ER エアウェーブ + フューザー & ブラストマスター レビュー 2020.11.09 09:49 今回のレビューは、トランスフォーマー アースライズ より、“ER EX-12 エアウェーブ” と、“ER EX-11 フューザー & ブラストマスター” です。 タカラトミーモル限定のER EXシリーズから、ディセプティコンのモジュレーター、“航空防衛兵 エアウェーブ” と、2体合体でビークルに変形するオートボットのマイクロマスター、“星間防衛隊 フューザー & ブラストマスター” が発売されました。 ロボットモードからの組み換え変形でミニサイズの基地、さらにほかにキャラクターに装着可能なウエポン、アーマーパーツにもなるモジュレーター戦士の第2弾と、2体が合体して1つのビークルになるマイクロマスター、こちらも第2弾が同時発売です。 モジュレーター、エアウェーブは一般販売となったアイアンワークスと同じく、日本では “トランスフォーマーZ” の時にマイクロトランスフォーマーステーション(MTS)として発売された、変形可能な基地とマイクロトランスフォーマーのセット商品のリメイクです。 当時の商品名はエアポートベース。 エアウェーブという名前はセットになっていたマイクロトランスフォーマーのほうの名前でしたが、今回のリメイクでは新たにロボットモードへの変形が盛り込まれた基地のほうの名前に変更。 それに伴い、セットのマイクロトランスフォーマーはオミットされています。 なお、Zで発売されたMTS4商品はいずれもサイバトロン(オートボット)所属でしたが、アースライズでは両軍のバランスをとるためでしょう、今回のエアウェーブはディセプティコン所属になっています。 一方、同時発売され、モチーフ的にもいかにも一緒に遊んでくれといわんばかりのフューザー & ブラストマスターはオートボット所属・・ 幸いというかなんというか、フューザーにもブラストマスターにもオートボットのインシグニアはないので、もうどっちでいいという気はしますが(笑)。 さて、そのフューザー & ブラストマスターはZの続編、“リターン・オブ・コンボイ” で発売されたマイクロトレーラーズ 流星戦士シャトルロケットWチーム(海外名アストロスクワッド)から選抜された2体です。 シージで発売されたダイレクトヒット & パワーパンチと由来、カテゴリが一緒ですね。 なお、10月はアースライズアイテムの一般販売はありませんでした。 それでは、レビューしていきます。エアウェーブ オリジナルトイがサイバトロン側のアイテムとして発売されていたこと、そして全体のカラーのイメージから完全にオートボットだと思い込んでいましたが、ディセプティコンでしたね。 まぁそうでもしないと、デ軍にモジュレーターがいないことになってしまうし・・ロボットモード 当然、デザイン的には最初からディセプティコンを想定していたのでしょう。トランスフォーマーでは少数派のモノアイタイプの頭部を見ると、そう思えます。 ただ、せっかくのモノアイも個別に塗装がされてないから全然目立たない・・ここを赤か緑で塗ってやると、随分印象が違ってくると思います。 全体像は見事なまでの箱ロボ感。 横幅はあるものの前後の幅はあまりなく、脚は長いのに上半身だけ上から押されて潰れたような、変わったプロポーションです。 背面も非常にシンプル。 モブ感はかなり強めです。 では、分解。 建築をイメージしたパーツやギミックがあったアイアンワークスに較べると目立った特徴はなく、よりシンプルな構成になっています。基地モード 説明書では3形態の変形(組み換え)が紹介され零ます。 その一。 建物の正面から2本の滑走路が延びているようなイメージ。 非常にシンプルです。というか、これで完結してしまっている感じ。 滑走路側面などにほかのタラップパーツを連勝できるジョイントがなく、ここからの拡張性に乏しいのが残念。 一方で空母のような印象もあり、滑走路裏面にはキャタピラのディティールもあって実際にコロも付いているので転がし走行も可能です。 その2。 今度は建物の正面、横向きに滑走路が延びているイメージ。 武器パーツを使った管制塔っぽいパーツもポイント。 こちらは滑走路両端のジョイントが使用可能なので、この形態での無限連結やほかのアイテムを絡めての拡張も比較的容易です。 その3。 2連装砲塔の戦車のような見ためですが、キャタピラが内側にあるため、転がし走行は不可能。 