尾張藩江戸下屋敷の謎―虚構の町をもつ大名庭園 (中公新書) pdfダウンロード
2020.06.07 11:54
尾張藩江戸下屋敷の謎―虚構の町をもつ大名庭園 (中公新書)
06/07/2020 20:54:50, 本, 小寺 武久
によって 小寺 武久
3.5 5つ星のうち1 人の読者
ファイル名 : 尾張藩江戸下屋敷の謎-虚構の町をもつ大名庭園-中公新書.pdf
ファイルサイズ : 26.8 MB
内容(「BOOK」データベースより) 江戸最大の別邸尾張藩下屋敷は戸山荘と称された。東海道を写す大庭園には四季を彩る花木やお花畑、流れる清流を溯れば水音を響かせる滝の飛沫が樹木を濡らし、所所に茶室が設けられ、池中の島には弁天堂が祀られるなど様々な趣向が凝らされていた。しかも、なぜか30数軒の町並みがあり、酒屋や薬屋・本屋などの店頭には本物の品々が並べられ、将軍たちも散策にたびたび訪れた。今、まったく姿を消した戸山荘の全像を復元・検証する。
以下は、尾張藩江戸下屋敷の謎―虚構の町をもつ大名庭園 (中公新書)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
著者は日本建築史の専門家。本書は、尾張藩が江戸の下屋敷に造成した大名庭園について解説したもの。広大な回遊式の庭園で、園内には寺、鬼の人形、50メートルにもなる築山、さらには宿場町をそっくり再現した町並みまでがつくられていた。しかも、将軍のお成りの際にのみ公開されたというから、並のものではない。その庭園の姿が、いくつかの見聞録をたどりつつ、再現されていく。ただ、史料が少なく、庭園そのものも現存しないため、かなり曖昧だったり矛盾したりする点が残ってしまうのが残念。また、史料をべったりなぞっていくので、いささか読みにくい。また、この庭園の存在意義や目的、社会背景との関連についても、充分な分析がなされているとはいいがたく、非常に物足りない思いが残る。しかし、読むほどに他の大名庭園や、イギリスのピクチャレスク庭園との比較が連想され、興味深かった。そういった庭園研究が盛り上がる直前の時期に書かれた本だけに、惜しい気がする。