胆嚢(たんのう) 胆管
胆嚢(たんのう) 胆管
胆嚢は、上腹部肝臓のすぐ下に位置し、肝臓と十二指腸、をつなぐ管の途中にあります。
長さは10cm、幅は4cm程で洋梨の様な袋状の形をしています。
◻️胆嚢の仕組み◻️
胆嚢とは
胆嚢は、肝臓で作られる胆汁を貯めておく保管庫になります。
約50~60mlの胆汁を蓄える事ができ、肝臓、膵臓、十二指腸と管でつながっています。
その管を総称して「胆管」と言います。
胆管とは
肝臓の中を張っている細い管「肝内胆管」からはじまり、木の枝が枝分かれしていくように中心に向かい合流して太くなっていきます。
肝門部という肝臓からの出口で1本にまとまり、この管を「総肝管」と言います。
総肝管は、胆嚢とつながる「胆嚢管」と合流して「総胆管」となります。
総胆管は、膵臓の中を通り膵液を運ぶ膵管と共に、小腸の1部である十二指腸へとつながります。
そのつなぎ目を十二指腸乳頭と言います。
◻️胆嚢の働き◻️
肝臓から作られた胆汁は、胆嚢に保管されながら水分を吸収されて濃くなっていきます。
食べ物が、十二指腸に入り十二指腸からホルモンの合図を受け取り、胆嚢はぎゅっと縮み胆汁を出します。
▹胆嚢にできる石とは?
胆汁の成分は、石のように固まる事があります。
それを「胆石」といいます。
胆汁の成分には、胆汁酸とビリルビンの他にコレステロールという脂質の仲間が含まれていて、ほとんどはコレステロールが固まり、石になると言われています。
しかし、ビリルビンが固まってしまう事もあります。
胆嚢にできた胆石は、大なり小なり様々な形があり数個にわたって、できてしまう場合もあります。
大きさに関係なく胆嚢の胆石は、自分では気がつけない事が多いです。
胆石ができる場所は、胆嚢だけではなく肝臓内の胆管にもできることがあります。
胆嚢でできた胆石が、胆管を降りて来ると激しく痛みます。
◻️まとめ◻️
脂肪の消化を助けてくれる、胆汁の保管場所、胆嚢ですが食事の影響を受けると病気へとつながる可能性があります。
酷い状態になると激しい痛みにもなりかねません。
コレステロールが1番原因になりやすいと言われているので適量もしくは控えめな食事を心がけましょう。