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十三夜

2020.10.30 05:44

https://news.yahoo.co.jp/articles/c0f7f79832bb7632db78c8b9a929e2edeba3165a?fbclid=IwAR0n970UDrUuHJURC7b_lZHIFdHg-GqGNnx90cuXkPspFQlurAf2zCRZEo0 【今夜は十三夜 お月見しないと縁起が悪い?】 より

2020年10月29日(木)は旧暦でいうと9月13日にあたるため、今夜は十三夜ということになります。今夜は空を見上げて、先人が愛した十三夜の月を楽しんでみてはいかがでしょうか?

十三夜とは?

十三夜とは、昔使っていた月の満ち欠けをもとに1か月の日付を決める太陽太陰暦(旧暦)の9月13日の夜を指し、この日に見える月は旧暦の8月15日(十五夜)に出る月(中秋の名月)と並ぶ名月とされています。

平安時代に中国から伝わったとされる十五夜の月を愛でる風習とは異なり、十三夜の少し欠けた月を愛でる風習は日本独特のものと言われています。

ではなぜ、満月でもない十三夜にお月見をする風習が日本で始まったのでしょうか?

これに関しては諸説あるものの、延喜(えんき)19年9月13日 (現在の暦では919年10月9日)に、当時の法皇が催した月の宴がきっかけとなったというのが、最も有力な説とされています。

また、十三夜の月は、十五夜の月(中秋の名月)とセットで呼ばれることも多く、旧暦8月の十五夜の月を「前の月」、9月の十三夜の月を「後(のち)の月」と呼んだり、2つの月を合わせて「二夜(ふたよ)の月」と呼ぶこともあります。

そして、片方しかお月見を行わないことを「片見月(かたみづき)」と呼んで、縁起の悪いものとされています。

気になる天気は?

今日29日(木)21時の天気予想

東京の場合、29日(木)は15時59分頃に月の出を迎えるので、夕方には東の空に浮かぶ月を見ることが出来そうです。その後、22時過ぎに南の空で最も高度が高くなり(南中)、30日(金)3時半頃に月没するまで西の空で見ることが出来ます。

気になる天気は、西高東低の冬型の気圧配置となるため、北日本の日本海側では雲が多く、残念ながら月は雲に隠れがちです。

一方、北日本太平洋側や、東日本、西日本では一部で薄い雲が出やすくなるものの、お月見のチャンスはしっかりありそうです。


https://weathernews.jp/s/topics/201810/210015/yn.html 【「十三夜に曇りなし」はホント?】よりス

十三夜の月は、中秋の名月として知られる十五夜の月と並ぶほどの名月と言われ、日本には古くから旧暦の8月15日(十五夜)と9月13日(十三夜)にお月見をする風習があります。

この風習が始まったのは平安時代の頃と言われており、すでに1000年をこえる歴史をもつ習慣(文化)ですが、皆さんは「十三夜に曇りなし」という言葉があるのをご存知でしょうか?

これは、現在の暦で9月にあたり秋雨前線や台風の影響などで晴れることの少ない十五夜に対し、今の暦で10月にあたる十三夜は比較的晴れることが多いことから言われるようになったとされる言葉ですが、この傾向は現在でも当てはまるものでしょうか?

ここ最近の天気をもとにみていきましょう。

今年の中秋の名月の天気はどうだった?

上の図は、今年の十五夜(9月24日)の21時頃に、全国から届いた天気の報告をプロットしたものです。

この日は日本の南海上に停滞した秋雨前線に加え、北海道の北に存在した低気圧とそこから伸びる前線の影響を受けたため、日本列島は東日本の太平洋側を除いてほとんど雲に覆われており、今年に限って言えば十五夜は晴れにくいというのは当たっています。

では、もっとさかのぼるとどうでしょうか?ここからは過去10年の十五夜と十三夜の東京・大阪の天気を見ていきます。

ここ10年では十五夜の方が晴れている

過去10年の東京と大阪の天気を見ると、十五夜に晴れた(晴れ間の出た)のは、東京は10年で8回、大阪は10年で7回となり、かなりの確率で月が見れたことがわかります。

一方、十三夜に晴れた(晴れ間の出た日)のは、東京は10年で4回、大阪は10年で5回と、十五夜に比べると月を見れていないことがわかります。

そもそもこの言葉は、1000年にわたるお月見文化の中で培われてきた経験則から伝えられてきた言葉で、過去10年での比較ではほとんど参考にはなりませんが、少なくともここ最近の傾向では少しずれているようです。

今年の十三夜の天気は?

今年は大陸から張り出してきた高気圧に広く覆われるため、「十三夜に曇りなし」という言葉通り、各地で絶好のお月見日和となりそうです。

<GPS検索> ピンポイント天気予報

昔の人々の言葉が現代まで残るほど、私達の暮らしの中で大切にされてきたお月見文化。

様々な時代を生きた私達の祖先達が、どのような気持ちで今夜と同じ満月前の少し欠けた月を見上げていたのか。そんなことに想いを巡らせながら月を眺めるものいいかもしれませんね。