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「自然栽培について」放課後等デイサービスみのりⅡ

2020.10.27 01:57

去年の今頃、木村秋則自然栽培農学校の主催で、木村秋則氏の講演会が北大構内であり、拝聴しに行って来ました。

木村さんといえば映画化もされた「奇跡のリンゴ」のモデルですので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

彼の書いた本や別の作家さんが書いた本によると、相当数奇な人生を経験され、また、無農薬でリンゴを栽培するというご自分の信念のために極貧生活を送って、いっときは死まで追い詰められた方です。

自殺しようと山中深くに入った時に、彼が求めていたリンゴ栽培のヒントを見つける下りは何度読んでも、心に迫るものがあります。

講演会では、ご本人は実に飄々としていらして、スライドがとても少なかったのですが、何せ語りがとても面白くまた考えさせられる内容でしたので、あっという間に時間が過ぎた印象です。

最後には、二宮金次郎の銅像が持っている本に何か彫られているのかと、ある日こっそりと大きな銅像によじ登ったところ、確か、論語の一部が書かれていたと言うエピソードも披露してくれました。

そのために警察に捕まって怒られたそうですが。

 その時のお話で強調されていたことは、日本の農薬三昧の食物についての危機的状況でした。

彼が主催している農業学校で栽培した無農薬野菜を、大阪の方の学校と提携して、そこでの給食等に使うようになったところ、子供達の情緒も穏やかになり、いじめとか荒んだ行動がなくなったということでした。

また、残留農薬と発達障害の関係や、健康被害などは世界的にも研究され、様々な因果関係が明らかとなっています。

残念ながら、日本ではそれほどメディアで取り上げられませんが。

だからこそ、消費者が問題意識を持って、賢くなる必要があります。

食は命を紡ぐ大事な営みです。(命を)いただきます、と感謝しながら食べるものが自分の命を危険にさらすものであってはならないと思います。