言葉と「センス」。
2020.10.31 22:50
おはようございます、ナツコです。
作家やエッセイスト、「書くこと」を生業にしている方がたくさんいらっしゃいます。
そしてその中には「翻訳家」も。
ゼロから物語を生み出すこと、
存在する物語を損なわないように
それを他言語で表現すること。
どちらが難しいか比べることはできませんが、
神がかった翻訳は原文を超えますよね。
ふとそんなことを考えたのは、
「はてしない物語」を思い出したから。
ドイツの作家ミヒャエル・エンデ作、
映画化もされましたが
わたしが出会ったのは小学生の頃のころ、
えんじ色の布で装丁された本でした。
当時は内容や、装丁の滑らかなてざわり、
2色刷りの文字に夢中で、その「翻訳」の
凄さには全く気づきませんでしたが
タイトルの「はてしない」という単語にはじまり
選び抜かれた、磨かれた言葉が
これでもか、と続く、、
その中でも圧巻は
「幼ごころの君」。
(ファンタージェンの女王のこと)
ドイツ語の原文は知りませんが、
「幼ごころの君」に勝るとはおもえません。
まさに神がかりてきな翻訳。
センスとは、
【物事の微妙な差異を悟るこころの動き】。
おしゃれや
インテリアだけのものではないですね。
言葉や行動、生きていくなかで
「選択するもの」すべてに
そのひとのセンスが宿る。
そして、センスの良いひと、
はそのセンスを全方位に発揮するので
(得手不得手な分野はあれど)
一時が万事、そんな人の発する言葉、
身につけるもの、ライフスタイルは
やはりかなりの確率で全方位にセンスが良いのです。
センスのよいひと、
憧れます、、、、。
さて、翻訳者の素晴らしいセンスを味わいたく、
今度のお休みは
「はてしない物語」を再読する予定です。