ドライフラワーの色持ちに関するご質問
皆さんこんにちは。
最近、数人の方から、ハンギングでの通常の乾燥法と、特殊乾燥法でのドライフラワーとどちらが色持ちしやすいのか?という内容のご質問を受けましたので、私なりの考えをここでも述べたいと思います。
こちらの質問にお答えするのは、少々複雑な答えになってしまいます。
乾燥法の種類というより、これは飾る環境、お花の種類、またその色味によって変わってきます。
飾る環境という点においては、どちらの方法で作ったドライフラワーでも、湿度が高かったり(←季節でも変わりますし、一日の中でも湿度は変わりますし、家の場所でも変動しますね^^)、あるいは明るい場所に置いておいたりすると、色持ちは良くありません。
また、お花の種類や色味の観点から言うと、例えばビオラやパンジーのようにむき出しにすると(花びらが薄いためにすぐ湿気を吸ってしまい)半日で変形してしまうものもあります。
しかしビオラやパンジーを普通に吊るして乾燥させた場合、縮んでかなり小さくなりますが、すぐに変形はしなさそうです。(色持ちについては、色味において異なります。)
その前に、ビオラやパンジーは、つるして乾燥させる方はあまりいらっしゃらないかと思いますが…。
また、ビバーナムスノーボールを特殊乾燥法で乾燥させた後、むきだしの状態でしばらく放置すると色抜けは割と早く感じました。(しかし、ビバーナムスノーボールをハンギングで乾燥させることは、一般的にはしませんね…?)
カーネーションでいえば、ピンク色は色持ちが良さそうですが、それと比較するとライム系は色持ちは悪そうです。
これは、通常の乾燥法のドライローズでも似たようなことが言えます。淡いピンク色は色褪せやすくて、濃いローズピンク色なら色持ちが良い…など。
飾る環境によって左右されるのはもちろん、お花の種類そのものや、同じ種類であっても色の違いでも色褪せやすさが違う、ということです。
また、出来るだけ色々なお花を試してはいるのですが、特殊乾燥法(と、ルミエール乾燥法において)まだ挑戦したことのないお花も多数あるため…それらがリースに使う時のようにお花がむき出しの状態になった場合、どういう変化を遂げるのか?は分からない部分もあります。
長持ちするお花もあれば、ビオラ・パンジーのように短期でダメになる、向かないお花もあります。
これは、特殊乾燥法に限ったことではなく、一般的な方法であるシリカゲル乾燥したお花でも同様のことが言え…
私が今まで探したところではこれに関しての資料もないので、ご自身でやってみるしかない。ということになります。(特殊乾燥法実践講座の受講者様非公開アカウントにて、この点において分かったことは皆さんとシェアもしております。)
ですので、適していないお花のことも考慮すれば、特殊乾燥法で作るドライフラワーは、基本的にはどこかに閉じ込める、埋めるなどの形態の作品に適しているとは言えます。(もちろん前述した通りリース等むきだしで使えるお花もあります。)