界面活性剤って⁉︎【シャンプー剤編③】
W.O.P!をご覧になっていただいている方に楽しくキレイになれる情報をおつたえするBIHATSUです
今回は前回に引き続きシャンプー剤やトリートメント剤に入っている界面活性剤についてです
前回のおさらい
シャンプー剤にはアニオン界面活性剤と両性界面活性剤が使われています
しかし今お使いのシャンプー剤の成分表示を見ても上記の表示はされていないかと思います
実はさらに細かく成分名があります
この成分名により1番気になる効果効能が大きく変わってきます
今回はその成分について細かく触れていきます
シャンプー剤に配合されている代表的な界面活性剤
みなさんはシャンプー剤の裏面の成分を見られたことがありますか?
見て頂くとだいたい水の次にくる成分名が界面活性剤の成分名です(*中には違うものもあります)
以前はシリコンについて注目されている方が多くいましたが今は界面活性剤について気にする方が増えてるように感じます
その時に選ぶ基準として覚えておいていただけたらと思います
アニオン界面活性剤
アニオン界面活性剤には大きく分けると8種類の界面活性剤に分類されます
①高級アルコール系
基本的に1番使われている分類です
成分名としては代表的にラウレス硫酸ナトリウムやラウリル硫酸ナトリウムです
特徴としては洗浄力が高く泡立ちが良好です
②α−オレフィン系
特徴は高級アルコール系と似ており洗浄力が高く泡立ちも良好
代表的な成分名はオレフィンスルホン酸ナトリウムです
③アミノ酸系
さらに細かく3つに分類できますが全体的な特徴としては高級アルコール系に比べ洗浄力が劣り髪や肌に対して低刺激です
代表的な成分名はココイルグルタミン酸ナトリウムやラウロイルメチルアラニンナトリウム等です
④タウリン系
含硫アミノ酸と言われるタウリンから作られる界面活性剤です
皮膚・毛髪に優しい低刺激性の界面活性剤です
代表的な成分名はココイルメチルタウリンナトリウムやラウロイルメチルタウリンナトリウム等です
⑤タンパク質由来系
コラーゲン等のタンパク質を加水分解して得られるポリペプチドを元につくられています 皮膚・毛髪に対してとても優しい低刺激性の界面活性剤です
代表的な成分名はココイル加水分解コラーゲンナトリウム等です
⑥スルホコハク酸系
泡の持続力に優れており、他の界面活性剤と組み合わせると起泡力が増します 高級アルコール系を原料としていますが、高級アルコール系よりも皮膚刺激がやや弱く特に目に対する刺激が弱くなっています
⑦石けん系
さらに分類がありアルカリ石鹸系と酸性石鹸系があります
いわゆる石けんです 生分解性が高く洗浄力があります アルカリ系のものはpHが高く皮膚への刺激があります 水の中のカルシウムイオンと結合して水に溶けない石のようなものをつくり髪に吸着して硬くなってしまいます
酸性系のものは基本的にはアルカリ系のものと類似した構造していますが弱酸性なので刺激が緩和されています
代表的な成分名はオレイン酸ナトリウムやラウレス酢酸ナトリウム等です
⑧アミドエーテル硫酸系
高級アルコール系とほぼ同等の泡立ちの良さがあります タウリン系のものと構造が類似しており皮膚刺激は高級アルコール系よりも弱くなっています
代表的な成分名はPEG-3ヤシ油脂肪酸アミド等です
両性界面活性剤
両性界面活性剤の分類は大きく分けると2種類に分類されます
①ベタイン系
さらにアミド型とイミダゾリニウム型に分類されます
特徴としては高発砲性で低刺激のものが多いです その為ベビーシャンプーや低刺激洗浄剤の基材として使用されています
代表的な成分名はコカミドプロピルベタインやココアンホ酢酸ナトリウムです
②アミノ酸系
両性とアミノ酸系の両方の良い点を持ち目や皮膚への刺激性が少ないです 低刺激性の界面活性剤です
代表的な成分名はラウリミノジプロビオン酸ナトリウムです
最後に
いかがでしたでしょうか?皆様のお使いのシャンプー剤の中にはどの界面活性剤が使われていましたでしょうか?
ここで注意していただきたいのが成分名が一緒でも原料が一緒とはかぎられません 例えばドリンクに入っている果物名はオレンジとしか書いていませんがどこの地域で作ったかや品種等は記載していません それと同じで植物由来、石油由来のもの等様々です もうお気づきかもしれませんが安価で作れる理由等はそこにあるかもしれません
なのでシャンプー剤のお悩みの方は是非担当の美容師さんにご相談頂きご自身の頭皮、髪にあったシャンプー剤を選んで頂けたらと思います