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ZIPANG-5 TOKIO 2020 ~飛騨は一つ~ 飛騨市(古川・神岡)編『伝統風習と全国に誇るふるさと自慢とは⁉』(その2)

2020.11.01 23:15

飛騨の匠の技を結集した絢爛豪華な屋台

古くから「匠の里」として栄え、現在でも建築業に従事する人の割合が高いといわれる飛騨。奈良時代以降、高い技能を持っていた飛騨の匠たちは都に派遣され、藤原京や平城京、平安京の建築にも携わったと伝えられています。

万葉集や日本書紀、今昔物語、源氏物語などにも、飛騨の匠たちの真面目で一途な仕事ぶりや高い技術への賞賛が描かれているほどです。先人たちが磨いた技法は今に受け継がれ、建築はもちろんのこと、家具や一刀彫、陶芸、飛騨春慶塗りなど、飛騨を代表する様々な分野に活かされています。

古川祭は全国の33件「山・鉾・屋台行事」のひとつとして「ユネスコ無形文化遺産」に登録がされています。


天生湿原 カツラの大木とブナの原生林


飛騨市(古川・神岡)



白壁の土蔵が建ち並び、ノスタルジックな景色が残る飛騨古川。
約1000匹の鯉が泳ぐ瀬戸川沿いは情緒があり、印象的な景観です。

また、木の精が棲む「いのちの森」
岐阜県が全国に誇るふるさと自慢に選ばれた「天生県立自然公園」


1年の約半分を雪に閉ざされる天生の森。
入山可能となる6月から徐々に緑が深まり、初夏には生命の息吹を感じさせるような爽やかな新緑の表情を見せます。


そして、冬の足音が迫る10月中旬からは、燃えるような紅葉。カエデだけでも8種類あり、他にも様々な種類の植物が、赤・黄・橙と色も形も複雑多様な紅葉を楽しませてくれます。


初夏の深い緑と秋の紅葉――。
四季折々に彩を変える天生の森の、象徴的な表情です。


最近では、新しい観光アクティビティも話題となり、
飛騨市の楽しみ方は、ますます広がっています。


飛騨市の概要

平成16年2月1日に、古川町、河合村、宮川村、神岡町の2町2村が合併し、飛騨市が誕生しました。 本市は、岐阜県の最北端に位置し、北は富山県、南は高山市、西は白川村に接しており、県庁所在地の岐阜市から約150km、高山市の北約15kmに位置しています。


周囲は3000mを越える飛騨山脈などの山々に囲まれ、総面積792.53平方キロメートルの約93%を森林が占めています。年間を通しては、平均気温11度で四季の移り変わりを肌で感じることができ、とても自然に恵まれた地域です。


市章、市の木・市の花



市章

この市章は「水と木の文化薫る四町村が響き合い、市民や他の地域、そして世界へ発信する様子(活力)」を表しています。


古川町の朝霧、河合村の雪、宮川村の豊かな水、そして 神岡町の最新技術を支える水など、四町村をつなげる「水」 に着目し、波紋や年輪をモチーフとして、彫刻的(立体的) で現代的なシンボルとしました。


全体的な造形として、現代の生活にふさわしい表情をもちながら、古い町並みにも調和する日本的な表情にも配慮しています。


それは歴史ある飛騨の文化を守りながら、現代に発展させる人々の姿を表しています。また、シンボルカラーであるおちついた水色は、水や空など飛騨市の豊かな自然と、人々のやすらぎを表現したものです。


池ケ原湿原に咲くミズバショウ


市の花:ミズバショウ

雪解けとともに沢に沿って咲くミズバショウは、春の湿原を白い花で覆い、清らかな水の恵みを受けた、自然の美しさを象徴する希少な花として飛騨市の花と定められました。 (花と思われがちな白い部分は、葉の変形した「苞(ホウ)」というもので、本当の花は黄色い小さな円柱状のものです。)


