初心者にオススメな西住家のⅡ号戦車をサクッと製作/塗装であります!
Panzer kampfwagen Ⅱ Ausf.G - Girls und Panzer, Private Automobile of the Nishizumis
安いキットが好きです!実売700円程度という価格で、初心者にも安心なタミヤ製のⅡ号戦車であります。組み立てもあっさりで塗装の練習にも抜群のこのⅡ号戦車を、ガールズ&パンツァー劇場版に登場する西住家の自家用車バージョンとして製作・塗装しました。
製作は説明書の素組み(前面の予備転輪のところだけちょっと修正)し、塗装は自分流の(現時点での)オーソドックスな塗装を素直にやって完成させています。初心者の方が挑戦する場合は、基本塗装、細部塗装、スミ入れ、くらいでも十分それっぽく出来ると思います。ちょっと踏み出すならウェザリングマスターで転輪や履帯周りを仕上げてやるとかなり良い感じになります。
Ⅱ号戦車@西住家自家用車風の塗装レシピ
- 筆塗りのみ
- 【基本塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-60 ダークイエロー つや消し
- 【基本塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-2 フラットホワイト つや消し
- 【転輪部分】タミヤ アクリル塗料 XF-1 フラットブラック つや消し
- 【細部塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-64 レッドブラウン つや消し
- 【細部塗装】タミヤ アクリル塗料 X-10 ガンメタル
- 【細部塗装】タミヤ エナメル塗料 XF-56 メタリックグレイ
- 【スミ入れ】タミヤ エナメル塗料 XF-1 フラットブラック つや消し
- 【チッピング】なし
- 【その他】油彩 ホルベイン パーマネントホワイト、イエローオーカー
- 【車体下部】タミヤ ウェザリングマスター Aセット
- 【履帯】タミヤ ウェザリングマスター Aセット
最低限の塗装だけでOK、という人はガンメタルをフラットブラックに置き換えて、ダークイエローにホワイトを入れないで塗りましょう。また転輪もエナメルのブラックで塗ればOKです。そうすると、アクリル塗料で「ダークイエロー、レッドブラウン」エナメル塗料で「フラットブラック、メタリックグレイ」と計4色、500円ちょっとで塗料を揃えることができます。
Ⅱ号戦車@西住家自家用車風の製作
製作に使う戦車キットはタミヤから発売されているもので、Amazonで買いました。
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.9 ドイツ陸軍 II号戦車 F/G型
新品なのに700円ちょっとで買える上にプライム対応だし戦車兵フィギュアは5体ついている!(フィギュアは塗装してない。。)この価格設定といい、作りやすさといい、究極レベルの初心者向けキットだと思います。でも楽しい!最高でありますな!
戦車プラモ作りに必要な道具が分からない場合は、下記の記事を参考にしてください。最初から多くの道具を揃える必要はありません。最低限の道具でやってみて、こりゃ面白い、もっと踏み込みたい、と思ったら色々入手すれば良いと思います。
さて製作ですが、今回使うタミヤの戦車キットは超シンプルかつお手頃価格のキットなので、特に細かいところは気にしないで作っちゃいます。西住家の自家用車はⅡ号戦車F型なので、そんな感じで作ります。というわけでハイ!サクッと完成しました。テレビを見つつ3時間前後で完成するレベルです。
一点だけ、車体前面に取り付ける予備転輪だけは、微妙に変更をします。上の画像はまだ変更をしていなくて、というのも、実は途中まで気づいていなくて、後から上記工作を追加してそれっぽくしました。説明書どおりにつけたのが上の写真で、予備転輪(丸いやつ)が車体の前面にどーんと乗っています。
写真が無いので恐縮ですが、予備転輪のパーツは車体への取り付け用パーツが転輪にくっついた状態になっています。この車体と転輪をくっつけるパーツを予備転輪パーツから切り離します(3つ切り離す)。で、それを車体に1つずつ付ければ、西住家の自家用車風になります。
修正し終わったのが(完成状態ですが)下記写真です。工作の際の参考にどうぞ。
製作は以上で終了。塗装に移ります。
Ⅱ号戦車@西住家自家用車風の塗装
組み立て終わったところで、履帯(キャタピラ)は外して塗装に入ります。戦車プラモは塗装を前提にしてあるので、組み立てで終わらせず、塗装まで勇気を持ってやることをオススメします。
基本的にはアクリル塗料で塗装を行い、その後のウェザリング(汚す段階)をエナメル塗料を使ってやります。というわけでタミヤアクリルのダークイエローを使います。今回もアクリル塗装剥がしをやるので、フラットホワイトを少し混ぜて明るさをあげた状態にしてから塗装します。まぁ筆でテロテロと塗っていくだけです。
あんまり変わった感じはしませんが、ダークイエローで塗装した状態。薄く2度塗りしてあります。さらに転輪のゴム部分もフラットブラックでよしなに塗っておきます。
基本塗装が乾いた頃合でアクリル塗装はがしをやりました。初心者の方はやらなくても良いと思いますが、まぁ簡単です。アクリル溶剤で表面をこするだけなので…。詳しくはこちら。
今回はアクリル塗装はがしをやっている途中で車体に傷をつけました。100均で売っているワイヤーブラシの硬いやつを使います。アクリル溶剤で車体の表面をとかしている状態なので塗装に細かい傷を存分につけることができます。
この傷に次のステップでやるスミ入れをした塗料が入って、良い雰囲気になります。 ワイヤーブラシはこんな感じ。
アクリル溶剤を塗って乾く前にガシガシと傷をつけています。
写真では良く分かりませんが…やった後です。結構細かい傷がついたり、塗装が一部剥げたりしています。やんちゃにやりました!
