旅鉄BOOKS 018 ブルートレイン大図鑑無料ダウンロードkindle
2020.07.14 08:37
旅鉄BOOKS 018 ブルートレイン大図鑑
本, 「旅と鉄道」編集部
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ペーパーバック : 160ページ ページ
作者 : 「旅と鉄道」編集部
出版社 : 天夢人 (2019/6/17)
コレクション : 本
ISBN-10 : 4635821498
フォーマット : 単行本(ソフトカバー)
発行日 : 2019/6/17
平均的な顧客フィードバック : 3.9 5つ星のうち(6人の読者)
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ブルー基調のカバーデザインは、まさしくブルートレインを意識したもの・・・と思ったら、裏表紙カバーが、一見意味不明の幾何学模様になっている。理由(正解)は・・・本書でどうぞ。それはともかく本書によれば、ブルートレインとは、「20系、14系、24系というブルーの車体の客車を使用した寝台特急」である・・・と“定義”されるそうで、愛称でいうと「25」種類あるそうだ。25種類とは、評者の感覚ではずいぶん少ないように思え、本書の目次などを参考にあらためて思い起こしつつ勘定し直してみたが、なるほど、これぐらいの数になる。そのように“定義”したため、生涯を“電車”の581・583系で通した寝台特急『月光』や『金星』は、本書では解説されていない。また、「車体色がブルーではない」という理由(それしか考えられない)で、ダークグリーンの『トワイライトエクスプレス』は、24系を使用しているのに“参考記録”の別枠扱いになっている。・・・それにしては写真も解説も他の列車より大盛りだが(笑)。その代わり、というわけでもなかろうが、後年、20系自体の老朽・陳腐化や、14・24系の登場に伴って、20系が格下げ使用された“夜行急行”が、ブルトレのお仲間という形で解説されている。さきほど、ブルートレインが“25種類”と言われて違和感を感じたのは、もしかしたらこれら夜行急行の存在があったからかもしれない。ブルトレを彩った車両そのものの解説はもちろん、全国各地でブルトレ牽引に大活躍した“カマ”(機関車)も、文字通り切っても切れない存在として写真付きで紹介している。全体を通して眺めると、“夜行急行”を採り上げる一方で『トワイライトエクスプレス』を(正式な)対象から外すあたり、なんとなく扱いに統一性がないな、と感じる。統一性と言えば、本書はあくまで「20系」に拘り、ブルトレの歴史の起点を、初の寝台特急『あさかぜ』が設定された1956年11月でなく、20系が投入された1958年10月としている。その結果、最後のブルトレ『北斗星』廃止の2015年8月とを結び、「ブルトレ57年史」という表現も使っている。何かを論じるとき、何をどう基準に置くかでその後の解釈や論調が大きく変わってしまう、というのはありがちなことだ。こういう場所であんまり厳密な線引きをしなくてもなー、という気は、する。でも、ある程度の区切りは必要だし、難しいな・・・。“ブルートレイン”という存在が今後登場する可能性が極めて小さくなった今を捉えた出版はタイムリー。内容、出来ともに、書名の『大図鑑』に恥じないものにはなっていると思う。