固定の高射砲をイメージしているのかと思われますが、ただ砲塔にあたる部分も後部でパーツが干渉するため、これ以上仰角が取れないという・・比較画像 オートボット側のモジュレーター、アイアンワークスと。まずロボットモードで。 体型のイメージから、エアウェーブはもっと背が低いと思っていましたが、意外とアイアンワークスと変わらないサイズでした。 箱ロボ感、モブ感は同様ながら、共通パーツは一切ありません。 基地モードでも。 クレーンや可動するバケット(胸部パーツ)など、アイアンワークスには組み換え以外にも遊べる要素がありましたが、エアウェーブにはそういったものがなく、どうしても物足りなさを感じてしまいます・・ もう1パターン。 アイアンワークスのこのやっつけ具合・・(笑) エアウェーブは単体でのまとまりがよ過ぎる感はあるなぁ・・ 腕脚交換。 腕部はなんの問題もなくそのまま交換感可能。 一方で脚部は分離位置がアイアンワークスは太腿、エアウエーブは脛なので、単純に付け換えることは可能ですが、かなりおかしなことになります。 ウエポナイザーもそうだったけど、なんで基本構造を共通仕様にしないんだろうか・・ ER ホイルジャック & アイアンワークス + トリップアップ & ダディーオー レビュー フューザー & ブラストマスターロボットモード 左がフューザー(旧日本名フェイサー)、右がブラストマスター(旧日本名ブレストマスター)。 2体で合体して1つのビークルに変形するため、カラーリングはもちろん、全体のデザインにも共通性があります。 手持ちの武器などはありませんが、フューザーのほうは両手にブラスターを持ったような状態で造形されています。 銃口部分にはエフェクトの取り付けも可能です。 一方のブラストマスターは赤いヘルメットに真っ青なフェイスがなんとも心配になる感じ(笑)。 背面。 フューザーのほうは広めの踵がしっかり接地する構造なので、自立は安定。 しかし、ブラストマスターのほうは接地面が狭いうえにウイングなどで重心が後方に傾いているため、なかなかちゃんと立ってくれません。ビークルモード 2体で合体してスペースシャトルにトランスフォーム。 本当、WFCトリロジーはシャトル好きだな・・ フューザーが機首等の前半部分、ブラストマスターがウイングやエンジン等の後半部分を構成。 後部側面にNASAと読める文字が書かれていますが、きっと深い意味はないでしょう(笑)。 合体についてはイマイチかっちり感がなく、微妙な歪みが気になります。 ただ、あっさり分解するようなことはありません。 コロ走行は不可。 なお、ロケットエンジンは中央のものが3㎜穴、左右のものが5㎜穴として機能するはずですが、塗装のせいかどれもキツ過ぎて軸が入ってくれませんでした・・個体差かな? 単体でも。 フューザーは後部にノズル状の造形があります(すみません、バックショット撮ってませんでした)し、ブラストマスターの上部先端部分もコクピットに見えなくもないので、一応単体でもビークルとして成立している・・のかな? ウエポンモードは公式にはありません。 ダイレクトヒット & パワーパンチは合体ビークルモードを引っ繰り返しただけのものをウエポンモードとしていました(逆に合体ビークルモードについては公式では言及なし)が、・・ まぁ、フューザー、ブラストマスター両方に展開式の5㎜軸は備わっているので、単体、合体いずれの形態でもなんとなく武器っぽい感じにすることは可能です。比較画像 ダイレクトヒット & パワーパンチと。ロボット、ビークル両形態で。 この合体タイプのマイクロマスター、もっと数が欲しかったですね。 やはり単体で変形するものより楽しい。 キングダムでは今のところマイクロマスターの新作は発表されていませんし、出るとしてももうリカラーしかないのかな。以下、画像 アイアンワークスでは腰の可動は限定的でしたが、こちらは分解前提の5㎜軸接続なので、360度回転が可能です。 腕部も単純な軸接続なので、前方への引き出しや情報への跳ね上げはできませんが、横向きにほぼ水平まで上げることは可能。左腕は肩の外装(シールド)も独立して可動します。 上腕と肘関節の間には回転軸がありますが、肩(オレンジのパーツ)との隙間が幅が非常にタイトなので、画像のように斜めの位置関係では干渉して回転させることができません。先に回転、それから曲げる、が基本 足首のスイングはもちろん可能。しっかり接地してくれます。 