2020年10月ご相談アドバイス④「結局、人間関係ってギブアンドテイクなのでは?」
◇クライアント様 男性
◇ご相談内容 「結局、人間関係ってギブアンドテイクなのでは?」
◇アドバイス
○○さん、はじめまして。
Heart To Heartの楠と申します。
お悩み、拝見しました。
もう少し、詳しくお話を伺わないと分からないこともあるので、ご状況やお気持ちを推察させていただきながらお話しさせていただきますね。
○○さんは、人間関係は損得勘定なのではないかという疑問と、友達の作り方が分からない、というお悩みでご相談を寄せてくださったのですね。
学生の頃は、学校に居場所がなかったり御両親やご家族の顔色をうかがっていらっしゃったのですね。
これまで、人間関係でご苦労をなさってきたのですね。
たいへんでしたね。
社会人になってからは、挨拶など最低限の礼儀はわきまえていながらもドライな態度になってしまうのも、無理もないことと思います。
よく、頑張られていると思います。
よく、お辛いお心の内をお話しくださいました。
少しでも、○○さんのお力になれますようにお話させていただければと思います。
お気持ち、よく分かります。
私は、小学生の頃は体が弱くてあまり学校には行けなかったので、既にできているクラスの輪の中に入っていくことが難しく孤立していました。
いつの頃からか、いじめに遭うようになりました。
私も、派手な人や性格がきつそうな人は避けて、大人しい子たちとばかり遊んでしました。
でも、それでよかったと思っています。
カリフォルニアの心理学者メラビアンの法則によると、人の印象は視覚情報(見た目、しぐさ、表情、視線)が55%、聴覚情報(声の質や大きさ、話す速さ、口調)が38%、言語情報(言葉そのものの意味、会話の内容)が7%と言われており、見た目から得られる情報がその人の印象に大きく影響するということになります。
自分を守るために、自分を傷つけなさそうな人や一緒にいて安心できそうな人を選んだのは、自分にとっての防衛反応だったのではないかと思います。
人にはアイデンティティがあり、性格や価値観なども十人十色です。
友人の選択をするときに、損得勘定や差別化をしてしまっていることもあるかもしれませんが、それは価値観や居心地、その後の長い付き合いを考えてみると、お互いにとって必ずしも悪いことではないと思います。
例えば、人を惹きつける魅力がなくても、平凡で取り柄がなかったとしても、価値観が合う人や、人柄や居心地の良い人と一緒にいるほうがストレスも少なく過ごせ、長くお付き合いしていけることでしょう。
そして、入り口が損得勘定や差別化からはじまったとしても、お互いがもっと仲良くなりたいと思うようになり付き合いが深まっていけば、そんなことは忘れてしまうくらいの信頼関係だって築いていくことも可能です。
お互いがお互いに興味や関心を持ち、良いところだけではなく悪いところもよく知り合って、それでも一緒にいたいと思えるような方とお知り合いに慣れたら嬉しいですよね。
お友達の作り方についてですが、出会い方や交流を深める実践的なノウハウの前に、まずはこれから友人作りをするための準備からはじめてみると良いと思います。
それには、例えば、人と交流するためのマインドの調整の仕方やコミュニケーションの取り方などを学んでみるのはいかがでしょうか。
ご自身と、今一度向き合ってみることも大切です。
職場で、あえてドライな態度をとってしまうことやコミュニケーションに失敗したのを未だに囚われている、とおっしゃっていらっしゃるのには、ご理由や何かお気持ちもおありになることでしょう。
心配していることや不安など、整理して考えてみてください。
そして、考えたことに対してどう対処していこうか、未来に向けての取り組み方を決めていきます。
もしお一人では、なかなか考えがまとまらなかったり難しいとお感じになるようでしたら、やはりカウンセラーと一緒に取り組まれることをおすすめします。
カウンセラーとお話しているうちに、自然と、ご自身のお気持ちや考えがクリアになったり方向性が見えてきたりします。
話を聞いてもらうことで、きっと気が付くことも沢山あるはずです。
こちらにも対応可能な先生がいらっしゃると思いますので、是非リアルタイムで、ゆっくりとご相談されることをご検討なさってみてください。
ご参考になりましたら、幸いです。
○○さんのお悩みが改善されますように、心からお祈り申し上げております。