市の木:ブナ​

群生するブナ林は燃えるような綺麗な緑となります。原生林の素晴らしさと自然の豊かさを象徴する力強い木として飛騨市の木と定められました。


市民憲章

わたくしたちは、美しい山河につつまれて、豊かな歴史と伝統を誇る飛騨市民です。
文化が薫る、活力とやすらぎのまちをめざし、力を合わせて進みます。


飛騨市の魅力とは


1.伝統行事の奥深さを知る

揺れる灯りに縁結びの願いを込めて ~三寺まいり~
嫁を見立ての三寺まいり


飛騨古川に、200年以上も前から続く独特の伝統風習『三寺まいり』


その昔、飛騨から野麦峠を越えて信州へ糸引きの出稼ぎに行っていた年頃の娘たち。
300年以上も続く風習・三寺まいりは、その娘たちが着飾って瀬戸川の川べりを歩いて3つのお寺を巡拝し、それが男女の出会いのきっかけとなったことから、今では縁結びが叶うお参りとして知られています。


『嫁を見立ての三寺まいり』と飛騨古川の小唄にも歌われるこの三寺まいり。もとは親鸞聖人のご遺徳を偲んで3つのお寺に詣でるという伝統行事ですが、現在でも毎年1月15日の夜に和服を着た娘さんが、円光寺・真宗寺・本光寺の3つのお寺に、縁結びを祈願しながらお参りをします。


お寺には手作りの和ろうそく、町中にはいくつもの大きな雪像ろうそくが灯され、「良縁に恵まれますように」と祈る乙女の頬を明るく照らします。



起し太鼓は必見!~古川祭~古より伝わる飛騨の誇り
動と静の対比が見事


毎年4月19日、20日に行われる古川祭。
気多若宮神宮の例祭で、国の重要無形文化財にも指定されているこの歴史ある祭には、毎年多くの観光客が集まります。


19日の夜に行われる「起し太鼓」は、数百人の裸男に担がれた櫓の上に直径1mほどもある大太鼓に若者2人が背中合わせにまたがり、交互にバチを振り下ろすという勇壮なもの。付け太鼓と呼ばれる集団との攻防戦が夜遅くまで続きます。


また、飛騨の匠の技を結集した絢爛豪華な屋台が町を練り歩く「屋台行列」も祭の見どころ。9台の屋台に施された巧妙な彫刻は、まさに飛騨に息づく雅の文化の象徴です。


静と動、この対照的2つの表情を持つ古川祭は、飛騨の人々が大切に受け継いできた誇り。
雪深い飛騨に春を告げる大切な行事です。


2.自然の美しさを知る

雄大な大自然との共存 ~天生湿原~ 

岐阜の宝もの「天生の森」


飛騨市と白川郷の間に位置する天生(あもう)の森。
「岐阜の宝もの」にも選ばれ、泉鏡花の小説『高野聖』にも登場するこの森は、ミズバショウの群生地やブナの原生林を擁し、手付かずの自然が広がっています。


1年の半分近くは雪に閉ざされてしまうという厳しい条件の中、6月から10月までの間は、咲き乱れる高山植物と雄大な木々、新緑や紅葉、鳥や虫、そして動物たちが温かく迎えてくれます。


大自然の中、ひとりで森と一体化するもよし、仲間同士で語らいながら散策するもよし、ガイドさんの説明を聞きながら森の奥深さを学ぶもよし。
ストレスフルな生活に疲れた心を、森は包み癒してくれるでしょう。


他にも、「体験の楽しさを知る」「郷土の味を知る」「匠の伝統を知る」「逸品の心を知る」など飛騨市(古川・神岡…)ならではの、とっておきな体験ができます。
皆様のお越しをお待ちいたしております。



続く・・・



~飛騨市の情報は下記リンク記事よりご覧いただけます~


ZIPANG TOKIO 2020「飛騨の春はここから始まる!4月19日、20日 天下の奇祭、勇ましい起し太鼓、絢爛豪華な屋台の曳揃え、神事の御神輿行列 三位一体の『古川祭』」開催!

https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2078567/


ZIPANG TOKIO 2020「神様が里に出られる日を祝う 飛騨三大祭 『飛騨神岡祭』奥飛騨に春の香り!」

https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2228564/


ZIPANG TOKIO 2020「冬の幻想 白壁を揺らす灯火 飛騨古川【三寺まいり】」

https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/3305554/



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



協力(敬称略)

飛騨市役所 〒509-4292 岐阜県飛騨市古川町本町2-22 電話番号:0577-73-2111



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