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EDICOLANTEのイタリア小さな可愛い街の旅行記とコラム

ボルゲーゼ庭園の館 Villa Borghese

2020.11.02 19:01

ローマの北、ピンチョの丘のローマ旧市街の城壁外にある広大な公園は、1613年頃に、シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿が相続してた建物周辺の葡萄畑を買い占め別荘として造園し完成したのは、1616年~1621年頃。

1606年~1633年までジャン・ロレンツォ・ベルニーニも庭園の装飾をした。


★ ボルゲーゼ美術館

13世紀のシエナ出身の商人ボルゲーゼ家出身のパウルス5世と甥シピオーニ・ボルゲーゼ枢機卿は、彼らの財産を美術品の収集に投資し、ベルニーニ芸術家のパトロンとなった。

1782年にマルカントーニオ・ボルゲーゼが館を改装して展示品を公開。

ナポレオンの妹を妻にしたカミッロ・ボルゲーゼが1807年、義兄ナポレオンにコレクションの多数(523点)を売ることとなり、イタリアはベルニーニの作品などいくつか取り戻したが、現在でも多くがルーブル美術館に展示されている。

館はボルゲーゼ美術館として一般公開した。展示品は多くないが、バロック期、古代ローマ美術のコレクションとして世界でも代表的な美術館である。1階は彫刻コレクション、2階は絵画コレクションとなっている。

ボルゲーゼ美術館については下のページへ


★ ボルゲーゼ公園

庭園は18世紀にイタリア式庭園からイギリス式庭園に改造され、湖の庭園もこの頃造られた。

1901年イタリア政府がボルゲーゼ家から館とコレクションを買い上げ、庭園を公園として使うためジョヴァンニ・ヴァサンツィオ設計で改修し1915年に完成。市民の憩いの場となっている。

ボルゲーゼ庭園内については下のページへ



建物外観

フラミニオ・ポンツィオ設計。二つの塔が建つ長方形の館。

ファサードの漆喰装飾には144か所の浅掘り彫刻、胸像70体、肖像43体が置かれている。

建物裏のイタリア式庭園


建物内部

各部屋の装飾品により名付けられていた。1621年にヴァサンツィオが亡くなった時には工事は終わっており、ジローラモ・ライナルディが受け継ぎ、モンテプルチャーノ出身のドメニコ・サヴィーノが庭師として造園設計した。

第1室

第1室の天井画


第3室の天井画

第4室


第6室

第14室




参考

公式HPサイトマップ