腰裏のスタンド対応穴を使えば、あまりイメージできない、躍動的なポージングも。 バラバラに分解しての組み換え変形、合体という、過去の強化オプション系トランスフォーマーの系譜にありながら、単体ロボットモードでの可動性能も確保できているのがシージにおけるウエポナイザー、アースライズにおけるモジュレーターのすごいところ。 遡れば、すでにレジェンズのゴッドボンバーにその萌芽はあったのかな。 単体組み換えでいくつか。エアタンク ほぼ基地モードその1を縮めただけですね・・ 一応砲塔は回転、仰角変更可ですし、コロ走行もできますので要件は満たしているかな。エアファイター 小型の航宙艇をイメージしました。 後方に伸びたスラスターは可動、展開し、アクロバティックな挙動が可能です(笑)。 というか、エアウエーブの単体組み換えはなかなムズいですわ・・アイアンワークスみたいな特徴的なパーツないからなぁ。 オプションとしてスタースクリームに装着。 機動性強化で空中戦特化というイメージ・・ いっそ脚部まで変形させてガンダム + GアーマーのMAモードみたいな感じもよかったかな。 話は変わりますが、これまででアースライズで一般販売されたディセプティコンってスタスクさんだけなんですね・・(ダブルディーラーは結局オートボットに行くんだろうし) まぁ、今月末から反撃は始まりますが。 逆に、エアウエーブにマイクロマスター装着。 所属を無視してフューザー & ブラストマスター、そして現状唯一のジェット機型マイクロマスター、ストームクラウド & ヴィスパーを取り付けてみました。 日頃ほかのキャラを強化する側を強化してみる。 けっこういい感じ。フューザー & ブラストマスターも単体で武器や機動装備っぽい雰囲気にできますね。 基地モードで、マイクロマスターと絡めて。 情景パーツとした場合は、アイアンアワークスより使い勝手いいかも。 背景として主張し過ぎないですね。 ちゃんとマイクロマスターが主役になれる。 アイアンワークス × 2と合わせて基地モード拡張。 ほら、一気にうるさくなった(笑)。 正直、微妙にパーツの厚みやサイズが違ったりするので、アイアンワークスとエアウェーブを組み合わせるのにはけっこうセンスが要ります。 先の比較画像の項でのロボットモードのパーツ交換でもおわかりの通り、同じようで違う、という場合がけっこうあます。ウエポナイザーもそうでしたね。 もちろん、それらを踏まえたうえで素晴らしい作品を作ってしまうツワモノもいらっしゃいますが。 ちなみに、アイアンワークスは最初に1つだけ購入したのですが、これは複数買いすべきと思って急遽追加購入した次第です。一般販売品でしたし、まだ普通に適正価格で買えたのでよかった。 エアウェーブはモール限定品ですが、幸いなことに11月発送商品と予約時期が被ってくれたので、それらと同梱でもう1個追加購入できました。よかったよかった。 以上、“ER エアウエーブ + フューザー & ブラストマスター” でした。 繰り返しになりますが・・エアウエーブ、正直単体だとアイアンワークスより地味です。 これといった特徴がないので、基地モードにしても、ほかのキャラに取り付けるオプションパーツとしても、あくまで拡張パーツの域を出ないというか・・メインになれない感じです。 モノアイフェイスのロボットモードは、プロポーション含めて嫌いではないんですけどね。 リカラーのホットハウスにしても、本当にただの色替えだけのようですしね。グリースピットは一部パーツが新規になったようなのに・・ ただ、複数個を使った組み換えですごい作品を付くっておられる方もいらっしゃいますし、やはり複数揃えてこそ真価を発揮するカテゴリだな、と思います。 月末にもう1個届いたら、アイアンワークスも含めて4つでいろいろ遊んでみよう。 さて、ウエポナイザーからの派生となるモジュレーターは結局2つの型だけで終了となるようです。 ウエポナイザーがシージで3型、アースライズでも1型発売されることを思えば少し寂しいですが、マイクロトランスフォーマーステーションという、かなりレアなアイテムのリメイクという意味では、非常に貴重な存在になったかと思います。 グリースピットとホットハウスの日本での発売はなさそうな感じですが、アイアンワークス、エアウェーブをそれぞれ2個ずつ持っていれば、実質4種揃っているようなものなので、いいか(笑)。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。