エレクトロサウンズとLOVEできるステンレスイヤホン
2016.08.13 10:00
RHAというオーディオメーカーがある。“True-To-Life”というキーワードを抱いたイギリスのヘッドフォンスペシャリストだ。
イギリスというとビートルズの存在感が強いが、ストリート色の強いディープハウス、すなわちUKガラージも根強く浸透している。RHAのモデルはUKロックではなく、コチラにフォーカスを合わせたのだろうか。クリアでありながらタフなトーンが気持ちいい。
複数のモデルのなかからプッシュしたいのはミドルレンジの1機、MA750。超高域も鳴らせるハイレゾ対応のモデルだが、スペックはさておこう。コイツの理路整然とした打ち込みドラムス&ベースがえらくカッコイイんだ。
削り出したステンレスハウジングに収まっているドライバーはダイナミック1発。生真面目なストレート型クールサウンドだから、ネットレーベルサウンズともマッチする。
グラスゴーのネットレーベル、LuckyMeのアーティスト、Bwanaによる「Capsule’s Pride」を聴いたとき、MA750の可能性に気がついた。コイツはジャパニーズアニメーションの傑作、AKIRAのサウンドをリワークしたEP。MP3ならではのマットなトーンだが、タイトな中高域がリズムセクションをぎゅっと引き締め、生彩感を高めてくる。生音を鳴らすとレコーディングスタジオで聴くようなモニターサウンドにまとまるというのに、面白い...!
断線を防ぐスプリングを入れたシールドケーブルstyleのプラグ、耳にフィットさせるべく形がつけられたケーブルなど、合理的な作りもイギリス的。プライスは1万5000円前後と高めだが、注目する価値はある。
source:RHA