政府支出とマネーストック
2020.12.06 12:00
< マネーストックとは何か? >
簡単に言えば、MSは銀行に預けている私たち民間経済のお金の総額です。よく、経済のパイという言い方をしますが、それです。
< マネーストックも、民間経済に流れ込む、政府の支出次第 >
流れ図のページでも記載した通り、政府支出と連動しています。
![](https://cdn.amebaowndme.com/madrid-prd/madrid-web/images/sites/50999/84b28469e373e39eea814045e955065e_9aa0db3a8530de0e464735dc7a96ed67.png?width=960)
そして、経済のパイたるマネーストックはほぼ底辺で、拡大しない状態が続いています。しかし、0.1%でもプラスであれば、減らずに拡大していきます。なので実額だと以下の通り。
![](https://cdn.amebaowndme.com/madrid-prd/madrid-web/images/sites/50999/422c98c4039b9a3cdbfa865241877542_8e70d745c54fbbac65b3ecec77f82c38.png?width=960)
増加が続いています。これだけ見ると順調であると誤認してしまいます。経済指標は前年比で見るのが基本。前年比で連動しているのだから、これでは実は全然足りません。
以下、日本銀行の統計データサイトにて、通貨量の初期ページも、マネーストックの前年比が、初期画面にて設定されています。
![](https://cdn.amebaowndme.com/madrid-prd/madrid-web/images/sites/50999/b0fc36b048496a612c1817dc17c2be90_c84fca6bc9a6e0d3852c87420e5d1b37.png?width=960)
M2とかM3というのは、マネーストックにどこまで含めるかの範囲です。しかし、見ての通り、動きはほとんど同じです。M3が新しい分、あまり古くまでは遡れません。
ちなみに、最初のグラフではM2+CDとなっていますが、昔の統計マネーサプライではこれが主流だったので、CDの項目を加えています。ただ金額小さいので、あってもなくてもあまり気にしなくても問題ありません。
マネーストック@日本銀行、時系列統計データ検索サイト、通貨量
https://www.stat-search.boj.or.jp/index.html
GDP、消費、民間需要、政府支出ほか@内閣府、国民経済計算(よくある質問の、長期の一環したデータはあるか?、から古い年度を辿れる。)
https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/menu.html