クレーの射出口は見ない
スキートをやっていると、どうしても「もっと早く、もっと速く」となりがちで
特に初心者の場合、セットポジションの時視点を射出口にしてしまう人も多いようです。
でもこれは逆に反応が「遅く」なるのです。
「線」で見えているうちは当たらない
よく、「クレーをよく見ろ」なんて指導があります。これはこれで正解なのですが、射出口から1m以内で皿を目で捉えるのはプロでも至難の業で、だいたい「線」に見えてしまいます。
この「線」で見えているうちは、皿の「残像」に加えて、実は、これから皿が進むであろう方向の「予測」を脳が勝手に作り出した像であって、皿の前後に像ができるので「線」に見えます。皿の形は変わりませんから、本当の皿ではないんですね。
「よく見ろ」というのは、皿そのものがその形、その大きさで見えている状態の事であり、「よく見ろ」というのは、1/2ポールぐらいからの話なんですね。
皿の見え方と体の関係
大抵、実際の皿より小さく見える時は体が「引いて」いるし、大きく見える時は体も「突っ込んで」いたりします。そして、線に見える時は完全に「出遅れ」ているので、慌てて「ビクッ」と動いてしまうので、挙銃完了時に必ず銃口が暴れてしまうわけです。
この時、射出口を見ていると、かなり慣れない限り、皿が「線」に見えますから、体が「出遅れた」と反応して「ビクッ」となり、銃口が暴れ、挙銃完了〜皿を捉えるまでに余計に時間がかかることになるわけです。
動作の開始は「耳」でする
初心者のうちは特に、射出口より目線を離して、「耳」で動き出す練習をしてみてください。初めは1/2ポールぐらいまではまず「線」に見えてしまうので、1/2ポールの上あたりを見ているぐらいで良いです。
調子が悪い時、皿が見づらい時も、気分的には射出口の方を見たくなるものですが、実は少し離した方がタイミングを取り戻しやすくなります。
実際に射出口を見てみると
自分のフォームを動画で撮りながら、実際に射出口を見て撃つ場合と、1/2ポールの上あたりを見て撃つ場合を比べてみるとわかると思います。
射出口を見ている時は「ビクッ」と体が動いて、結果引き金のタイミングがセンターポール近くになるはずです。そして、1/2ポールの上を見ている時は、それよりずっと落ち着いてゆっくり動いているのに、不思議とセンターポールより前で引き金を引いている動画が撮れるはずです。