デイヴィッド・リンチ監督 初の自伝『夢みる部屋』 2020/10/24
『イレイザーヘッド』、『エレファント・マン』、『ブルー・ベルベット』、『ワイルド・アット・ハート』、『ツイン・ピークス』、『マルホランド・ドライブ』…鬼才です!
最近では、待ちに待った『ツイン・ピークス The Return』も大いに楽しませていただきました!!
本の表紙のタイトル文字が独特なのは、リンチ氏自身が書かれた日本語だからでした。一生懸命に慣れない日本語を書いてくださっている姿を想像すると愛らしいです♡
背幅4.5㎝、重さ892g、写真も多く、リンチ氏による自伝と、マッケナ氏による100名以上に及ぶ関係者への取材による評伝のダブル構成です。
リンチ氏と関係者によって撮影秘話の数々や、様々なエピソードが明かされます。
そして、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーやTM(超越瞑想)のこと、意識に基づく教育と世界平和のためのデイヴィッド・リンチ財団の設立の経緯も語られ、取材されています。
献辞と巻末の言葉に、リンチ氏の平和への願いと愛を感じます♡
TMが内面から変わる転機となり、リンチ氏の創造とエネルギーの源となっていることも語られています。
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瞑想を始める前は、瞑想で自分のエッジが失われるのではと心配したし、創作の炎を失いたくはなかった。でもやってみると瞑想は、創作のための炎を増やしてくれるし、その過程での幸せを高めてくれるし、エッジもはるかに増やすことがわかった。人々は怒りがエッジだと思っているが、怒りは人とその周辺環境を毒する弱点だ。不健全なものだし、人間関係にはまちがいなく有害だ。
…………「夢みる部屋」173ページから…………
映画評論・情報サイトBANGER!!! に、映像を交えて詳しく紹介されています!
2012年の著作、TMと意識と創造性について解説された『大きな魚をつかまえよう──リンチ流アート・ライフ∞瞑想レッスン』も、お楽しみください。
『夢みる部屋』
デイヴィッド・リンチ、クリスティン・マッケナ=著|山形浩生=訳・解説
発売日:2020年10月24日
A5判・上製|704頁|本体:4,500円+税|ISBN 978-4-8459-1829-4
フィルムアート社