カットカラー技術だけでいっちゃう?今お客様が求めてる『+α』の価値って何?
いまSNSの集客の流れとかをみてるとめちゃ感じるのは、お客様がホントに自分に合うものを時間かけて探してるんだなーと思うんですよね。
Ashの方ではインスタでがんがん新規かけてくのが流行って(?)て、成功してるスタイリストのノウハウを一気に社内のやる気ある人たちに共有してどんどん成果を上げてきてる。
中にはずっと指名売が50〜60万くらいの若手スタイリストが、急に数ヶ月で100万、200万と作って勢いに乗ってる人たちも珍しくない。
『一時的、爆発的に上げて実力はどうなの?』『流行りに乗っかってるだけでしょ』と言う人もたまにいますが、それだけのお客様から実際にお金を頂いてるのは事実だし、何よりその〝経験〟がでかい。
それだけお客様を呼べる感覚を掴むと、
①いま市場で何が求められていて
②自分はどんな価値を提供できるか
③何を使ってどう表現するか
この3つのポイントが確実に身についていると思うのです。
これこそまさにマーケティングですよね。
キチンと継続的にリサーチを続けている賢いスタッフは、来てくださったお客様に常にアンケートを取り、どのようにして美容室選びをしているのか?をリアルにデータ収集したりしてる。
ここまでやれれば、一時的ではありませんよね。
インスタをフックにして美容室に来てくださるお客様は、一言で表すなら〝ホンモノ思考〟です。
値段や場所の軸ではなくて、デザインを求めて来てくださるお客様。
だからこそ今まで切ってもらってた美容室ではなく違う美容室を求めて、じっくり時間をかけてリサーチしているんですね。
いま世の中には(言葉を選ばすあえて言いますが)詐欺まがいのスタイル写真が横行していますよね。
自分が切ってもない、染めてもない、なんなら加工しまくりの写真が多くなってきて、全体的に見ればどの写真も上手く見えます。
ホントに技術のある美容師さんはその辺明らかに写真での差はありますが、
お客様は身近な美容師さんに求める技術力のレベルも上がってきています。
だからこそ『ホントにその髪型、できるの?』って目で我々を判断してくるわけです。怖いですねー!
嘘偽りない技術力を求めてくるお客様に対して、何を基準にそれを判断して貰うのか?を考えた時に、いま求められているのは間違いなく
『技術の裏付け』です。
写真は可愛いものを載せてるのはもはや当然で、その中でも『+αの価値』をいかに発信しているか?が選ばれるポイント。
突出してトップクラスに上手いモデル撮影ができる人ならともかく、実はこの+αの価値というのは誰でも発信することが可能です。
仕事のスタンスや、お客様への想い、技術へのこだわり、経験、他の商品やデザインとの違い、メリット、ベネフィット、etc...
これらをプロダクト(商品のこと。この話の流れで言うと髪型のデザイン、スタイル写真)の露出に加えて発信する。
そうすると敏感なお客様がキチンと反応してくれるんですね。
以前から僕のブログでも幾度となく紹介している『コラム』の概念もおなじ。
普通のweb予約のお客様よりも、コラムを読んで予約をしたお客様のほうが平均単価がめちゃくちゃ高い。
これも、お客様がプロダクトの価値をしっかりと判断してくださっている証拠ではないでしょうか。
ただ写真を載せるだけよりも、恐ろしく手間がかかるし、別の文章テクニックやデザイン力が必要になるのは言うまでもありませんが、これが今から求められる美容師の『発信力』です。
みなさんもこれから何に自分の時間やお金を投資すべきか?ハッキリしてるはずです。