、とくにバストが上向きにより強調されるような事態に(笑)。 ヒップも気持ちボリュームアップしているような気がします。 もちろん、ほかにも脛の太さ、形状なども細かく要請されているようで、シタラの特徴的なプロポーションの再現度が半端ない・・ フェイスパーツ比較。 上段と中段はパーツ流用でアイプリントのみ変更。下段の開口フェイスは新規造形になってします。 目が一回り大きくなり、眉毛も気持ち太く、色も濃くなりました。 印象としてより柔らかい感じになりましたかね。 武装モードでも。 ギアの違いは成型色のみ。 しかし本体のプロポーション変更に伴い、全体のまとまりがちょっとよくなった感じがします。 連邦カラーとティターンズカラーですね。 メガミデバイス×アリス・ギア・アイギス 兼志谷 シタラ Ver.カルバチョート レビュー 同じエーススーツ姿の皆伝楓さんと。まず素体モードで。 この2人、同い年なんですよ・・ なんにしても、2人ともいい身体に・・もとい、可愛くなったもんだ(前も可愛かったけどねww)。 ハンドパーツ以外共通パーツはありませんが、もちろん各部の規格は共通なので、頭部やフェイスパーツ、手脚の交換は可能。 胸部パーツの規格も同じ。トータルのデザインも共通ということで、こんなお遊びも。 楓さんの願望でしょうか。 武装モードでも。 このギアのボリュームの差が、そのまま性格の違いというような気がする。 楓さんは1体1体確実に敵を倒していくタイプで、シタラは一気に殲滅したい感じかな。 ゲームやってないので完全にイメージですが。 メガミデバイス × アリス・ギア・アイギス 吾妻 楓【皆伝】 レビュー 以下、画像 まず素体モードで。 可動範囲についてはとくに大きな変更はありません。 後ろ髪は可動(彼はそのままだから当たり前)。 前垂れも真っ直ぐのものと前向きに動きの付いているものの2種類を差し換える方式です。 ネコミミテイル装備で。 照れ顔との親和性の高さよ・・ 笑顔とはまた違うベクトルであざとい(笑)。 そしてとりあえずバックショットも。 どういうシチュエーションかはそれぞれでご想像ください・・ ただ後ろから撮りたかったけです(キリッ)! 久々に武装パーツだけ組み付けて支援機にしてみました。 クローパーツの接続にT字のランナーを使っています。 モビルアーマー感強め。 武装モードでも。 基本は通常版と同じなので、注意すべき点も同じ。 髪飾りの横に垂れてる部分が腕部に干渉しやすいのと、膝を曲げる際にはまず可動式スラスターを下ろす必要があること。 あと、各種浮遊オプションはジョイントアームがそれほど長いものではないので、案外本体の動きの邪魔になるということ、ですね。 一応延長パーツがありますが、気持ち程度でしかないです。あと、総じてジョイントの可動部が緩い・・ 射撃からの、 近接格闘。 エーカダンタ・ギーの穂先パーツは余剰で付いてくる楓さんのクロスギアのブレードパーツと交換することもできます。 つい先日、相互さんのツイートで知りました・・ 薙刀みたいで格好いい。 プレイングベースを使ってのSPスキル発動イメージ。 行け! ファンネル・・じゃない、ディーパバリ! とはいえ、これまたセンスが要求される代物ですわ・・ でも綺麗に放射線状に小物をディスプレイできるのはよいですね。遊びの幅が広がった。 フル装備で全力アタック! 派手! フェイスは通常版から笑顔を借りて。 ほかの2種はやっぱりちょっと違和感出ちゃいますが、笑顔はなんの問題もなく流用できますね。 楓さんと、エース同士で模擬戦。 機動性は優秀でも、小回りの利かないカルバチョート装備。 一瞬の隙をつかれ、楓さんに肉薄されるシタラ。 楓さんの刀捌きに圧され、一気に劣勢になるシタラ。 しかし、ここで懐に忍ばせておいた奥の手を解禁! 一瞬の閃光と共に7本に分裂、さらに大型化したディーパバリが楓さんに襲いかかる! 攻勢から一転、トップスギアでの迎撃も駆使してディーパバリの猛攻を防ぐ楓さん。 勝敗はいかに・・!? というわけで、模擬戦終了。 果たしてどちらが勝ったのか? この画では判断がつきませんね。 まぁ、新人たちは楓さんのことしか見てませんが・・(笑) 以上、“メガミデバイス × アリス・ギア・アイギス 兼志谷シタラ【天機】 Ver.カルバチョート” でした。 先の皆伝楓さんと同様に、本体ほぼ新造、ギアの成型色変更、新規武装追加という内容になります。 本体に関しては楓さんの時ほど劇的な変化はないものの、よりオリジナルデザインに近付ける調整がされており、アイプリントの進化もあってシタラの可愛らしさがより忠実に立体化されたと思います。 いやいや、肩幅って重要! そして、エーススーツのボディが完全新規というのも驚きました。 もちろん、楓さんとシタラでは体型がまったく違うため、いくら同じデザインとはいえ流用できる部分があるはずもなく、すべて新規型となるは当然の帰結ではあります。 しかし、流用ありきで設計し、時として本来の設定を解釈として変えてしまうメーカーもあったりしますしねぇ・・(遠い目) やはり愛かな。 一方で、新規追加武装となるディーパバリの効果的なディスプレイのためには既発売のプレイングベースの使用がほぼ必須で、そこはしっかり宣伝してくるあたり、商売も上手い。 そして見事に買わされている僕がいる(笑)。 レーヴェがセンチネル相手に無双してる画を見ても、まったく食指が動かなかったというのに・・(笑) ともあれ、通常版でやらかした失敗を踏まえて遊び易さ重視でお手軽に仕上げられて、個人的には満足です。 デカールもほとんど貼らなかったし、塗装も絞ったから、擦れとかほとんど気にしないで動かせますぜ! しかし、画像撮影中に付属のクリアスタンドの可動部が割れてしまいました・・まぁ本体じゃないし、替えも利くんでいいんですけど。 メガミのクリアパーツ、軸穴のキツさ緩さにムラがあるのはわかってるのに・・ 3月のガネーシャは、そのあたりについてもあらためて留意しつつ組みたいと思います。 というか、シタラを3人も迎えることになるとは思わなかった。 ただ、3月に発売されますかね? 11、12月に発売予定だったエロ姉妹・・もとい、エクスキューショナーとエクソシストがともに2ヶ月の延期となりましたし、以降のスケジュールも当然のように押されそうな気がするんですが・・ といったところで、今回は終了。 またのご訪問を