” W Boost ”DC Power Boosterレビュー東京都在住S様
” W Boost ” DC Power Booster 試聴
今回、本試聴機のレンタルから購入に至りました。
私個人にとってブレイクスルーとなりましたので、長文で恐縮ですが、レビューさせていただきます。
トロイダルトランス式安定化電源から自作(他作)物量投下の極みと言われる、最大級アモリング2個+21連アレーにさらに最大級アモリング+5連アレーを直結でヘッドホンアンプRE・REAF E5 STUDIOに給電していました。これをデフォルトとします。個人的にはSN比に関してはMAXに近いと思っていましたが、まさかボトルネックになっていたとは、、、それは後ほどご説明します。
まずは、それらを取り外し、本商品のみでE5に給電します。
1日目、final D8000で試聴。まず感じたのはコントロール力の強さです。バランスがよく、音は精緻。音場が整理されるイメージで、定評あるメーカーが聴感で追い込んだと思われる流石の出来です。ただ、デフォルト状態での、僅かに手綱を緩め、締める時は締める伸びやかさが失われたと感じ、どうかな、、という感触でした。
2日目、MEZE empyreanで試聴。ケーブルは全てNBSで目覚めが悪いため、2時間ほど音出ししてから聴きました。
まず、「サステイン伸びてる?」。一例を上げると、シンバルの「カッシュワーン」の「シュワー」の部分が明らかに伸びています。続いてピアノの音色がブライト傾向。empyreanの数少ない欠点、音色が若干モノクロなところが改善され、玉のように磨かれた美しいピアノが聴こえてきます。しかも、サステインが伸びていますから、音のゆらめき、諧調表現が素晴らしいと感じました。
後から聴くとサステインが伸びているのではなく、色彩感が上がったためそう感じたようでした。私は元々響きが乗るのが苦手で艶すらも最小限が好みですが、そういう類の変化ではないのが素晴らしい。
また、ユニゾンではサックスとトランペットの間隔が広がり、サウンドステージを広げようとする意思を感じました。
自分にはこれで充分でしたが、まだまだ先があります。
全てを繋いで試聴、ちょっと携帯をいじっている時に異変を感じました。眼前に12畳縦使いの部屋くらいのサウンドステージが現れたのです。つまり、ヘッドホンの前方定位です。
ヘッドホン歴は短いのですが、音を迎えに行って、木ばかり見ていたようです。森を見る機会を与えてくれた、貴重な試聴となりました。この時点で購入。
3日目、再度empyreanで試聴。びっくりしました。
音像ですが、以前は、例えばボーカルであれば顔が背景から浮かび上がっていたのですが、今は後頭部まで完全に背景から浮かび上がっています。そう、ホログラフィック、三次元立体定位です。
また解像度が劇的に上がっています。私は解像度を見る際、ジャズドラムを聴いたりします。スティックの木質感やブラシのスウィープ他色々視点があるのですが、以前と全然違う。曲によってはブラシが刺さることがあるほどでしたが、全く持って柔らかく繊細です。解像度が低いシステムではまずドラムが単調に聴こえるものですが、多彩すぎてドラムテクニックを調べたほどです。
拙宅で一番金のかかっている(下品ですみません!)NBS ⅢS〜CHORD DAVEの解像度の高さが、W Boostによって、SN比がある一定の山を越えたために顕在化したものと理解しています。
このように、拙宅では2ランク以上、音質がアップしました。
何がボトルネックかは、試してみなければ分からないこともあります。Silver Runningさんは、1000円支払うことで、むしろ心理的に楽にレンタルできます。一度お試しになることをオススメします。
●アップグレード仕様 ” W Boost ” DC Power Boosterは下記オンラインショップでご購入いただけます。
●スタンダード仕様
●エントリー仕様(ミニ)