存在を認め合える関係性が組織の土台
こんにちは。キャリアコンサルタントの横山遼です。
前回の記事では「幸福な職場に共通する要素」の1つめ。
【承認】
について、お話しました。
幸福な職場を作るためのファーストステップは、一人の人間としてまるごと承認してあげることが大事というお話でしたね。
承認には、主に2種類あります。
機能的承認と存在的承認です。
〇〇ができるから承認するというのが機能的承認。
その人をまるごと承認してあげるというのが存在的承認。
組織においては、特に機能的承認ばかりが行われる傾向にあります。
組織は様々な機能を組み合わせることで存在しているモノなので、メンバーはそれぞれに与えられた機能を実現することを要求されるからです。
しかし、それだけでは人は満足しないのです。
人は機械とは異なり、感情で動く生き物。
幸福な職場づくりに必要な6つの要素も、人の感情と深くリンクしたものです。
そこで、存在的承認が重要になってきます。
では、存在的承認は具体的にどうするのか。
今日から使える原理原則と技法を合わせて紹介しましょう。
存在を認めるとは・・・
「相手に興味を持ち、それを相手に伝えること」
これに尽きます。
原理原則は大事なことなのでもう一度。
「相手に興味を持ち、それを相手に伝えること」
特に「相手に伝える」の部分。
想いは口にして相手に伝わって、初めて価値があるのです。
これをあなたは毎日どれくらいできていますか?
私はあなたに興味を持っています。
私はあなたのことを気にかけています。
私はあなたのおかげで助かっています。
具体的にすぐに実行できるアクションとしてつぎの3つが挙げられます。
・名前を呼ぶ
・リアクションをする
・感謝を伝える
この3つはすぐに実行できる存在承認のアクションです。
人間は自分の名前が大好きなので、呼ばれると嬉しいんですね。
話しかける時に名前をきちんと呼ぶだけでも十分に承認が伝わる場合があります。
(特に目上の人から名前を読んであげると効果が高いです)
リアクションをする、も大事です。
自分がやった行為に対して、周囲がどう反応・判断するのか。が気になる生き物です。
良きにしろ悪きにしろ、「きちんと見ているよ!」と伝えることが重要です。
これは、何も毎回フィードバックをする、とかじゃなくても全然OK。
チャットツールのスタンプ一つでも十分に機能します。
2秒くらいでできますよね。
リアクションは、簡単なものを高頻度で行うことが重要です。
感謝を伝える、はそのままですね。
リアクションにも繋がるのですが、大きなことを待たなくて良いです。
むしろ、日頃の些細な言動をきちんとキャッチして感謝を言葉にして伝えること。
感謝を口に出す習慣がない人は、仕事でも家庭でも誰かに感謝を伝えた回数をメモするところから始めるのもオススメ。
まあ、なんかこういうの照れくさいし、慣れるまではちょっと面倒じゃないですか。
でも、ご自身の職場が上記のような存在の承認で満たされていたら・・・と想像してみてください。
逆にそれが全く無かったら、のパターンも想像してみてください。
どちらの職場で働きたいですか?
どちらの職場だと仕事に打ち込めそうですか?
それでは今回はこのへんで。
皆様本日も幸福な一日を。
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