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マヤ

『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(新生75)

2020.10.26 04:07

隆臣も寝かしつけてから、臣が先に風呂に入った。




風呂から出ると、リビングのソファーで隆二がグラスを傾けている。




濡れた髪をバスタオルでがしがし拭きながら、臣は冷えた缶ビールのプルトップを開け、

隆二が手にした瓶に目を向けた。




「お前、明日オフなの?そんなキツい酒飲んで…」




「夜中に音録りだから平気だよ」




「電子タバコも酒もほどほどにな、喉に良くねぇぞ」




「タバコ?…俺、吸ってたっけ?」




「ウソ…覚えてないの?」




「あ〜…吸ってたかもね」




臣は裸足でスタスタと歩いてきて、ソファーにどかっと腰掛けた。




隣に隆二の顔がある。




「あの絵の毒気にやられて、そうなったのならさ、早めに処分しろよな」




「うん、考えとく」




「は⁉︎」




「また変な行動されたら、こっちはたまったもんじゃねぇよ」




「だな…」




「それと、俺のピアスさぁ、お前ほんとに知んない?」




隆二は何も答えずグラスの酒を一気に飲み干して、ニヤリと微笑み返した。




「何?今の意味深な笑みは」




「…ピアスなんて知んねぇ」




「そっか、ならもういい」




臣も缶ビールを一気飲みした。




「明日、りおの服とかさ、生活用品買いに行かなきゃ」




「おみ…」




「ん?」




隆二は臣を引き寄せ、その首にあるビューティーマークに吸いついた。




「ひゃ‼︎くすぐったいから、よせ!」




肩を竦ませ、身をよじる。




隆二は逃げようとする臣を更に引き寄せ、

耳元で低く囁いた。




「いいか、臣。よく聞け」




「お前のこのホクロも、なくなったピアスもなにもかも、お前の一部は俺のもんだ」




「…わかったな?」




どの口が言ったんだろう。




普段の隆二なら、到底口に出さないようなセリフを言ってのけた。




ふわっとウォッカの香りが臣を包み込む。




悪い気はしなかった。




けど…




妙な違和感も感じた。




「夕方の続きな…」




隆二の方から誘ってきた。





臣が髪に巻いてたバスタオルを剥ぎ取り、ソファーに押し倒した。




「やっぱ俺のピアス隠したのって…」




「この期に及んで、野暮なこと聞くな」




「…しねぇのか?」




「ん?する」




「素直な臣って…たまんねぇな」




隆二が臣の上に乗っかってきた。




臣のボクサーパンツに手をかけた。




なんか…




新しいものが生まれそうな気がする…




子供とか、そういうのじゃなくて…




何かもっと別の…?




ワケもなく変な予感がしたが、




隆二の愛撫が始まると、そんな感情もすぐに消え去った。




「うん…っう…」




少し荒めの愛撫に声が漏れる。




気怠さと快感がさざ波のように押し寄せてきた。




「あ…」




絵のことは、明日考えよう。




今はただ、子供たちを起こさないように…




喘ぎ声を抑えるのがやっとだった。








いつもご愛読ありがとうございます。


next story「魔性」の更新までしばらくお待ち下さい。