続いてスミ入れ。マイブームはコントラストを高めに戦車を塗ることなので、タミヤエナメルのフラットブラックを100均のライターオイルで溶いたものをべろっと塗ります。そうしたらこんなに真っ黒に。まぁいつもの事なのであります。
ある程度乾いたところで、エナメル溶剤を綿棒をつけて余計な部分を拭き取っていきます。綿棒はすぐ真っ黒になるので汚れたらケチらずに新しいものを使います。100均で売ってるような綿棒でOKです。
拭き取った状態がこちら。一気に良い感じになったのであります!先ほどワイヤーブラシで傷をつけたところは自然に塗料が残るので、意識的にランダムな拭き取り方をしなくても、素直に拭き取っていけばこんな感じになります。
ここから写真が無いのですが、細部塗装をしました。スコップやら何やらをレッドブラウンとメタリックグレイを使って塗り分けていきます。細い筆を使いましょう。100均で売っている水彩絵の具の筆で一番細いやつなら何とかなります。僕はさすがに最近タミヤの細い筆を使うようになりました。
今回はもう結構良い感じになっているので、油彩で雰囲気をちょろっと出して完成にします。このホルベイン油絵具セットに入っている、パーマネントホワイト、イエローオーカーをちょっとだけ付けて伸ばすようにして調整しました(写真無い、、、)。
履帯をつけたら、タミヤのウェザリングマスターでお手軽仕上げに入ります。今回はAセットとFセットを使っています(この2つしか持っていないわけですが)。
履帯には Aセットのサンド系の粉を付属の筆にとってぐわっしぐわっしと擦り付けます。また車体にもランダムに粉を擦り付けます。結構派手に色がつくので、車体の裏側とかで練習してみると良いです。また同じAセットのマッドはライターオイルで少し溶いてから車体になすりつけると、もう本物の泥汚れが乾いたような状態に一発でなります。オススメです。
またちょっと金属感が欲しくなったので、同Fセットの金属色をとってエッジや傷がついているところの周辺に擦り付けました。暑かったので最後はやや駆け足になりましたが、そんなわけで、完成ー!
Ⅱ号戦車F型@西住家自家用車風の完成ギャラリー
そんなわけで真夏の短期集中お戦車でしたが、あっという間に完成しました。1日目(と言っても平日の夜ですが、、、)に組み立てをしてしまい、翌日基本塗装とアクリル剥がしまで、休日にまとめてウェザリングを行って完成させました。前回のⅣ号D型がえらい時間かかってしまったので、こんなにアッサリ完成するなんて幸せです。
またアクリル剥がしからのワイヤーブラシ攻撃はとても良い感じになりました。まぁ本当はこんなに傷がついたりはしないんでしょうが、そこはもう雰囲気ということで。
さらに寄るとこんな感じ。
もっと寄ると…
かっこいい!のであります!
正面と真後ろから見たⅡ号戦車さんは…
かわいい!のであります!上から見てもかわいい!
最あんまりにも可愛いので、傾けたりして写真を撮ってみました。すごいぞアクロバティックⅡ号戦車!
というわけでⅡ号戦車F型@西住家自家用車Ver.でした。西住家バージョンのとてもリーズナブルなところは、デカールが必要ないってことですね。ガルパン仕様の戦車を作ろうとすると、モデルカステンの2000円相当の専用デカールを買うか、自分でなんとかして用意しないといけないのですが、Ⅱ号戦車は自家用車なので何にもマーキング等が無いんですね(本来はナンバープレート付けないといけないと思うんだけど)。
なのでキット代金と塗料、あとは製作ツールがあれば作れちゃうんです。塗料もすごく少ないので、700円もあれば今回使った塗料は揃います(またかなり余る上によく使う色なので次にも繋げられます)。素晴らしいコストパフォーマンス!
戦車に興味は持ったけど塗装がなー、とか組み立てられるかなー、とかそういう不安のある人は、ひとまず初期投資の少ないⅡ号戦車で試してみると良いのではないでしょうか。